ゴム仕様の子供用ズボンにフォーカスしたオリジナル
日々わんぱくな子供たちの洗濯でてんやわんや、大量の洗濯物と日々格闘するママたちにぴったりのハンガーを発見! それが子供用品を手掛ける西松屋が独自開発した「スマートエンジェル ズボン用伸縮ハンガー」。
ポイントは、子供用ズボンのウエスト幅に合わせてハンガーのスライダーが動き、ゴムの力が一定になるところで固定できる点。ゴムの力で、ズボンがずり落ちないちょうどいい位置でバーが止まるほか、ゴムに余計な負荷がかからず、伸びも防げる、というわけ。
グレーのスライダー部分が、ズボンの幅に合わせて伸縮。伸縮幅は30.8〜32.2㎝。100 〜110サイズが目安。
ズボンの両端をグレーのスライダーにかけて、外へ引っぱり、スライダーをはなすと、ゴムの力が一定になる位置でスライダーが止まる。
元家電メーカーで車載用センサーを手掛けていた技術者が開発
開発を担当した白髪 昇三(しらが しょうぞう)さんは、次のように話す。
「子供用ズボンはウエストがゴムのタイプが主流。そのため、ゴムの強さによって最適な幅になるよう、スライダーが移動する力を調整する必要がありました。その力が強すぎるとズボンのゴムの力で戻らず、ゴムが伸びた状態のままになります。逆に、スライダーの移動する力が弱すぎると、ゴムの力で戻ってしまい、ズボンが落ちてしまう。このスライダーが動く力の調整がもっとも苦労した点ですね」
スライダー部分は、形状を徹底的に工夫し、最適な力加減を実現した。
この課題を解決すべく、白髪さんは、スライド部の樹脂の形状を微調整することで力が変わる形状のものを何種類も試作。スライドに必要な負荷を変更する実験を繰り返すことで、最適な力でスライダーが移動する形状を導き出したそう。これにより、最終的に、ズボンのサイズによらず、ハンガーのスライダーにズボンをかけて外へ広げれば、ズボンのゴムの力でスライダーがちょうどいい位置まで戻ってズボンを固定することができるようになったのだ。
ちなみに白髪さん、以前は某家電メーカーに勤務、車載用センサーを手掛けていた技術者。車載センサーと子供用ハンガー、全く畑の違う分野で別物だが、経験は確実に生きている。
「車載センサーには樹脂部品が多く使用されていて、部品同士をはめ合わせて成型する構造です。それぞれの部品を組み合わせる過程では、力の調整に加え、はめやすく、取れにくい部品に仕上げていくことが要求されます。そのため、部品の反りやひずみをなくすため、樹脂部品の厚みや幅を微調整しつつ、最適になるよう設計してきました。その経験が役立ったと思いますね」
そんな白髪さんでも、スライダーをベストな仕様に調整するまでには、3〜4か月の時間を要したという。
「すべては細かい微調整の積み重ねです。コツコツと細かい調整を諦めず繰り返すことで、結果、最適な力加減で移動するスライダーの形状に行きつきました」
乾いたら、ハンガーに掛けたままで収納も
また、このハンガー、便利な点が他にもある。
例えば大量の子供服を干す場合、放射状に広がる傘型の物干しを使う方も多いが、それにくらべてコチラは格段に省スぺース。一方でピンチ付きのハンガーに一着ずつ留め干しするのにくらべても、スライダーに引っ掛けるだけで、最適に幅にズボンが止まるので、干す時間を大幅に短縮できる。
さらに、乾いたら、掛けたままの状態でクローゼットへ移動させれば、たたむ手間もカット。何よりこんなに多機能で便利な技を備えつつ、6本でワンコインを下回る359円、1本約60円という財布にやさしいお値段もうれしい限りだ。
これから夏にかけては、特に洗濯物が増える時期。ゴムの伸びを気にせず洗濯できて、ユーウツな洗濯物干し&たたみを省力化してくれるハンガーが、忙しいママの強力な味方になってくれることは間違いない。
西松屋 スマートエンジェル ズボン用伸縮ハンガー(6本組) 359円
問い合わせ/西松屋チェーン フリーダイヤル0120・7・240028
関連情報:https://www.24028.jp/product/items/sanitarygoods/64065
構成/DIME編集部