スマホでこなす人もいるが、タブレットの大画面はビジネスユースに使い勝手がいい。そこで、実際に『iPad』『Surface』を業務に利用しているユーザーに、実際をうかがった。
iPadユーザー
お客さまを待たせず動画での提案が可能
ミズノの法人営業部で活躍する小野さんは、企業向けの制服や作業服の営業を主に、身体を動かす健康系のプログラムを企業に提案する。
『iPad』は会社から支給されているもので、プレゼンの時に大変便利なため、部内でヘビーユースされているそう。
「メリットは起動の速さですね。先方をお待たせすることがありません。また、2名様ぐらいに動画をお見せするのに十分な画面サイズだと思います。『iPad』は充電しやすく電池切れの不安が少ないですね。ただし、タイピングはPCが便利なので、使い分けています」
プレゼン用に法人営業部内でシェアしています
ミズノ株式会社
ライフスタイル営業本部 法人営業部 首都圏販売2課 副課長
小野 惇さん
企業向けの制服や作業服の提案を行なう。スポーツで培った機能、素材のよさを生かして、ミズノならではの制服を製作している。
立体裁断など機能の説明は、iPadで4分くらいの動画にしてプレゼンすると好評だそう。「今後は商品やサービスの導入事例を紹介したいですね」(小野さん)
Surfaceユーザー
社外での業務をほぼ1台でこなす
インターネットメディアの黎明期より広告を中心に営業を行ってきたスペシャリストが選んだのが『Surface』。
「弊社ではスタッフ1人に1台のノートPCが支給されていますが、そちらは社内での作業用です。営業先でクライアントに資料をご覧いただいたり、外出先での急なデータ修正などを行う場合は、この『Surface』を使いますね。HDMIやUSBなどを経由してクライアントの会議室にある大画面モニターに接続、プレゼン資料をお見せしたり、時にはPhotoshopなどの画像編集ソフトを使って高度なデータ加工もできて、便利です」
Photoshopなどの画像処理もサクサクで助かります
デジタルメディアでの広告に長年携わっており、現在は小学館のインターネットメディアを中心に広告営業を担当している。
小学館に数あるメディアのうち、インターネットに関する大量の営業業務をこなすため、社外での作業性は大変重要だ。「Surfaceは効率が上がります」(細川さん)
タブレットはシニアにも使いやすいって本当? 『iPad』ユーザーの日常を聞いてみた
ここまでビジネスの現場で『iPad』と『Surface』がどのように使われているかを紹介してきた。
一方で、『iPhone』に比べて大画面の『iPad』は、シニアに適したガジェットといわれている。そこで、人生のベテランに直撃! シニアユーザーは『iPad』を使いこなせているのだろうか? 見ていこう。
キッチンの片隅でレシピ開発の供になる
横浜・みなとみらいで主婦をしている中馬さんは、翻訳業務や海外の司法関係書類作成業務などの職歴を持ち、現在も世界中を飛び回る暮らしをしいている。普段からドコモの『iPhone 8 Plus』を利用、業務には『iMac』を用いるなど、Apple製品を多数活用している。
そんな中馬さんは、『iPad Air』を料理のレシピ開発のお供にする。「『iPhone』もいいですが、料理中だと画面が小さいんです。でも、『iPad』はキッチンの横に置いておくと便利なんです。料理のレシピができたら、そのまま投稿サイトに投稿しちゃいます」
『iPad』は料理のレシピ用に便利です
中馬 哲子さん
1945年生まれの74歳。翻訳業務や海外の司法関係書類作成などの経験を持ち、『iPhone 8 Plus』から『iMac』まで、Apple製品を多数活用する。
メイド・イン・ジャパンの鋳物ホーロー鍋「バーミキュラ」を愛用し、そのホームページのレシピ集に投稿する中馬さん。「iPadで撮影してメモすればその場で投稿できます」
取材・文/房野麻子