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0~100km/hの加速は3.6秒、最高出力は540hp!アルファロメオ伝説のスポーツカー「Giulia GTA」が復活

2020.03.10

アルファ ロメオは栄光の歴史において、創業110周年という、重要な節目の日を迎える。創立110年にあたり、アルファ ロメオはそのルーツに立ち返る姿勢を表明し、ブランドの歴史においてもっとも象徴的なモデルに敬意を表するニューモデル、Giulia GTA(ジュリアGTA)を復活させる。

GTAとは「Gran Turismo Alleggerita」(Alleggeritaとはイタリア語で「軽量化」)の略語で、1965年のGiulia Sprint GTAに、その起源を遡ることができる。

これはSprint GTから派生したバージョンで、スポーツカーとしてデザインされ、同じ年に開催されたアムステルダム・モーターショーで発表された。

Giulia Sprint GTのボディは、GTAではアルミニウムに置き換えられた結果、ロードバージョンの950kgから大きく軽量化されて745kgとなった。

この派生モデルは、ロードバージョンでは1.6ツインカムエンジンを搭載し、デュアルイグニッション方式を採用して、当時としては印象的な115hpを発生。

アルファロメオのオフィシャルレーシングチームであるAutodeltaは、このクルマをツーリングカテゴリー向けのベース車両に選定し、最高出力を170hpにまで引き上げた。レースでは、参戦後すぐに大きな成功を収める。

「Challenge Europeo Marche」では3連勝、国内選手権で数多くの栄冠を手にし、世界各地のレースイベントにおいては数百もの勝利に輝いた。この活躍により、このモデルは、製品ラインナップ全体のイメージアップに大きく貢献した。

Giulia Sprint GTAは、“A victory a day in your everyday car”(日常のクルマで1日1回勝利する)というキャッチフレーズどおりの戦績を収めた。以来、GTAはアルファロメオのスポーティさを表現するアイコンとなり、人々はGTAという名前を聞くだけで、アルファロメオのスポーティなクルマを想起するようになったのだ。

先進のテクニカルソリューションによって生まれ変わったレジェンド

創立110周年にあたる今年、アルファ ロメオは従来のルールにとらわれない方法でそれを祝う。Giulia GTAは、パフォーマンスとグランドツーリングの世界に深く根ざした、アルファ ロメオのルーツへと回帰するモデルだ。

新型Giulia GTAの開発にあたり、アルファ ロメオのエンジニアは空力性能とハンドリングの改良を目指したが、1965年のGiulia GTA同様、なによりも重視したのは軽量化。

ダウンフォース向上のため、アクティブ・エアロダイナミクスが徹底的に研究された。採用されたソリューションには、ザウバーエンジニアリングからのシナジー効果やザウバー製エアロキットの採用など、F1の世界から直接フィードバックされたノウハウが含まれている。

サイドスカート、専用リヤスポイラー、アクティブ・フロントスプリッターなどにF1からのノウハウが適用。アクラポヴィッチ製のチタニウム・セントラルエキゾーストシステムが新たに採用され、カーボンファイバー製のリヤディフューザーと一体化されている。20インチのセンターロックホイールはセダンに初搭載。

高速走行時のハンドリング改善は、フロントおよびリヤのトレッド幅を50mm拡大し、サスペンションシステムのスプリング、ショックアブソーバーおよびブッシングを新設計することで実現した。

GTAmにおいて、空力性能を高めるフロントピースは、高速走行時に完璧なロードバランスを確保する大型フロントスプリッターとカーボンファイバー製リヤウイングを採用することによって、極限まで最適化された。

パフォーマンスの面では、標準バージョンで510hpの出力を誇るパワフルなオールアルミ製2.9 V6 ツインターボエンジンは、Giulia GTAにおいてはエンジニアの入念なキャリブレーション作業により、540hpまで出力が引き上げられている。

同チームはまた、他車と一線を画するサウンドを奏でる、新設計のアクラポヴィッチ製エキゾーストシステムの性能を最適化することにも成功した。

クルマに乗り込むと、いくつかの新しいディテールが目を惹く。ダッシュボード、ドアパネル、グローブボックス、サイドピラー、シートのセンタートリムなどには純正アルカンターラが採用されている。

GTAmバージョンは、アルカンターラを広範囲に適用し、リヤシートを完全に取り去った場所にヘルメットと消火器を格納するためのスペースにもアルカンターラを使用している。

新設計のマットカーボン・インサートは、テクニカルで美しいエレガンスを醸しだし、インテリアを飾る。GTAmではロールバーが設置され、ドアパネルやリヤシートは存在せず、ドアハンドルの代わりにベルトが採用されている。これはモータースポーツに由来するインテリアのディテールだ。

優れた重量/パワー比

傑出したパフォーマンスを達成するためには、パワーだけでは十分ではありません。広範囲に及ぶ車体の軽量化により、素晴らしい成果が得られた。

ドライブシャフト、ボンネット、ルーフ、フロントバンパー、フロントホイールアーチ、リヤホイールアーチ・インサート、加えてGTAmの場合はサベルト製6点式シートベルトを備えるスポーツシートのシェルにカーボンファイバーなどの軽量素材を使用した結果、約100kgもの軽量化に成功。

エンジン、ドア、サスペンションシステムなどには軽量アルミニウム材を使用、さらに複合材も積極的に活用した。

たとえばモータースポーツの世界から直接フィードバックされたユニークなポリカーボネイト樹脂であるレキザンは、サイドおよびリヤウィンドウフレーム素材として採用されており、さらなる軽量化に貢献。

その結果、車重は約1,520kgに削ぎ落とされ、540hpに強化された最高出力により、パワーウエイトレシオは2.81kg/hpとなり、Giulia GTAおよびGTAmに素晴らしいパフォーマンスをもたらしている。

0~100km加速は、ローンチコントロールシステムのサポートもあり、わずか3.6秒。Giulia GTAmは公道走行も可能な2シーター・バージョンで、フロントスプリッターおよび大型で目立つリヤウイングは、究極のスポーティさを表現するカーボンファイバー製。

GTAバージョンは、最高出力は同じだが、シートは4座、リヤにロールバーはなく、スポイラーとスプリッターは日常の使い勝手を考慮して最適化されている。

ドアパネル、シート、ウィンドウはGiulia Quadrifoglioのものを使用。その結果、日常にも使用可能な、真のスーパーカーが誕生した。

アルファロメオGiulia GTAおよびその究極バージョンであるGTAmは、合計500台の限定生産で、認定シリアルナンバーが付与される。

関連情報:https://www.fcagroup.jp/

構成/DIME編集部

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