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メインバンクを変更した際に、奨学金の口座もそれに合わせて変更したいという場合もあるだろう。しかし、奨学金の口座の変更手続きの方法がいまいち分からないという人も多いのではないだろうか。そこで今回は、奨学金の口座変更の方法やその際の注意点について説明していく。
奨学金の口座変更方法をチェック
ここでは、奨学金の口座の変更手続き方法を紹介する。
インターネットで手続きする
金融機関や口座番号を変更する場合は、あらためて申込手続を行う必要がある。奨学金の運営団体により、口座の変更手続きがインターネット経由でできるところもある。例えば、日本学生支援機構(JASSO)であれば「スカラネット・パーソナル」と呼ばれるサービス経由で変更手続きが可能だ。
金融機関の窓口で手続きする
金融機関の窓口での手続きは、昔から主流の方法だ。手続き後、新口座からの振替日を「振替開始通知」で連絡がくる。新口座からの振替が開始されるまでは旧口座から引き落とされるので、解約はしてはならない。また、新口座への変更は、手続き後1~2か月程度かかるので、目安として覚えておくとよいだろう。
返還に便利な日本学生支援機構(JASSO)のリレー口座の変更と手続き方法と手順
日本学生支援機構のリレー口座とは、奨学金を返還する際、自動振替をしてくれる口座のことである。仮にメインバンクで給料をもらい、リレー口座がメインバンクと別な場合、わざわざリレー口座の銀行に振込・ATM入金を行う必要があったり口座残高不足になる可能性があるので、メインバンクを変更する際は、リレー口座を変更するという選択肢もあって良いだろう。ここからはより具体的な口座変更の手順を説明していく。
スカラネット・パーソナルによる口座変更
振替口座を変更する場合は、あらためて口座振替(リレー口座)加入手続を行う必要がある。「スカラネット・パーソナル」を利用した口座変更は、パソコンやスマートフォンから申込可能だ。ただし、奨学生本人名義の口座についてのみ申込可能であることや、口座登録が完了するまでに最長1ヶ月程度かかることを覚えておこう。
参考:スカラネット・パーソナル
金融機関の窓口による口座変更
日本学生支援機構のWEBサイトから「加入申込書(窓口用)」を郵送してもらう、もしくは同サイトから印刷し、必要事項を記入&押印する。
その後は、変更先となる金融機関の窓口まで持参し、直接提出するという流れだ。
郵送による口座変更手続きは廃止に
かつては、口座変更する際には申込時と同じ「加入申込書」を郵送する必要があった。しかし、口座振替(リレー口座)加入申込書【郵送用】は、2023年12月28日(木曜日)日本学生支援機構到着分をもって受付終了したので注意しよう。今後は、スカラネット・パーソナル、または金融機関窓口にて口座振替(リレー口座)加入申込書【窓口用】により手続きする必要がある。
奨学金の口座変更の注意点
ここからは奨学金の口座変更に関する注意点を説明していく。不備があった場合は余計な時間がかかったり、再手続きを求められたりすることもあるので、気をつけてもらいたい。
書類不備
必要事項の記入漏れや間違いがあると、不備として再提出が必要になる。ムダな時間を要してしまうので、記入が終わったら確認を徹底するように心がけたい。
変更完了には時間がかかる!口座残高の確認を
繰り返しになるが、手続きが完了すると「奨学金返還の振替開始通知」が送られてくるが、それまでは変更前の口座への入金が必要となる。残高不足で引き落としが出来ない場合、2か月分まとめて引き落とされることになり、引き落としが出来ない状態が続くと、延滞金が発生する場合もあるので、手続きが完了するまでは変更前の口座残高をしっかり確認しておくなどの注意が必要になる。
対応NGの金融機関も|ネット銀行は特に注意
対応している金融機関でなければ、当然ながら口座変更の手続きは行うことができない。最近はATM手数料がかからない便利なネット銀行が増えているので、利用している人も多いだろうが、ネット専業銀行は、加入申込書による申込では対応していないので要注意だ。
奨学金の口座変更の手続きは面倒だが重要
奨学金の口座変更の手続きはネットで手続きができないため、書類による手続きをしなければいけないのは面倒かもしれないが、非常に大事な手続きでもあるので、注意点にしっかり気をつけて行ったほしい。
※データは2024年5月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
文/praia