
何と、発売から41年の歴史を誇る江崎グリコの「カフェオーレ」。
グリコ「カフェオーレ」と聞いたら、高校の部活などの帰り道に友達と飲んだ、甘酸っぱい青春時代を思い出す人が多いかもしれない。
そんな「カフェオーレ」が、2020年3月16日(月)パッケージをリニューアルし、砂糖オフになった。
発売初期の1980 年代のカフェオーレ!
上記の写真は、1980年代制作の「カフェオーレ (パリでおぼえた味 篇)」のCMカッだ。「懐かしい〜」って思い出す人も多いはず。
当時から基本的なスタイルは確立されており、飲み物としてのおいしさの追求に力を入れていたことがうかがえる。
少しずつ変わっていた !「カフェオーレ」のパッケージデザイン
グリコの「カフェオーレ」は円錐形をベースにした独特の形に、ゴールドのデザインパッケージが特徴だ。
このデザインが誕生したヒミツを、江崎グリコ 乳業マーケティング部 田中さんに話を聞いた。
江崎グリコ株式会社
マーケティング本部 乳業マーケティング部
田中莉夏子さん
「グリコ『カフェオーレ』が誕生したのは1979年で、当時のコーヒーといえば、喫茶店で飲むのが主流だった時代です。
そこでグリコは、『もっと手軽においしくコーヒーが飲めないか』と考え、フランスで子供から大人にまで愛されている飲みもの『カフェ・オ・レ(café au lait)』に注目しました。
一般の家庭でも手軽に本格的な味が楽しめるように、コーヒーへミルクをたくさん加えて、本場フランスの美味しさに近づけようと、試行錯誤を繰り返してできたのがグリコの『カフェオーレ』なんです」(江崎グリコ 田中さん)
「カフェオーレ」ってカフェ・オ・レとは違うの!?
グリコ「カフェオーレ」の商品名は「カフェオーレ」であって、「カフェ・オ・レ(café au lait)」ではない。それはどういうワケだろうか?
「フランス語の発音は『オ・レ』がより正確ですが、日本人には『カフェ・オ・レ』よりも『カフェオーレ』の方が発音しやすいだろうと考えて、あえてこちらを採用とした経緯があります」(江崎グリコ 田中さん)
えっ!? そうだったの!? 「カフェオーレ」のおいしさの丸秘バナシ
さらに、おいしさへのこだわりも聞いてみた。
「グリコ『カフェオーレ』の商品開発研究所では、手で丁寧にドリップするのと同じクオリティを工場での大量生産でも出せるように、タンクの形状や大きさ、お湯の温度、注ぎ口の角度などすべてにこだわって開発しました。そして実際の工場でも同じようなドリップの方法を使って、カフェオーレを作っています。
グリコではドリップしたコーヒーを『ネル』と呼ばれる布でろ過する方法を採用しています。この方法によって、苦みや渋みの要因になる雑味を抑え、まろやかでコク深いコーヒーの香りを活かすことができます」((江崎グリコ 田中さん)
癒しの時間をくれる「カフェオーレORIGINAL」を飲み比べてみた!
実際の味わいを知るため、手元に旧バージョンの「カフェオーレORIGINAL」と新パッケージの「カフェオーレORIGINAL」を用意した。
新パッケージのデザインは、シンプルでゴールドが効いたものに変わっている。
早速試していこう。
まずは裏切らない甘さの旧バージョン「カフェオーレORIGINAL」
早速旧バージョンの「カフェオーレオリジナル」から飲んでみる。
「あっ! この味! 懐かしい甘くて優しい味わいのカフェオーレ! 」と、筆者は思わず青春時代を思い出してしまう。
続いてリニューアルしたアーバンな「カフェオーレORIGINAL」を試飲!
続いてリニューアルして洗練された印象になった「カフェオーレORIGINAL」を試飲してみる。
「優しい甘さは変わらないけど、スッキリとした後味で飲みやすい! 大人の味わいになっている! 」
大人になった「カフェオーレオリジナル」に感慨深いものを感じた。
カフェで飲むような本格的な味が115円(税込み)で手軽に楽しめるのは嬉しいことだ。
リニューアルした「カフェオーレ」は3タイプある! 自分好みはどれ?
グリコ「カフェオーレ」は、リニューアルして3タイプの商品が販売される。
糖質オフや、コーヒー濃いめ、ミルクたっぷりなど個性が違ったもの。ぜひとも全タイプ飲み比べて制覇してみてほしい。
「カフェオーレORIGINAL」
「カフェオーレ ORIGINAL」
内容量 :180ml
希望小売価格:115円(税込み・以下同)
同社従来製品より砂糖50%カットしたカフェオーレ。コーヒーの香りはそのままに、生乳のスッキリとした後口を実現している。
「カフェオーレコーヒー濃いめ」
「カフェオーレコーヒー濃いめ」
内容量 :180ml
希望小売価格:115円
同社従来製品より砂糖25%カットしたカフェオーレ。コーヒーを従来製品の2倍量使用し、アラビカ種コーヒー豆の味わいを楽しめる。
「カフェオーレたっぷりミルク」
「カフェオーレたっぷりミルク」
内容量 :180ml
希望小売価格:115円(税込み)
同社従来製品より砂糖25%カットしたカフェオーレ。
ミルクを従来製品の2倍使用し、生乳本来の味わいが楽しめる。
共に発売日は2020年3月16日(月)である。
取材・文/佐藤深雪