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わずか79g、手のひらサイズのスマホ「Rakuten Mini」の使い勝手を徹底検証

2020.03.02

■連載/石野純也のガチレビュー

 2020年4月に本格参入する楽天モバイルが、初の自社ブランド名を冠して発売したスマートフォン——それが、「Rakuten Mini」だ。同モデルは、その名の通りのコンパクトスマートフォン。コンパクトスマホと聞くと、一般のスマホより一回り小さい程度の扱いやすい端末を想像するかもしれないが、Rakuten Miniはそのレベルを大きく上回るコンパクトさ。手のひらにスッキリ収まる超小型の端末に仕上がっており、目にした人に強烈なインパクトを与える。

 ディスプレイサイズは、わずか3.6インチ。日本での初代iPhoneであるiPhone 3Gの3.5インチとほぼ同サイズだが、当時より技術が進んでいるぶん、狭額縁でさらにコンパクトな印象だ。指紋センサーを排していることも、より小型にできた要因の1つと言えるだろう。技術的には、物理的なSIMカードを非搭載にして、eSIMを採用したこともトピックスの1つだ。

初の楽天モバイル独自端末として登場したRakuten Mini

 一方で、これだけ本体が小さいと、本当にスマホとして十分使えるのかという疑問もわいてくる。楽天モバイルとしての初物となるスマホなだけに、未知数な部分も多い。そこで今回は、約1か月使ってきたRakuten Miniの実力をひも解いていきたい。

思わず「小さい」と声がもれるコンパクトさで、収納性は抜群

 冒頭でも触れたが、Rakuten Miniについてまず言及しておきたいのは、そのコンパクトさだ。iPhone 3Gより0.1インチ大きい3.6インチとはいえ、ディスプレイの狭額縁化が進んでおり、アスペクト比も16:9になっているため、サイズは驚くほど小さい。指紋センサーがない点も、コンパクト化に拍車をかける。手のひらの中に、端末全体が収まってしまうほどだ。

手のひらにすっぽり収まるコンパクトさ

 これだけ小さいと、端末を持ち運ぶ際に収納する場所を選ばない。一般的なスマホであれば、パンツの後ろやコート、ジャケットなどの大きなポケットや、バッグの中、もしくは、ジャケットなどの胸ポケットに入れている人が多いはずだ。これがRakuten Miniのサイズになると、パンツの前ポケットに入れても、脚に当たる異物感が少なくなる。あまりにコンパクトなため、どこにしまったのかを忘れて、あちらこちらとポケットを探し回ってしまったこともあったほどだ。

 昨今のハイエンドスマホは大画面化が進み、表示しているアプリやサイトによっては片手での操作が難しくなってしまったが、Rakuten Miniであれば、その心配は一切不要だ。片手で持っても、親指が画面の隅々に届くため、上部をタップするために本体を持ち直す必要がない。アイコンなどがタップしづらいと思いきや、意外と問題なく操作できる点も付け加えておきたい。

片手持ちでも画面の端から端まで指が届く

 コンパクトさはもちろん、軽さも特筆すべき点と言えるだろう。重さはわずか79グラムで、200グラム台を超えることもあるハイエンドスマホと比べると、雲泥の差がある。端末を持った時の安定性がいいため、うっかり落下させてしまうおそれも減るはずだ。

コンパクトさとトレードオフになるキーボードや表示領域

 とはいえ、コンパクトゆえにトレードオフとして割り切らなければいけない部分も多い。真っ先に感じたのが、文字入力のしづらさ。スマホは画面内にバーチャルなキーボードを表示させるため、画面サイズが小さくなれば、必然的にキー1つ1つのサイズも小さくなってしまう。日本語入力の10キーはキーの数が少ないため、かろうじてタップすることができるが、QWERTYキーのようにキーが多いとお手上げになってしまう。ゆっくりタップすれば、入力できないことはないが、お世辞にも操作がしやすいとは言いがたい。

画面サイズに比例してキーが小さくなり、文字入力がしづらい。特にQWERTYキーがネック

 画面サイズが小さいため、当然と言えば当然だが、文字が小さくなってしまう。Rakuten MiniもれっきとしたAndroidスマホのため、設定すればフォントを拡大することも可能だが、そうすると、逆に1画面あたりの情報量が極端に減ってしまう。スマホはネットに直結したデバイスで、そこから情報を引き出すためのものと考えると、力不足な感は否めない。コンパクトさはインパクトがある一方で、スマホとしての基本性能がトレードオフになっていると言えるだろう。

1画面の情報量も少なくなる

見づらいと感じた時は、文字サイズや表示サイズを拡大するといいだろう

 力不足という点では、採用されているチップセットのSnapdragon 439も少々心もとない。タッチに対しての反応が遅いことがあったり、アプリの起動にやや時間がかかったりするのはそのためだろう。一方で、解像度が1280×720ドットと低いこともあって、使いものにならないほど遅いというわけではない。普段からミドルレンジスマホを使っているのであれば、十分許容範囲のレスポンスと言える。

 ボディがコンパクトになれば、必然的に搭載できるバッテリー容量も少なくなる。Rakuten Miniのバッテリー容量は1250mAh。近いサイズ感のSIMフリースマホ「Palm Phone」が800mAhだったことを考えると、十分な容量だが、3000mAh、4000mAhが当たり前になりつつあるミドルレンジ以上のスマホと比べてしまうと、物足りなさが残る。実際、ブラウジングなどを続けていると、みるみるうちにバッテリー残量が減っていく。テザリングも同様だ。サイズの割に持ちはいいものの、これ1台で済ませるには不安が残る。

バッテリーが1250mAhで、バリバリ使っているとすぐに電池がなくなってしまう

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