高輪ゲートウェイ開業後の品川開発プロジェクトの行方
第Ⅰ期として開発されるのは敷地面積約7万2000平方メートルの1~4街区で、街びらきは2024年頃の予定。1街区には住居、2街区には文化創造施設、3街区、4街区にはビジネスを主な用途としたビルが2棟建設される見込みだ。
〝グローバルゲートウェイ〟の名のもと、新しい技術を次々試験導入
最新の機器はサービス品質の向上を目指し、JR東日本のノウハウをもとに開発された。試行の結果次第で、ほかの駅への展開も検討する予定だ。
[AIロボティクス]人の能力を超えて利用者をサポート
駅構内には、最新のAI技術を駆使したサービスロボットが多数配置され、案内、整備・清掃、移動支援などの実証実験を実施。日・英・中・韓の4か国語にも対応、未来の駅の設備、サービスを疑似体験できる。
デジタルサイネージ、コミュニケーションロボットが連携して駅案内。清掃ロボットも試行導入。
[新型改札機]よりタッチしやすい自動改札機を目指して
新駅ではICカード、QRコードとふたつのタッチ部を備えた自動改札機を試験導入。ただし、今回はこの形状が利用しやすい形状かどうかの検証が目的で、QRコードの導入は未定。
ICカードのタッチ部は、車いす利用者にもタッチしやすいよう上面から側面へ移動。新たにQRコードの読み取り部も設置。
[無人AI決済店舗]人手不足を解決しつつ革新的な買い物を実現
2階改札内に開業する店舗「TOUCH TO GO」は、商品を手に取ってそのまま決済できるウオークスルーの無人AI決済システムを導入。大宮・赤羽両駅での実証実験を経て、満を持しての誕生だ。
商品の供給にもJR東日本のノウハウが活用され、新感覚の購入体験の実現を目指す。
現在発売中の「DIME」4月号の大特集は「鉄道&駅大解剖!」。50年に一度といっても過言ではない通勤革命が始まろうとしている最新の鉄道と駅を徹底解説。
今年オープンする高輪ゲートウェイ駅や虎ノ門ヒルズ駅の新駅大研究から、首都圏の私鉄有料ライナーの快適度調査、相鉄・JR直通線、名阪特急「ひのとり」、つくばエクスプレス「TX-3000系」の超活用術、東海道新幹線の新型車両「N700S」、乗車ポイントで得する裏ワザまで、今知りたい情報がてんこ盛りです!
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取材・文/梅原 淳 撮影/神森沙織(鉄道チャンネル)、東日本旅客鉄道株式会社