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東日本大震災から9年、人々の防災意識はどう変わったか

2020.03.21

先日、東日本大震災から9回目の3月11日を迎えた。これまでに確認されている死者・行方不明者は1万8,428人、建築物の全壊・半壊は合わせて40万4,893戸。この未曽有の災害から9年を経て、人々の防災意識はどのように変化したのだろうか?

そこで今回、ゼネラルリサーチ株式会社により「震災前後の防災意識」に関するアンケート調査が行われたので、その結果を紹介していきたい。

なお本調査は、全国20代~60代の男女1,125人を対象として実施されている。

東日本大震災の前と後で防災意識はどう変わった?

まず、「東日本大震災の発生前後で防災の意識に変化はあったか」と尋ねる調査が行われたところ、7割以上が『はい(71.7%)』と回答した。

【図1】

続いて、震災発生の「前」と「後」で、どのような備えをしていたのか尋ねる調査が行われた。

すると、「何も準備をしていない」という回答が震災発生前は『62.7%』だったのに対し、震災発生後は『29.7%』にまで減少している。

特に、「家族が数日間過ごせるだけの準備をした」という項目において、震災発生前は『7.6%』だったのに対し、震災発生後は『21.0%』にまで大きく増加している。

このことから、震災に対する恐怖は、人々の防災意識を高めるという役割を果たすことがはっきりと分かった。

【図2】

震災発生の「前」と「後」で準備した(準備していた)防災グッズを尋ねる調査が行われたところ、『水』『食料』『発電式充電器』『マスク』が特に震災後に増加。震災発生後に減少している項目はなかった。

震災発生後はライフラインの供給が絶たれ、唯一の連絡手段や情報収集手段であるスマホや携帯電話、ラジオなどに限られる。それらの電源が切れないように、発電式充電器の重要性も今後ますます高まることだろう。

【図3】

震災後に家族が増えた人の83.7%が防災意識に変化あり

次に、東日本大震災発生当時から現在までに、結婚・出産などで家族が増えた人と、そうでない人の意識の違いを見ていこう。

震災後に家族が増えた人に関して、『83.7%』は変化があったと回答し、家族構成に変化のない人は『59.9%』という結果に。

【図4】

※家族構成に変化が無かった人は防災意識が低いということではない。上記の調査結果は元々防災意識が高かった人も含む。

『はい』と回答した理由

・以前は親に守られていましたが、今は自分が家族を守らなくてはならない(兵庫県/会社員/20代/男性)
・守らなければいけない大切な人が増えたので、使命感が増した(兵庫県/専業主婦/40代/女性)
・家族が増えたら心配もその分増えるから(群馬県/パート・アルバイト/40代/女性)
・あんな思いを子供にさせたくないから(山形県/会社員/20代/女性)
・守るべき対象が自分だけじゃなくなり、安全への優先順位が家族に移ったから(兵庫県/専業主婦/30代/女性)

『いいえ』と回答した理由

・すっかり忘れかけていた(神奈川県/パート・アルバイト/20代/女性)
・被災したわけではなかったから(群馬県/専業主婦/20代/女性)
・(災害が)起きるものは防げない(宮崎県/パート・アルバイト/30代/男性)
・なんとなく他人事のように思うから(千葉県/専業主婦/50代/女性)

『とっさの判断』は意外と難しい?

最後に、実際に被災した人と被災していない人の災害時に重要だと感じるものの違いを尋ねる調査が行われた。

【図5】

上記のグラフから、重要だと感じる項目の順番に違いは見られないが、注目すべきはその割合。

『電気、水道、ガスなどのライフライン』『水や食料』などの項目は、実際に被災した人と被災していない人で大きな違いはみられなかった。ライフラインや水・食料が重要であることは共通認識としてあるようだ。

しかし、『とっさの判断力』の項目に関しては、被災していない人の割合に対して、意外にも実際に被災した人のほうが少ないという結果になった。いざ実際に自然災害に遭遇した際、とっさの判断をとることが難しいといったことが考えられる。

<調査概要>
■調査概要:「防災」に関する意識調査
■調査日 :2020年2月8日(土)~ 2020年2月10日(月)
■調査方法:インターネット調査
■調査人数:1,125人
■調査対象:全国20代~60代の男女
■調査主体:ゼネラルリサーチ

出典元:ゼネラルリサーチ株式会社

構成/こじへい

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