一度設置したら、電源を付けっぱなしで長期間使うことの多いWi-Fiルーター。機器としての寿命も気になるところだが、実はWi-Fiルーターの場合、「通信規格としての寿命」のほうが問題になりやすい。規格が古くなれば通信するデバイスの性能に追いつけず、必然的に通信の速度は低下する。そんな事態を避けるには、定期的なWi-Fiルーターの買い替えが一番だ。そこでこの記事では、目的に応じたおすすめのWi-Fiルーターを紹介していく。
【目次】
・家族と同居やマンションなど複数通信におすすめのWi-Fiルーター
・一人暮らしやワンルームならこれで十分!おすすめの安いWi-Fiルーター
家族と同居やマンションなど複数通信におすすめのWi-Fiルーター
MIMOとはmultiple-input and multiple-outputの略で、複数のアンテナを使って通信品質を向上させる技術を指す。マンションはもちろん、一戸建てでも家族と同居しているなら、複数のデバイスとストレスなく通信できることが重要なのだ。
BUFFALO AirStation WXR-2533DHP2
4本のアンテナの向きを変えることで、縦方向と横方向に電波を振れるWi-Fiルーター。次世代高速規格の11ac(5GHz)、2.4GHzの256QAMにも対応し、将来性も十分だ。
さらに複数のデバイスと同時に通信できる「MUーMIMO」にも対応。通信速度も5GHz帯で最大1733Mbps、2.4GHz帯で最大800Mbpsを誇る、ファミリー向けのハイスペックルーターだ。
出典 公式サイト|BUFFALO AirStation WXR-2533DHP2
ELECOM WRC-X3000GS
バッファローと並ぶWi-Fiルーターの有名メーカーがエレコムだ。WRC-X3000GSは、エレコムがラインナップするWi-Fiルーターの最上位機種になる。
11acに続く次世代Wi-Fi規格のWi-Fi 6テクノロジー(IEEE802.11ax Draft準拠)に対応し、5GHz帯で最大2402Mbps、 2.4GHz帯で 最大574Mbpsの速度を誇る。ビームフォーミング技術も搭載していて、スマホ向けの高速安定通信が期待できる。
出典 公式サイト|ELECOM WRC-X3000GS
ASUS RT-AX3000
台湾が本社のASUS(エイスース)も優れたWi-Fiルーターをラインナップする有名メーカーだ。RT-AX3000はそのフラッグシップモデルで、最新次世代規格のWi-Fi 6テクノロジーに対応している。
5GHz帯域で2402 Mbps、2.4GHz帯域で574 Mbpsの通信速度は申し分なし。同じく台湾のトレンドマイクロ社(ウィルスバスターを日本に展開)と協業した「AiProtection」を搭載し、強固なセキュリティ機能を持つことも魅力の一つ。
出典 公式サイト|ASUS RT-AX3000
BUFFALO WEX-1166DHP2
インターネットサービスを提供しているauやドコモでもWi-Fiルーターは提供しているが、専門メーカーならではの強みが周辺機器の充実だ。中でも電波の弱りを補強する、中継器のラインナップはとてもありがたい。横方向に長く障害物の多いマンションでは必要になることが多く、とくにバッファローは中継器を多く取りそろえている。
出典 公式サイト|BUFFALO WEX-1166DHP2
一人暮らしやワンルームならこれで十分!おすすめの安いWi-Fiルーター
複数人が一緒に暮らすマンションや戸建てなら高性能なWi-Fiルーターが必要だが、目の届く範囲にすべてのデバイスがあるようなワンルームならMIMOにこだわる必要はない。安くてそこそこのスループットがあるWi-Fiルーターであれば十分使えるだろう。
NEC Aterm WG1200HP3
NECのAtermシリーズはとても歴史の長いルーターだ。MU-MIMOとビームフォーミングに対応、5GHz帯域で867Mbps、2.4GHz帯域で300 Mbpsの通信速度を実現している。本製品はGigaビットLANも3搭載しており、コスパの高いWi-Fiルーターといえる。
出典 公式サイト|NEC Aterm WG1200HP3
初心者でも安心!設定が簡単なWi-Fiルーターはこちら!
有線無線を問わず、ネットワーク設定には専門用語が多い。そんなに高性能でなくても良いから、設定が簡単ですぐに使えるWi-Fiルーターが欲しいというのは、家族からネットワークの設定をまかされたパパの正直な気持ちだろう。機器の設定に親切なアプリや解説が付いているモデルなら、日本製が一番のおすすめだ。
NEC IAterm WG2600HP3
1万円台前半の価格帯で販売されている、NECの中価格帯モデル。5GHz帯域で1733Mbps、2.4GHz帯域で800 Mbpsの通信速度は、高級機に迫るハイスペックだ。
NECはスマホとの接続を簡単に設定する「らくらくかざしてスタート」や、ボタンを押すだけでWi-Fi接続やセキュリティの自動設定が行える「らくらく無線スタート」を、ほぼすべてのモデルに用意している。
出典 公式サイト|NEC IAterm WG2600HP3
ELECOM WRC-2533GST2
エレコムの中価格帯モデルで、1万円台半ば。5GHz帯域で1733Mbps、2.4GHz帯域で800 Mbpsの通信速度を誇るハイスペック機にも関わらず、初期設定を簡単に行える「かんたんセットアップ4」や買換時の手間を省く「らくらく引越し機能」を備えたファミリー向けのモデルとなっている。
出典 公式サイト|ELECOM WRC-2533GST2
I-O DATA WN-DX2033GR/E
比較的安価なモデルの多いI-O DATAでは、本モデルは高価格帯に位置する。5GHz帯域で1733Mbps、2.4GHz帯域で300 Mbpsの通信速度を実現したハイスペックなモデルといえる。
本モデルは、他社製品からの乗り換えを簡単にする「Wi-Fi設定コピー機能」や、設定画面をPCから簡単に呼び出せる「Magical Finder」を搭載しており、自社製品からだけではない買い替え需要にも対応している。
出典 公式サイト|I-O DATA WN-DX2033GR/E
※当記事に掲載している価格等の商品情報は、記事公開時のものとなります。
文/ねこリセット