
スマホでヒトが「得たもの」と「失ったもの」
スマホの便利さに頼っているうちに、人間の能力は退化してしまうのか?
今回、ユニークな調査結果を見つけてきた。
ソニー生命保険は1,000人に、“スマートフォンのおかげで手に入れたもの”を聞いたところ、1位「知識・情報」、2位「便利さ」、3位「時間」「友達」「連絡手段」となった。
スマートフォンのおかげで、どこにいても世界中の情報にアクセスでき、欲しい知識を得られるようになったと実感している人が多いようだ。また、「娯楽・楽しみ」「趣味」といった回答も挙げられ、スマートフォンの利用が生活の充実につながっていることがわかる。
では、スマートフォンによって失われてしまったものはあるのだろうか。
“スマートフォンのせいで失ったもの”を聞いたところ、「時間」がダントツ、2位「お金」、3位「視力・目の健康」、4位「人との会話・コミュニケーション」、5位「自由」となった。
「時間」は、“スマートフォンのおかげで手に入れたもの”でも上位となった。
便利に使いこなして効率よく時間を使えたと思う人と、コミュニケーションや好きなコンテンツの利用などに長時間没頭し、貴重な時間が失われたと思う人の両方がいるようだ。
また、「漢字力」「考える力」「記憶力」などの回答も上位に挙がった。スマートフォンの便利さに頼っているうちに、自分の能力が退化してしまったと感じる人もいることがわかる。
それではスマートフォンを使用せずに生活する、“スマホ断ち”について体験希望を持っている人は、どのくらいいるのか。
「スマホ断ち”をしてみたいか」を聞いたところ、『そう思う(計)』は28.7%となった。『そう思う(計)』を年代別にみると、20代(42.0%)が最も高い。
“スマホ疲れ”を癒したいためか、スマートフォンを使用しない生活を体験してみたいと思う20代は少なくないようだ。
※2019年10月25日~10月30日の6日間、全国のスマートフォンを使用している20歳~69歳の男女に対し、「スマートフォンに関する意識・実態調査」をインターネットリサーチで実施し、1,000名の有効サンプルの集計結果となる。
構成/ino