「大島紬村」で見学・体験しよう
語るべき点はまだまだあります。泥染めは一度染めて終了というものではなく、車輪梅の煮汁で約20回染め、さらに泥で1回染める作業を3~4回繰り返します。「大島紬村」では、泥田に入って生地を染める伝統技法を体験ができるので、ぜひやってみてください。
泥染は糸を染める工程ですが、織物生地に使うのは絹糸だけ。染める段階では、絹糸と綿糸を織った仮の生地の状態にしておき、染め終わったら絹糸を残し、綿糸は取り除かれます。
綿糸が取り除かれた糸は、手織りで生地にしていきます。タテ糸とヨコ糸を1本1本かすり合わせながら、柄を作りあげていくイメージです。熟練の職人でも1日30センチぐらいしか織れないそうです。1反(着物1着分)が完成するまで、半年から1年もかかると聞き、気が遠くなるほど手の込んだ手作業に圧倒されてしまいました。
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取材・文/木村悦子