「SUUMO住みたい自治体ランキング2019」でも4位に選ばれた人気のエリア「渋谷区」。
「渋谷」、「原宿」、「代官山」などトレンドの発信となる街を構える一方で、区内には代々木公園や明治神宮などの大規模緑地もあり緑豊かな自治体の一面も見せる。
ここで気になるのが、渋谷区の家賃相場が安い街。リクルート住まいカンパニーが実施した『渋谷区の家賃相場が安い街ランキング』では、渋谷区内で一番家賃相場が安い街は「幡ヶ谷」で8.8万円となっている。
京王新線で新宿駅から2駅、所要時間はたったの5分というアクセスの良さだ。
渋谷区の家賃相場が安い街(駅)ランキング(シングル向け)
さらに、バスを利用すれば渋谷駅や新高円寺駅、阿佐ヶ谷駅方面にも25分以内でアクセスが可能となっており、交通利便性が高い街だ。また、街全体に飲食店が多いため働く一人暮らしの人にとってはうれしいポイントのひとつといえるかもしれない。
しかし、住みたい自治体ランキング2位の世田谷区の同ランキングで最も高い「池ノ上」、「駒沢大学」の相場は8.7万円であることを考えると、渋谷区は、一番安い家賃がそれを上回る結果からも、家賃相場が高いエリアだと言えるだろう。
2位の「笹塚」は「幡ヶ谷」の隣駅で、京王線では新宿から1駅、「渋谷」までも15分前後で行ける主要ターミナル駅への交通利便性の高い街でありながら、「十号通り商店街」という下町情緒たっぷりな商店街もある。
この「十号通り商店街」には、鮮魚店や青果店、総菜店など生活に必要な店が立ち並ぶほか、コミュニティスペースとして『いこいの場』があり、トイレ、赤ちゃんのおむつ替え、休憩所として利用できるほか、思いやり傘の貸し出しや、夏にはドライミストの散布なども行っているようだ。都心に近いだけでなく、アットホームな雰囲気を求めたい人にとってはおすすめの街といえそうだ。
最も高い相場となったのが、「明治神宮前」の13.9万円。同じ千代田線で隣駅の「代々木公園」10.5万円、「代々木上原」9.9万円と一駅変わるだけで3万~4万の開きがでた。同じ渋谷区の自治体サービスを受けることができるという意味合いでは、隣駅まで候補を広げて住まい探しをしてみてもよさそうだ。
調査概要
【調査対象駅】渋谷区の駅(19駅)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、住戸名寄せあり、物件数11件以上、中古マンション価格は築年数40年未満
(1)10㎡以上~40㎡未満、1K・1DKの物件(定期借家を除く)
(2)40㎡以上~70㎡未満、1LDK/1SLDK/2K~2SLDK/3K~3SLK(定期借家を除く)
【データ抽出期間】2019/3/1~2019/5/31
【家賃の算出⽅法】上記期間でSUUMOに掲載された賃貸物件(アパート/マンション)の管理費を含む⽉額賃料から中央値を算出(シングル→7万円~24.5万円、2人暮らし以上→14万円~50万円で設定)。
※中古マンション価格は、物件価格相場3000万~1億5000万円を集計
※駅名および沿線名は、SUUMO物件検索サイトで使用する名称を記載している
構成/ino