以前、芸能人のツイートで新幹線の足の投げ出しが話題になり、マナーの悪さとともに足のニオイにも注目が集まったことがある。
「新幹線など長距離電車では、長時間の移動になるので不快なニオイはストレスにつながります。」
こう教えてくれるのは、筋金入りの鉄道ファンでホリプロの芸能マネージャーという異色の経歴を持つ、南田裕介さんだ。
「新幹線などでは、ついつい靴を脱ぎたくなりますが、その足を前や横の座席の上に投げ出すのはやめてほしいと思います。新幹線など長距離列車では自分のテリトリーを守って、他の座席に足を置かないようにしてくださいね。
例え空いていても、後から乗ってくるかもしれないし、そもそも自分が料金を払って確保した場所ではないですから。前や横だけでなく、通路側に足を投げ出す男性もたまに見かけますが、足のニオイを拡散させるだけでなく、つまずいたりしてキケンなので、安全性の問題にも発展してしまいます。
実はあまり知られていませんが、グリーン車のほとんどは靴を脱いでのせることができるフットレストが設置されていますから、利用してみてはいかがでしょうか?
長距離移動は、自分が靴を脱ぐことが予想できますから、足のニオイケアをしてから乗車しましょう。ケアグッズを持ち歩くのもいいかもしれません。僕も電車内の足のマナー気をつけて、正しく鉄道を楽しみたいと思います」
通勤電車は靴脱ぎ厳禁!車内は足のニオイが鼻に届きやすい構造に
南田さんが教える電車とニオイの関係
「近年、空気清浄機能を備えた新型車両も普及してきましたが、強烈な足のニオイまではとれないと思います」と、南田さんは通勤電車とニオイの関係についても指摘する。
「電車には、座席の下に暖房装置が組み込まれ、足元から温まる仕組みになっています。暖房装置は小型化され薄くなっていますが、仕組みは同じなので足のニオイがモアっと上がってきやすい構造になっています。
冬の季節は、特に足のマナーに注意したいと思っています。特に寒冷地方は、暖房も強くなっているため、足のニオイもキョーレツに上がってきます。電車の中では靴を脱ぐのは厳禁です。
ムレて脱ぐのはもちろん、足が痛くなって脱ぐのもマナー違反だと思います。僕の足は甲高なので、靴が合わなくて痛くなることがあり、脱ぎたくなる気持ちはとてもよくわかります。電車は公共の場所、自分も含め紳士的な態度を心掛けたいですね」。
南田裕介
株式会社ホリプロ所属。スポーツ文化部チーフマネージャー。奈良県出身。静岡大学卒業後、ホリプロに入社。ホリプロアナウンス室担当。タレントのプロデュースをする傍ら、自身もテレビ朝日「タモリ倶楽部」CS日テレプラス「鉄道発見伝」など、鉄道関連のテレビ、ラジオ、イベントにも出演。日本テレビ「笑神様は突然に…」『鉄道BIG4』の一人でもある。
電車の中で自分の足のニオイを気にすると、さらに足汗をかく!
冬は寒くて汗をかかないから、足もそれほどニオわないのでは?
と思ったら大間違い!
夏より冬の汗の方が臭いやすい、と指摘するのはニオイ研究の第一人者である五味クリニック院長の五味常明先生。特に「精神性発汗」に注目だ。
◆冬の足が臭い3つの理由
夏の汗と比較して冬の汗が臭いのは、次の3つの理由が考えられると五味先生は指摘。
1.冬は汗をかく機会が少なく、汗腺の機能が落ちる
2.汗の量は減るものの、汗に含まれるニオイの元となるミネラルなどの成分が約2倍に増加
3.ミネラル分を多く含む冬の汗は、ベタベタして乾きにくく、またミネラル分により皮膚表面がアルカリ性になることで皮膚常在菌が繁殖しやすい
◆もしかして臭う? その不安がニオイを助長
五味先生は、汗のニオイが強くなる原因について、「精神性発汗」についても指摘している。
「汗をかいてしまうのではないか、ニオってしまうのではないか、といった不安からくる緊張性の『精神性発汗』も関わっています。
あらかじめミョウバン入りの制汗デオドラントを使うことでそのような不安を取り、安心することでニオイや汗を抑えることができるのです」
寒いからとケアを怠ってしまうことが、さらなるニオイの原因になっているようだ。
◆朝の「直ヌリ」で、足のニオイをシャットアウト
五味先生は「足のニオイは、ミョウバン入りの制汗デオドラントを使って、汗や雑菌を抑え、ニオイを中和することによって防ぐことができます」とアドバイス。
ミョウバン入りの制汗デオドラントには、1.汗を抑える 2.肌を弱酸性に保ち雑菌の繁殖を防ぐ 3.アルカリ性のニオイ成分を中和するという3つの機能が期待できる。
◆夜は靴のケアを忘れずに! 2足持ちで靴を休ませるのがベスト
夜に靴の手入れをすることで、足のニオイは軽減できる。五味先生から自宅ですぐに実践できる足のニオイケア術を教わったので紹介しよう。
「夜は靴をドライヤーで乾かし新聞紙をつめて湿気を吸い取るといいでしょう。できれば、日常使いの靴は2足持ち1足ずつ交代で使うのがベストです。靴も休ませることが足のニオイを軽減することにつながります」
五味常明先生
五味クリニック院長。体臭・多汗研究所所長。1949年長野県生まれ。一ツ橋大学商学部、昭和大学医学部卒業。昭和大学形成外科、多摩病院精神科などを経て、「心療外科」という新しい医学分野を提唱。体臭・多汗治療の現場で実践。
オススメの足用制汗剤
「男デオナチュレ 足指さらさらクリーム」(医薬部外品)900円(税抜)
<しっかり塗れる クリームタイプの足用制汗剤>
●有効成分「焼ミョウバン」がニオイをもとから防ぎ、汗を抑える。
●微粒子化した「焼ミョウバン」が肌に密着。
●有効成分イソプロピルメチルフェノール配合。ニオイの原因菌を殺菌。
●ベタつき防止成分※配合でさらさら快適。
※基材・低温焼成酸化Zn
構成/DIME編集部