東京でお花見をするなら、23区内の有名スポットか、都心を離れた東京郊外かという選択があります。それぞれに特色があり見どころも異なるため、目的に合ったスポットを選びましょう。東京の人気スポット3選と穴場スポット2選を紹介します。
お花見を楽しむときのポイント
お花見のシーズンは暖かいというイメージがあるかもしれませんが、東京ではまだまだ冷え込みが厳しい日もあります。防寒対策も念頭に入れておきましょう。
また、都心の人気スポットには大勢の花見客が訪れるため、マナーを守って皆が心地よくお花見を楽しめることを心掛けたいとろこです。
人気スポットを紹介する前に、お花見を楽しむポイントについて解説します。
気温と服装について
東京で桜が満開になる時期は、おおよそ3月末〜4月上旬にかけてです。3月の平均気温は10°C前後で、最低気温は5°C程度になることもあります。
ビルの谷間や駅のホームでは強い冷たい風が吹くことも多いため、ダウンジャケットや厚手のコートを着込んでマフラーやストールを巻くなど、防寒対策が必要です。
4月に入ると日中は20°Cを超える日もありますが、夜間は10°Cを下回って厳しい冷え込みになることもあります。日中はスプリングコート程度で過ごせることが多くなりますが、夜桜を楽しむ場合には体を冷やさないように注意しましょう。
マナーをきちんと守ろう
都内の人気が高い花見スポットでは、見ごろに座ってお花見を楽しもうとすると場所取りが必要なケースが一般的です。桜の木の下は、昼間にはほぼ場所が埋まっています。
レジャーシートを敷いて場所取りをする人も多いのですが、必要以上に広い範囲を確保しないことや、ペグを打ち込まないことがマナーです。
また、基本的にお花見のシーズンでもごみ箱は増設されず、スポットによっては、そもそもごみ箱がありません。なかには分別式でごみ箱を用意する花見スポットもありますが、お花見で出たごみは、責任を持ってすべて持ち帰るという意識でいましょう。
東京でおすすめの花見スポット3選
東京でお花見をするなら、ここは外せないという人気スポットが複数あります。23区内の人気スポットは動線の規制がされるほど混雑することもありますが、かけがえのない体験が得られるでしょう。
ここでは、夜桜が美しい目黒川の桜並木、デートスポットとしても有名な芝公園、『桜を見る会』の開催地でもある新宿御苑を紹介します。
目黒区 目黒川の桜並木
『目黒川の桜並木』は、都内有数の花見スポットです。東急の田園都市線池尻大橋駅付近からJR・東急目黒線目黒駅付近までの約4kmの川沿いの両岸に、ソメイヨシノを中心とする約800本の桜が並びます。
上流から東急東横線・東京メトロ中目黒駅近辺の中流までは川幅が狭く、両岸からアーチを描く桜が延々と続くさまは絶景です。
遊歩道沿いにはカフェやレストランが立ち並び、提灯でライトアップされた夜桜をじっくりと楽しめます。花見のシーズンにはどこも満席となってしまうため、早めに予約をしておきましょう。
- スポット名:目黒川の桜並木
- 住所:東京都目黒区大橋〜下目黒
- 公式HP
港区 芝公園と増上寺
港区にある『芝公園』は、1873(明治6)年に浅草・上野・深川・飛鳥山とともに整備された日本最古の公園の一つで、東京タワーを背景に花見が楽しめる人気スポットです。
芝公園の敷地はもともと『増上寺』の境内であり、増上寺を取り囲むような広大な敷地のなかに約140本の桜があります。
シートを広げられるメインの花見スポットは、東京タワーの北側(芝公園3丁目)です。東側の増上寺の境内や、都営三田線芝公園駅付近の東照宮や芝丸山古墳の辺りでも、散策を楽しみながら東京タワーを背景に花見ができます。
- スポット名:芝公園
- 住所:東京都港区芝公園1〜4丁目
- 公式HP
新宿区 新宿御苑
1年を通して四季折々の花が楽しめる『新宿御苑』では、約65種・約1000本の、きれいに整備された桜が堪能できます。
イチヨウ(一葉)やカンザン(関山)など6枚以上の花弁をつける『ヤエザクラ(八重桜)』が見ごろの、4月中旬〜下旬がベストシーズンです。2月中旬〜下旬には、早咲きの『カワヅザクラ(河津桜)』も楽しめます。
玉藻池を中心とする回遊式日本庭園やイギリス風景式庭園、フランス式整形庭園も楽しめるおすすめスポットです。
一般的な花見スポットとは異なり入園料がかかることや、酒類の持込禁止といったルールもあることに注意しましょう。
- スポット名:新宿御苑
- 住所:東京都新宿区内藤町11
- 電話番号:03-3341-1461
- 公式HP
おすすめの穴場スポット2選
23区内の人気の花見スポットは、景色としては素晴らしいですが、花見客が多すぎることはネックです。しかし、23区内には静かな場所もあり、東京の郊外には市もあります。
誰もが知る人気スポットだけでなく、穴場スポットを開拓していくのもお花見の楽しみの一つです。
ここでは、東京スカイツリーも眺められる都立汐入公園と、新宿から電車で約30分の好アクセス地にある国営昭和記念公園を紹介します。
荒川区 都立汐入公園
荒川区の『都立汐入公園』は、東京スカイツリーを背景にして花見が楽しめる穴場スポットです。隅田川の花火大会では混雑する人気スポットですが、花見スポットとしては比較的認知度が低く、のんびりと花見ができます。
最寄りはJR常磐線・東京メトロ日比谷線・つくばエクスプレスの南千住駅となり、都心から適度な距離があって周囲に高層ビルが少ないため、見通しがよいところもポイントです。
桜並木のアーチをくぐっていく体験もでき、23区内のなかでストレスフリーに花見をしたい人におすすめできます。
- スポット名:都立汐入公園
- 住所:東京都荒川区南千住8
- 電話番号:03-3807-5181(汐入公園サービスセンター)
- 公式HP
立川市 国営昭和記念公園
立川市の『国営昭和記念公園』では、23区内の喧騒を離れた広大な敷地のなかで、おおらかに花見ができる穴場スポットです。
穴場ではありますが、JR中央線の立川駅、青梅線の東中神駅からいずれも徒歩約10分とアクセスは悪くありません。
公園内の『桜の園』エリアでは、桜が頭にかかるほど枝垂れた樹齢40〜50年の大木の下で花見ができます。
こちらも新宿御苑のように入園料がかかりますが、早咲きのカワヅザクラもあって、一般的な花見シーズンより早い時期から花見が楽しめることもポイントです。
公式HPをチェックして、開花情報を見逃さないようにしましょう。
- スポット名:国営昭和記念公園
- 住所:東京都立川市緑町3173
- 電話番号:042-528-1751
- 公式HP
構成/編集部