私鉄通勤ライナーの先がけとしてデビュー!
【京急電鉄】モーニング・ウィング号、イブニング・ウィング号
1992年に下り列車に設定された京急ウィング号から発展した〝モーニング〟&〝イブニング〟ウィング号。停車駅は朝の上りと夜の下りで異なるなど、旅客ニーズに合わせた設定となっている。300円という座席指定券の価格も魅力。
ウィング号は2扉のオールクロスシート車を使用。長時間でも疲れない快適なシートが特徴だ。
車両形式:京急2100形 ライナー編成:8両編成 運行区間:京急本線・京急久里浜線/三崎口・泉岳寺間 運行本数:上り3本(朝)/下り11本(夜) 座席指定料金:300円 座席指定方法:自動券売機/Web 備考:上り・下り、列車により運行区間が異なる。土休日は運行ダイヤ・停車駅が異なる(ウィング・シートとして日中に1両のみ座席指定車両として運行)。
大井町線ユーザー待望の〝座れる車両〟が登場
【東急電鉄】Q-SEAT
東京南西部と神奈川県東部をカバーする路線を有する東急電鉄。Qシートは大井町線大井町から田園都市線長津田を結ぶ、夜の急行列車5本に設定される。Qシート車は編成中1両で、運用中は車端部以外はクロスシートとなる。
大井町〜長津田間は45分ほど。シートには電源やドリンクホルダー、無料Wi-Fiも装備。
車両形式:東急6000系(一部)/東急6020系 ライナー編成:7両のうち、1両がQシート車両 運行区間:大井町線・田園都市線/大井町・長津田間 運行本数:下り5本(夜) 座席指定料金:400円 座席指定方法:改札窓口(一部駅)/Web 備考:平日のみ運行。たまプラーザ・長津田間のフリー乗降区間は乗車券のみで利用可能。
今日の〝私鉄ライナーブーム〟のパイオニア
【東武鉄道】TJライナー
2008年に東上線で運転を開始した座席指定式の通勤ライナー。通常時はロングシート、ライナー使用時はクロスシートに転換可能なデュアルシートを関東私鉄としては初採用。池袋〜小川町間で、上下合わせて16本を運行中。
クロスシートへの転換が可能な50090系を使用。車内のデザインはスッキリとした印象だ。
車両形式:東武50090型 ライナー編成:10両編成 運行区間:東上線/池袋・小川町間 運行本数:上り2本(朝)/下り14本(夜) 座席指定料金:470円(上り)/370円(下り) 座席指定方法:自動券売機/Web 備考:上り列車をふじみ野から乗車の場合は370円、下り列車をふじみ野から乗車の場合は料金不要。土休日は運行ダイヤ・運行本数も異なる。
東武伊勢崎線から東京都心部へダイレクトアクセス
【東武鉄道・東京メトロ】THライナー
今年6月から運転がスタートする東武伊勢崎線・東京メトロ日比谷線の直通列車。埼玉北東部から秋葉原や銀座、六本木など都心部へのスムーズかつ快適な移動が可能になる。車両は東武70000系をベースに新造した70090型を使用。
TJライナー同様、車内はデュアルシートを採用。座席にはコンセントやドリンクホルダーを装備。
車両形式:東武70090型 ライナー編成:7両編成 運行区間:東武伊勢崎線・東京メトロ日比谷線/久喜・恵比寿間 運行本数:上り2本(朝)/下り5本(夜) 座席指定料金:未定 座席指定方法:未定
成田と上野を結ぶ、スカイライナー車両の通勤ライナー
【京成電鉄】モーニングライナー、イブニングライナー
成田空港と京成上野を結ぶ、といえば、成田スカイアクセス線を走る最速達列車〝スカイライナー〟があるが、こちらは同型車両を使った通勤ライナー。運行ルートは京成本線経由での運転で、朝は上り、夜は下りで合計11本を設定。
大きな窓や間接照明の採用により明るく、清潔感のある車内空間。シートもゆったりした造りだ。
車両形式:京成AE形 ライナー編成:8両編成 運行区間:京成本線/京成上野・成田空港間 運行本数:上り4本(朝)/下り7本 座席指定料金:420円 座席指定方法:自動券売機/窓口/Web 備考:Web以外のライナー券の購入方法は駅により異なる。土休日は運行ダイヤが異なる。
※記事は特記なき場合、平日の運行状況です。各社とも2〜3月にダイヤ改正を行ないます。最新情報は公式サイトでご確認ください。
取材・文・撮影/村田尚之 写真提供/京王電鉄、京急電鉄、小田急電鉄、京成電鉄、西武鉄道、東武鉄道、東急電鉄