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日本に登場するのはいつ?レジのない未来型コンビニ「Amazon GO」の革新性

2020.03.13

大手オンラインショッピングサイト「Amazon」が、ついにオフラインでの販売、つまり店舗を構えたと注目を集めている。しかもその形態は、レジでのお会計の必要がない「レジレス」であるため、注目度はさらに増した。日本国内での出店こそまだなものの、世界中で話題となっているAmazonのレジレスコンビニ「Amazon GO」詳細やポイントをまとめてみよう。

Amazonがついに実店舗を開店!

レジでお会計の必要がない「Amazon GO」。では、一体どうやって支払いをするのかなど、その革新的な仕組みやポイントを紹介していこう。

Amazon GOは無人コンビニ?

Amazon GOについての記事やニュースでよく目にするのが、「無人コンビニ」というフレーズなのだが、実際にはAmazon GOは無人ではない。品出しや案内係として、店員が一人常駐しているのだ。しかし、レジの業務自体は存在しないので、「レジレスコンビニ」という表現が適切だろう。

現在アメリカで展開中

2016年よりAmazonの本社内で実験を重ねていき、2018年にシアトルで1号店をオープン。その後シカゴ、ニューヨーク、サンフランシスコと店舗を増やしていき、現在は15店舗以上が存在する。なお、日本にはまだ上陸していない。

入店前にアプリをインストール

Amazon GOに入店する際には、事前にAmazonのアカウントを所持し、Amazon GO専用のアプリをインストールし、クレジットカードの情報を登録する必要がある。コンビニに行くのにアプリがなければならないというと、多少面倒に感じるが、これ以降会計の手間が省けると考えればかなりの時短だろう。

入店は駅の改札!? アプリをかざすだけ

入店の際には、専用のアプリからQRコードのような入場キーが発行される。これを店舗入り口にある改札にかざすだけで入店が完了する。その後は、一般的なコンビニと同じように買い物をし、会計なく商品を持ち帰るだけ。慣れないうちは、万引きをしているような不思議な感覚に陥るかもしれない。

未来のコンビニ!? 会計をしない仕組み

では、Amazon GOはどのようにして会計しないというシステムを成り立たせているのだろうか。

機械学習技術に長けたAmazonならではのシステム

Amazon GO店内の天井には、数えきれないほどのカメラが備え付けられている。これが商品棚から通路まで隅々まで監視。さらに、商品棚には重さや音を観測するマイクやセンサーが配置されており、画像認識や音声認識を駆使して、誰が何を取ったのかを把握している。これらの技術を駆使し、会計せず店を出るだけで後程クレジットカードに請求がいく仕組みを作り上げたのだ。ちなみにレシートは、店舗を出てから数分で専用アプリ内に届くようになっている。

システムならではのルールとは

Amazon GOでは、普通のコンビニなら当たり前にできる行為が禁止されている。それは、同じく専用アプリを持っている人間に、自分が取った商品を渡すという行動。これをすると、誰がどのタイミングで取ったのかがわからなくなってしまい、正確な請求ができなくなってしまう。

大手オンラインショッピングサイトという最大の強み

普通のコンビニと違う点がもう1つある。それは、日本のコンビニがどれくらい商品が売れていくのかを「見込み」で発注しているのに対し、Amazon GOは、食品カテゴリーの商品を店内のキッチンで調理している。過去購買データやリアルタイムに商品を触っているデータがわかり、需要の予測が詳細にわかるので、それらをもとに顧客が欲しいものを品切れしないように売り場に供給していける。

Amazonが目指す先は……

レジレスコンビニという新たな店舗としての技術をすでに確立しているAmazon。しかしAmazonが目指す先はキャッシュレステクノロジーやレジレスサービスではないようだ。

Amazonが目指すのはオンラインショップと同様に、あくまでも「ロープライス」「多様なセレクション」「コンビニエンス」の3つといわれている。これらの目標を達成するための手段として、このAmazon GOが誕生したのだ。

Amazon GOの新システムは世界中に広まっていく

Amazonが実際にAmazon GOを展開しているのは、今のところアメリカ国内のみなのだが、これに倣って各国のコンビニでは無人レジの導入や、Amazon GOと同じく会計を必要としないシステムの開発を精力的に進めているという。Amazonという大手企業が、コンビニ業界に革新を起こし、業界全体を新たなステージに進化させているといえるだろう。

※データは2020年3月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品のご利用、操作はあくまで自己責任にてお願いします。

文/佐藤文彦

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