小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

Blu-rayレコーダーでDVDに録画することはできる?

2020.03.14

21世紀初頭の2003年。SONYから世界初のBlu-rayディスクレコーダーが発売されて以来、数々の機種が様々なメーカーから販売されてきた。第3世代光ディスクとして、それまで主流であった下位規格のDVDと比較して、容量が増え、画質も向上したBlu-ray。今回はそんなBlu-rayをDVDと比較した際に、何が異なるのかを解説していこう。

Blu-rayとDVDとは?

Blu-rayとDVDの違いを確認する前に、同じ光ディスクであるBlu-rayとDVDについて、その概要を見ておこう。そもそも光ディスクとは、別名「光学ディスク」とも呼称される、光学ドライブ装置を用いて、映像・音声情報などを記録・上映する電子媒体だ。

Blu-rayとは?

SONYやHITACHI、Panasonicをはじめとする世界各国の電子メーカー9社によって、2002年に策定された規格のこと(同9社はBlu-ray Disc Foundersを設立)。Blu-rayという名前は、青紫色の光データを用いる点から命名された。綴りが「Blue」ではなく「Blu」である理由としては、青色光と間違われないよう、商標化したためだといわれている。

2003年には世界で初めてのBlu-rayディスクレコーダーがSONYより発売された。その後もBlu-ray Disc Foundersへ、三菱電器・三洋電機・東芝など有名電子メーカーが続々と加盟。2015年には「Ultra HD Blu-ray」の規格が発表され、さらには2018年、SONYが4層のBDXL規格を開発した。

※BDXLとは2010年に策定されたBlu-rayディスクの規格。通常のBlu-rayディスクと比較して、層が3〜4層に増えており、それまで以上のデータ保存可能容量を確保した。

【参照】SONY ブルーレイディスクとは?

DVDとは?

映像の記録などもできる、第2世代光ディスクとして、規格・策定された記録媒体のこと。「映像が保存できる」という点においては、「ビデオテープ」の進化形と思われがちだが、実際の下位規格は同サイズ(120㎜)の「CD」だ。正式名称は「DVD」だが、その意味は「Digital Versatile Disc」とされている。東芝やPanasonicなど、世界各国の電子機器メーカーが開発の主導となり、日本においては1996年に商用化された。

Blu-rayとDVDの違い

Blu-rayとDVDの概要を確認したところで、続いては両規格の相違点を見ていこう。同じ映像・音声などを記録する光ディスクとして何が違うのか、しっかりチェックしていこう。

Blu-rayとDVDの違い:画質

Blu-rayとDVDの最大の違いの1つとして、画質が挙げられるだろう。Blu-rayディスクの解像度が1920×1080であるのに対し、DVDの解像度は720×480となっている。画質においては、Blu-rayにかなりの分があるだろう。

Blu-rayとDVDの違い:容量

Blu-rayディスクに記録できるデータの容量は片面1層あたり25GB、2層ならば50GBとなっている。さらには、先述したSONYのBDXL規格は4層となっており、その記録可能容量は128GBだそうだ。一方でDVDの記録可能容量は片面1層4.7GBで、2層でも8.54GB。両面2層なら17.08GBとなっている。容量面で見ても、Blu-rayの圧勝といっても過言ではないだろう。

Blu-rayとDVDの違い:耐久性

実は耐久性においては、DVDの方がBlu-rayよりも高いといわれている。その理由は、Blu-rayの方がDVDよりも保護層が薄いためだ。耐久年数はBlu-rayが50年以下といわれているのに対し、DVD-Rは180年以下、DVD-RAMは250年以下とされている。どうやら、耐久面においてはDVDに軍配があがるようだ。しかし、最近ではBlu-rayでも耐久性の高いものが開発・販売されている。

Blu-rayとDVDの違い:再生機器

最後は再生機器の違いを見ていこう。DVDプレイヤーでは、Blu-rayディスクの再生ができない。しかし、一般的なBlu-rayプレイヤーならば、DVDの再生も可能だ。どちらを購入するか迷っているという人は、両規格を再生可能なBlu-rayプレイヤーの購入をおすすめする。

Blu-rayレコーダーでDVDは録画できるの?

【参照】Panasonic DMR-BRW1060 おうちクラウドディーガ

一般的なBlu-rayレコーダーならば、DVDも問題なく録画できるはずだ。しかし、中にはDVD録画に対応していない商品も販売されているので、購入の際は家電量販店の店員さんなどに、相談しよう。また、DVD録画は可能でも8㎜DVDの録画ができないものもあるため、留意してほしい。

今後はどうなる? DVDはなくなりすべてBlu-rayになるの?

Blu-rayの方が圧倒的に画質においても、記録容量においても勝っているのにもかかわらず、なぜDVDは未だに店頭に並んでいるのか。その理由は、再生機の普及率にあるといわれている。Amazonなどを覗いてみればすぐにわかるが、DVD再生機の価格は非常に安価で、3000円台でも購入可能。一般家庭における普及率は未だにBlu-rayプレイヤーよりも高いそうだ。つまり、それだけ需要があるということだが、技術進化や市場で変動があれば、DVDプレイヤーと比較して、高価なBlu-rayプレイヤーの価格が下がらないという可能性は0ではない。DVDプレイヤーと同等の価格となった時、その普及率は逆転し、DVDの需要が薄まる可能性も充分にあるだろう。

※データは2020年2月下旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますがその内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
※製品・サービスのご利用はあくまで自己責任にてお願いします。

文/髙見沢 洸

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。