フルモデルチェンジで生まれ変わり、2020年1月20日より発売されたスズキ「ハスラー」。先代モデルは大人気だっただけに、2代目も期待大だ。
新型スズキ「ハスラー」はフルモデルチェンジで進化!
軽ワゴンタイプの乗用車とSUVを融合させのが「ハスラー」。先代は2014年1月に発売され、新ジャンルの軽クロスオーバーとして大人気となった。
先代スズキ「ハスラー X」
そこで、気になる新型のモデルチェンジのポイントをご紹介したい。
個性的なデザインとタフで力強いスタイルを追求
丸型ヘッドランプとスクエア基調のグリルは「ハスラー」の個性として継承。フードを持ち上げて厚みのあるフロントフェイスを表現している。
ピラーを立て、さらにロングルーフがスクエア型の大きなキャビンを実現している。また、ピラーをボディと同色にすることで、タフなイメージが強調された。
インパネデザインには3連インパネカラーガーニッシュを採用。上下のバーでガーニッシュを挟み、力強さをアピールする。
インパネとドアトリムに車体色と対応する3色(バーミリオンオレンジ、デニムブルー、グレーイッシュホワイト)のカラーパネルを採用。シートは縞鋼板柄の表地に、車体色と対応する3色のカラーアクセントを採り入れた。
ボディカラーはガンメタリック2トーンが3色、ホワイト2トーンが3色、モノトーンが5色の計11色が用意される。さらに、ガンメタリック2トーン仕様車には、新色となる「バーミリオンオレンジ」、「デニムブルーメタリック」が設定された。
広く使い勝手のよい室内空間と進化したパッケージングを実現
軽量と高剛性を両立する、新世代のプラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」をはじめ、環状骨格構造などを採用。高い剛性と、優れた操縦安定性、快適な乗り心地を実現した。
ホイールベースは先代「ハスラー」に比べて35mm延長され、リヤシートの居住性を高めている。
さらに、荷室側からも操作できるリヤシートスライドや、荷室下には「防汚タイプラゲッジアンダーボックス」を採用。使い勝手が大幅に高まった。
ホイールベースの延長に伴い、アプローチアングルを1度、デパーチャーアングルを4度拡大して、走破性を高めている。それでいて、最小回転半径4.6mと取り回しの良さは継承する。
さらに進化したスズキ セーフティ サポート安全面も充実!
夜間の歩行者も検知できる、衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」に加えて、「後退時ブレーキサポート」を標準装備する。
ターボ車にはスズキの軽自動車初となる、全車速での追従機能を備えたアダプティブクルーズコントロールと、車線逸脱抑制機能を装備する。
鍛え上げられた走行性能と快適性能
新開発のR06D型エンジンをNA車に採用。
ターボ車は、余裕ある動力性能を実現するR06A型エンジンを搭載する。
そして全車に、優れた燃費性能と軽快な走りを両立させる新開発のCVTを組み合わせた。また、マイルドハイブリッドを全車に採用する。
さらに雪道やアイスバーンでスムーズな発進を補助する、「スノーモード」を新採用。
ぬかるみや滑りやすい路面での発進を助ける、「グリップコントロール」や、急な下り坂で車速を約7km/hで維持する「ヒルディセントコントロール」を4WD車に標準装備した。
新型スズキ「ハスラー」のグレードはどうなってるの?
新型スズキ「ハスラー」のグレードは4種類。それぞれにFF、4WDが用意される。
ターボ系は、「HYBRID Xターボ」
「HYBRID Gターボ」がラインアップする。
NAエンジン車は、「HYBRID X」
「HYBRID G」がラインアップする。
新型スズキ「ハスラー」の寸法、スペックは?
ここでは、「HYBRID Xターボ」の主要諸元を紹介する。
全長:3395mm
全幅:1475mm
全高:1680mm
室内長:2215mm
室内幅:1330mm
室内高:1270mm
ホイールベース:2460mm
最低地上高:180mm
車用重量:830kg(FF)/880kg(フルタイム4WD)
乗車定員:4名
タイヤサイズ:165/60R15
新型スズキ「ハスラー」のエンジンスペックは?
新型スズキ「ハスラー」には2種類のエンジンが用意される。
ターボエンジン
形式:R06A型
種類:水冷4サイクル直列3気筒インタークーラーターボ
弁機構:DOHC12バルブVVT
総排気量:658cc
圧縮比:9.1
燃料供給装置:EPI(電子制御燃料噴射装置)
最高出力:47kW(64PS)/6000rpm(ネット)
最大トルク:98N・m(10.0kg・m)/3000rpm(ネット)
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク容量:27L
NA(自然吸気)エンジン
形式:R06D型
種類:水冷4サイクル直列3気筒
弁機構:DOHC12バルブ吸排気VVT
総排気量:657cc
圧縮比:12.0
燃料供給装置:EPI(電子制御燃料噴射装置)
最高出力:36kW(49PS)/6500rpm(ネット)
最大トルク:58N・m(5.9kg・m)/5000rpm(ネット)
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク容量:27L
新型スズキ「ハスラー」のモーターのスペックは?
形式:WA04C
種類:直流同期電動機
最高出力:1.9kW(2.6PS)/1500rpm
最大トルク:40N・m(4.1kg・m)/100rpm
動力用電池種類:リチウムイオン電池
新型スズキ「ハスラー」にフルモデルチェンジでMT車は採用された?
今回のフルモデルチェンジでは、MT車は採用されていない。全車CVTを搭載する。
フルモデルチェンジした新型スズキ「ハスラー」の価格は?
各グレードのメーカー希望小売価格(消費税10%込み)をご紹介する。
「HYBRID Xターボ」
2WD・CVT 161万2600円
4WD・CVT 174万6800円
「HYBRID X」
2WD・CVT 151万8000円
4WD・CVT 165万2200円
「HYBRID Gターボ」
2WD・CVT 145万9700円
4WD・CVT 159万3900円
「HYBRID G」
2WD・CVT 136万5100円
4WD・CVT 149万9300円
新型スズキ「ハスラー」の燃費はどれくらい?
WLTCモード(国土交通省審査値)の燃料消費率で比較する。
ターボモデル
2WD・CVT
WLTCモード:22.6km/L
市街地モード(WLTC-L):19.7km/L
郊外モード(WLTC-M):24.4km/L
高速道路モード(WLTC-H):23.0km/L
4WD・CVT
WLTCモード:20.8km/L
市街地モード(WLTC-L):18.5km/L
郊外モード(WLTC-M):22.3m/L
高速道路モード(WLTC-H):21.0km/L
NAモデル
2WD・CVT
WLTCモード:25.0km/L
市街地モード(WLTC-L):22.9km/L
郊外モード(WLTC-M):26.4km/L
高速道路モード(WLTC-H):25.1km/L
4WD・CVT
WLTCモード:23.4km/L
市街地モード(WLTC-L):22.1km/L
郊外モード(WLTC-M):24.1m/L
高速道路モード(WLTC-H):23.5km/L
※データは2020年1月下旬時点での編集部調べ。
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文/中馬幹弘