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効率よくポイントを貯めるには?売却する時は現金で受け取れる「ポイント投資」の証券会社の選び方

2020.02.07

ポイント投資って実際どのくらい利益を得られるのか?どのように投資すれば良いのか、詳しくご紹介します。

 ポイント投資とは?

 「ポイント投資」とは、ポイントを円換算して株や投資信託を購入できるサービスです。

ポイント投資に似たサービスとして、「ポイント運用」があります。ポイント運用は、dポイントやセゾン永久不滅ポイントでできる、ポイントのまま運用することでポイントが増減するものです。ポイント運用の場合は、限定された運用先を選ぶことで投資体験をし、売却してもポイントとして受け取ります。

 一方、ポイント投資は、ポイントを円換算して、現金で購入するのとほぼ同じように幅広い商品から投資先を選ぶことができ、売却すると現金として受けとることができます。

投資先を好きなように選べることと、売却すると現金として受け取れるため使い勝手が良いことから、ポイント投資がおすすめです。ただし、ポイント投資には、対応する証券会社の口座開設が必要となります(ポイント運用は不要)。

ポイント投資ができる証券会社と投資先

 ポイント投資は、買い物やクレジットカードで受け取れるポイントを1ポイント→1円として、株式や投資信託などの金融商品の購入代金に充当することができるサービスです。

ポイント投資ができる主な証券会社は、楽天証券、SBI証券、SBIネオモバイル証券です。

 ポイント投資は現金から投資するのと同様に、購入金額より売却金額が大きければ売却益、投資先から配当金や分配金を得られれば、利益に対して20.315%の税金が引かれます。

証券口座と同時に開設できる、NISA口座またはつみたてNISA口座で投資すれば、その是金が非課税になります。

ポイント投資ってどうやるの?

まず、「どのポイントを貯めているのか」「どのポイントなら貯めやすいか」でポイント投資をするポイントを決めましょう。

例えば、インターネットショッピングが楽天市場なら楽天スーパーポイントを投資するとか、ソフトバンク携帯ならYahoo!ショッピングのポイント倍率が高くなるのでTポイントにするなど、ポイントを貯めるライフスタイルに合ったポイントを選択します。

次に、ポイント投資をする証券会社を選びます。

楽天スーパーポイントなら楽天証券、Tポイントなら企業の株式を購入するならSBIネオモバイル証券、運用のプロに運用をお任せする投資信託を購入したいならSBI証券です。

楽天証券は、楽天市場の情報を引き継いで口座開設できます。楽天証券とSBI証券は、利益を非課税にできるNISA口座を証券会社口座開設時に同時に手続きすることができます。SBI証券の場合は、積立による投資信託購入にはポイントが利用できないため、ポイント投資するなら積立が条件となる「つみたてNISA」ではなく「NISA」を選びましょう。

一方、楽天証券はどちらとも選択できるため、株式やいろんな種類の投資信託に投資したいなら「NISA」、限定された分かりやすい投資信託に積立投資するならつみたてNISAにチェックしましょう。なお、NISAとつみたてNISAは、併用することができません。

証券口座が開設できたらポイント連携します。

ポイント連携をできたら、早速投資したい商品を選んで投資してみましょう。投資商品購入時にポイントを充当するかどうかチェックする部分があるので、ポイント投資する場合は忘れずにチェックします。

ポイント投資するためのポイントはこうやって貯めよう!

楽天証券

・投資信託の積立の購入代金を年会費無料の楽天カード決済で支払う

 投資信託の購入代金の1%がポイント付与されます。

 例えば、毎月1万円投信積立をすると、毎月100ポイント、1,200ポイント付与されます。

・日々の買い物に楽天ペイまたは楽天カードを使用するとポイント付与

・投資信託の積立時、ポイント自動充当する設定にする

 ポイント自動充当することで、ポイントの使い忘れも防ぐことができます。

 上記以外でも、マクドナルドなど楽天スーパーポイントが貯まる実店舗で、ポイントカードかアプリのポイントカードを提示することでコツコツ貯めることができます。

SBI証券

・ソフトバンク携帯にする

 Yahoo!ショッピングでのポイントがいつでも10倍になり、ソフトバンクの毎月の利用料金1,000円→5ポイント貯まります。

・年会費無料のYahoo!カードをメインカードとして使用する

 Yahoo!カードの利用代金の1%のTポイントが付与されます。

・ファミリーマートやTUTAYA、ガストなどTポイントが貯まる実店舗でTポイントカードもしくはアプリを提示してコツコツ貯める

SBIネオモバイル証券

SBIネオモバイル証券では、月間約定金額が50万円以下なら、月額サービス料200円(税抜)がかかりますが、その分期間固定Tポイントが200ポイント付与されます。この期間固定ポイントは期限があり、SBIネオモバイル証券でしか使用できないため、忘れずにポイントで株購入しましょう。

実際にはどのくらい儲かるの?

例えば、楽天スーパーポイントを上記のような方法で貯めると、月650ポイント程度貯まります。

ポイント投資は、100ポイント以上あればポイントのみで投資が可能です(SBIネオモバイル証券は、1株ごとの投資のため、1株あたりの金額が最低投資金額となります)。

ポイント投資には、通常ポイントしか利用できず、他社サービスから交換したポイントも利用できません。(なお、SBI証券、SBIネオモバイル証券は、それぞれの証券会社で付与された期間固定ポイントなら使用することができます。他社サービスから交換したポイントも可能です。)したがって、大きくポイントを貯めるのは難しいといえます。

<上記の方法で楽天スーパーポイントを貯めたら>

・投信積立購入時楽天カード決済(毎月1万円→100ポイント)

・普段の買い物や楽天市場の買い物を楽天カード決済(毎月5万円→500ポイント)

・楽天ポイントが貯まるお店(毎月5,000円→50ポイント)

合計月650ポイント、年間7,800円

これを毎月ポイント投資し、10年間利回り3%で運用すると、10年で90,832円となります。ポイントのみの投資なら、毎月貯めたポイントをコツコツ投資していくことで、10年後にはまとまった資金になります。

さらに、毎月現金を1万円自己拠出し、その1万円の中にポイントを自動充当すると、毎月の拠出金額は9,350円となり、10年間利回り3%で運用すると、1,397,414円となります。

慣れたら、ポイントのみではなく自己拠出もしてみよう

投資は元本保証ではないため、投資を怖いと感じる方で、おまけでもらったようなポイントなら減ってもいいから投資してもいいかもと思うなら、ポイントのみで投資を始めてみても良いでしょう。

しかし、できれば、自己資金も合わせて毎月投資することで10年後には大きな金額とすることができます。

文/大堀貴子
フリーライターとしてマネージャンルの記事を得意とする。おおほりFP事務所代表、CFP認定者、第Ⅰ種証券外務員。

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