油断するといつの間にかたくましく生育している顔のうぶ毛。見つけたらとりあえず処理するのが鉄則だが、その方法は人によって様々だろう。
そこで今回、うぶ毛に関する意識調査の結果と共に、顔剃りのプロフェッショナルが提案する正しい顔剃りの方法を紹介していくので、ぜひ、参考にしていただきたい。
なお本調査は、総合刃物メーカーの貝印株式会社により、全国の15~24歳の女性計500名を対象に実施されている。
顔のうぶ毛ケアをしているのは59.8%!うち90%以上が2週間に1回以上ケアしている
15歳~24歳の女性に顔のうぶ毛について調査が行われたところ、59.8%の人がケアしていることが判明した。年齢別にみると、大体18歳を境にうぶ毛ケアをしている人が増えるようだ。
また、うぶ毛ケアをしている人のうちの37.8%が「2週間に1回」、35.5%が「1週間に1回」と、90%以上もの人が2週間に1回以上ケアをしていることが判明。
顔のうぶ毛ケアは、肌のターンオーバーにあわせて月1回位の頻度が適切なため、ほとんどの人が肌に負担をかけすぎている傾向にあるようだ。
ケアをするタイミングは「気になったタイミング」が最多。バスタイム派、お風呂あがり派も
うぶ毛ケアをするタイミングは、特に決めておらず「気になったタイミングで」行う人が43.5%という結果に。そのほか、「バスタイム」(29.4%)、「お風呂あがり」(27.8%)、「メイク前」(21.1%)などに分かれた。
ケアをする際に使用している顔用カミソリのタイプは「T型」が42.5%で1位に。次いで「L型」(34.4%)、「電動L型」(22.7%)の使用者が多くなっている。T型が最も多い結果から、ボディ用のT型カミソリを顔に使用している人が含まれている可能性も考えられる。
特に念入りにケアする顔のパーツは「口まわり」が61.5%で首位。「眉まわり」が16.4%で続く
うぶ毛ケアの際に特に念入りにケアする顔のパーツについては、61.5%もの人が「口まわり」と回答。続いて「眉まわり」(16.4%)という結果となった。やはり目につきやすいパーツは気にされやすい傾向にあるようだ。
42.1%もの人が顔のうぶ毛ケアをしたことで「化粧のりが良くなった」と回答
顔のうぶ毛ケアをしている人がケアを続けている理由として最も多かったのが「化粧のりが良くなった」(42.1%)ということ。
それ以外にも「顔色が明るくなった」(34.4%)、「人前で自信が持てるようになった」(28.8%)など、顔剃りを行うことで様々なうれしい効果を感じている人が多いようだ。
うぶ毛の剃り方の習得方法は「自己流」が大多数も、約9割が自分の顔剃り方法に「自信がない」と回答
顔のうぶ毛ケアをしている人は、顔の剃り方をどのように習得したのだろうか。圧倒的多数だったのが「自己流」の77.9%。自分なりに試行錯誤しながら顔剃りを行っている人が多いようだ。
「自己流」以外では、「雑誌やWEBで見た」(11.7%)、「親から教えてもらった」(7.4%)などの回答も見られた。
一方、「自分の顔剃り方法に自信がありますか?」という質問には89.3%の人が「自信はない」と答え、ほとんどの人は、正しい方法がわからないまま顔剃りをしていることが明らかになった。
顔剃りのプロフェッショナル浅野茂喜さんが、顔剃りのポイントについてアドバイス
以下では、老舗理容サロン「銀座マツナガ」の浅野茂喜さんによる、顔剃りの際のポイントを紹介していく。多くの方がうれしい効果を感じている顔剃りを、ぜひお試しいただきたい。
■まずはこれだけ押さえればOK!顔剃りのポイント
(1)しっかりと保湿をすること
肌への負担をできるだけ少なくするためにも、剃る前後の保湿ケアは念入りに行いましょう。
(2)皮膚を引っ張りながら剃ること
肌にカミソリを当てると、うぶ毛が寝てしまって剃りにくいことがあります。そんな時は、カミソリを持っていないほうの手で皮膚を引っ張ると、うぶ毛が立ち上がり剃りやすくなるでしょう。
(3)毛流れに沿って上から下に剃ること
剃る方向は上から下へが基本。何度も同じ場所を剃ると肌に負担をかけてしまうので、一回で剃り終えましょう。
■顔そりに関してよくある質問
Q. うぶ毛を剃ることで、逆に毛深くならないの?
A. いいえ。剃るたび毛深くなることはありません。うぶ毛を剃ることによって毛の断面が露出するため、初めて剃ったときには一見毛が太くなったように見えることがあります。ですが、剃るたびにどんどん毛深くなることはないのでご安心ください。
Q. 肌に何もつけずに剃っても大丈夫?
A. 乳液や化粧水などで保湿しておきましょう。剃る前は、必ず保湿をして肌のすべりを良くしておくことが大事です。なぜなら肌が乾燥している状態では、肌に負担がかかりやすく傷つきやすいから。保湿アイテムは乳液がおすすめです。
Q. 肌に負担をかけないお手入れ方法を教えて!
A. L型は肌に当てる時の「角度」を意識して。L型を使う場合、肌に刃をあてる角度は45度がベストです。しっかり剃ろうとすると、ついカミソリを立ててしまいがちですが、立てすぎると肌に負担がかかります。45度を意識することで、肌を傷めにくくなるでしょう。またT型の場合は、角度を気にせず使っても刃が立たないため、初心者の方や敏感肌の方にもおすすめです。
<ヘアーサロン「銀座マツナガ」取締役・浅野茂喜さん>
1968年創業、現在では国内外に展開する老舗理容サロン「銀座マツナガ」取締役。「理容室でしか味わえない心地よさを知ってもらいたい」と始めたブログも大人気。業界誌やファッション誌など多方面で活躍中。
※貝印株式会社調べ
■調査概要
調査名 : 顔のうぶ毛に関する調査
調査方法 : インターネットリサーチ
調査期間 : 2019年11月22日~11月25日
調査地域 : 全国
調査対象 : 15~24歳の女性
サンプル数: 500名
出典元:貝印株式会社
構成/こじへい