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手洗い後濡れたままではダメ!医師が教える新型コロナウィルスに負けない手の正しい洗い方

2020.03.05

手洗いと擦式アルコール消毒はどちらを選ぶ?

手指衛生には、「石鹸と流水による手洗い」、「擦式アルコール消毒」という2つの方法があります。ホテルのフロントや商業施設で「擦式アルコール消毒」製剤を目にする機会が増えていますよね。

医療現場では、目に見えて血液や体液が付着していたら、「石鹸と流水による手洗い」を優先して行います。もし目に見える付着物がなければ「擦式アルコール消毒」を行います。 
 
手術の前などはこの2つの方法を組み合わせます。

「擦式アルコール消毒」は、手洗いより簡単で、病原体を迅速により長い時間減らす、手荒れしにくい、という利点があります。

手荒れしやすい方は、液状よりもジェル状の「擦式アルコール消毒剤」を選ぶと良いでしょう。

職場や家庭では、「石鹸と流水による手洗い」をし、出先など手洗いが難しい場合は「擦式アルコール消毒」が良いでしょう。

私自身は、外出先のトイレや飲食店に、「石鹸や擦式アルコール消毒が無い」という時に備えて、「紙石鹸と携帯式アルコール消毒」を持ち歩いています。

手洗いは、手指に付着した菌量を1/100に減少させますが、濡れた手は乾燥した手の100~1000倍の細菌を伝播する可能性があると言われています。手洗い後に手が濡れたままだと、病原体が手指に付き、拡散させる可能性があるので、水分はシッカリ拭き取りましょう。ペーパータオルや清潔なハンカチを使って拭き取って下さいね。

「石鹸と流水による手洗い、擦式アルコール消毒」共に、指先や手の甲・親指に汚れが残りやすい場所ですので、念入りに。

手洗いし過ぎの手荒れにご注意!!

感染対策として「手指衛生」は非常に大切なのですが、悩ましいのが洗い過ぎによる「手荒れ」。手荒れの状態は、病原体を逆に増やしてしまうことがあるので、注意しなければなりません。

WHOによる「手指衛生による手荒れ対策・ハンドケア」をご紹介します。

1.石鹸などの頻繁な使用は、慢性的な皮膚炎の原因となるため、保湿剤入りの擦式アルコール製剤の使用を奨める
2.擦式アルコール製剤使用の直前または直後に行う、石鹸と流水を用いた手洗いは皮膚炎を誘発する可能性がある
3.ハンドローションやクリームを使用して、手指の乾燥から皮膚を守ることが手荒れの予防になる
4.手荒れを最小限に抑えるため、温水は使用せず、ペーパータオルで軽く叩くように(ゴシゴシ擦らず)して水分を切る

ハンドケアを行うタイミングは、次の手指衛生までに時間がある時が理想的です。

ビジネスパーソンの方であれば、「通勤前、勤務開始前、昼休憩前、勤務終了後、帰宅後、就寝前」の計6回を目安にして下さい。

女性に比べると、ハンドケアをしっかり行う男性は少ないと思いますが、感染対策としても効果的ですから、ぜひ実践してみて下さい。

「新型コロナウィルス」という存在は、日本だけでなく世界中を震わせています。

私たち人類の歴史は、天然痘や結核など様々なウィルスや菌との戦いの歴史でもあります。

命に関わるかという問題だけでなく、経済的な打撃も甚大です。

1人1人が行える「手洗い(手指衛生)」は、人類と新型コロナウィルスの戦いには非常に重要だと私は考えています。

文/倉田大輔(池袋さくらクリニック 院長)

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