ホワイトデーのお返しはどのように選ぶのがよいのでしょうか?予算や贈る物の決め方など、喜ばれるお返しのポイントを押さえることが大切です。お菓子の意味や、お返しする相手ごとのおすすめアイテムも紹介します。
そもそもホワイトデーとは?
バレンタインデーのお返しを渡す日として定着しているホワイトデーは、そもそもどのような日なのでしょうか?
菓子業界のキャンペーンから
ホワイトデーが生まれたのは日本です。制定されたのは1978年で、全国飴菓子工業協同組合がキャンディーを贈る日として定めました。イベントやキャンペーンが開催され始めたのは1980年からです。
キャンペーンが始まった当初、お返しとして贈られていたのはお菓子がほとんどでした。
起源が3世紀までさかのぼるバレンタインデーと比較すると歴史は浅いですが、何かをもらったらお返しをするという日本人らしい感覚とよく合い、定着しているイベントです。
海外でもホワイトイデーがある
日本で始まったホワイトデーですが、韓国・中国・台湾をはじめ、東アジア諸国でも男性が女性にお返しをする日として広がりを見せています。
これらの国や地域でホワイトデーが実施されるようになったのは、日本の影響といえるでしょう。日本で始まったイベントが次第に広がっていき、文化が似ていることから定着しやすかったと考えられます。
中には日本と同じくらい盛大にホワイトデーを実施する国もあり、意味合いも日本と同じく男性が女性にバレンタインデーのお返しをプレゼントするというものです。
お返しには、お菓子だけでなくアクセサリーや花束などを一緒に贈るのが一般的です。
3倍返しルールには諸説あり
お返しには3倍返しといわれることもありますが、その理由はさまざまあります。バブル時代にいわれていたことの名残・男女の収入差によるもの・後から渡すからなどが代表的です。
ただし、どの説にも明確な根拠はありません。そのため、必ずしも3倍返しでなくてもよいでしょう。
また、義理チョコへのお返しが3倍返しだと、もらった相手は負担に思ってしまうこともあります。基本的には、同等程度のお返しで十分でしょう。
彼女や奥さんなど本命の女性へのお返しであれば、高価なものを贈っても大丈夫です。3倍返しでのお返しでも相手の負担になりません。
ホワイトデーのお返し お菓子ごとの意味
定番のお返しであるお菓子には、それぞれ意味があります。お返しする相手によっては、お菓子の意味が失礼にあたることや誤解を与えることもあるため、注意が必要です。
気を付けて!拒絶の意味を持つお菓子
お菓子の中でも、マシュマロやグミには『嫌い』といった拒絶の意味が込められています。そのため、何も考えずにお返しに選ぶと、相手にいらぬ誤解を与えてしまう可能性があるので注意が必要です。
マシュマロに嫌いという意味があるのは、食感と関係があるといわれています。
口の中に入れるとすぐに溶けてなくなる様子から、すぐに忘れたい人・長続きしない人、といった意味が連想されるのではないでしょうか。
グミにはこれといった由来はありません。しかし、安いお菓子や子どものお菓子を連想させることから、安っぽい・子どもっぽいというネガティブな意味になったと考えられます。
本命の彼女や大切な女性にうっかり渡さないよう、注意が必要なお菓子です。
恋人未満?友達を意味するお菓子
チョコレートには『あなたの気持ちをそのままお返しします』という意味が、クッキーには『あなたは友達のままで』という意味が、それぞれ込められています。
そのため、義理チョコへのお返しはぴったりのお菓子といえます。
チョコレートは、バレンタインデーでもらったものをそのままお返しの品に選ぶことで、気持ちもそのままお返しします、という意味合いがあると考えられています。
クッキーは、サクサクした食感が軽い関係であることを、種類豊富なことが大勢の中の1人であることを表していると解釈されています。
どちらも女性が好きなお菓子なので、贈ると喜ばれるはずです。しかし、気になるなら、本命へのお返しには使わない方がよいでしょう。
好きな気持ちを伝えるお菓子は?
好きという気持ちを伝えるのにぴったりのお菓子もあります。
キャンディーは『あなたが好きです』という意味です。固くて割れないことや、長く口の中で甘い味が続くことから、長く続く強い絆を連想させるためと考えられます。
また、高級な印象のあるマカロンには『あなたは特別な人です』という意味が込められています。
マドレーヌは貝の形をしているお菓子です。貝には縁結びの意味合いがあるため、好きな人に贈るのにぴったりでしょう。『もっと仲良くなりたいです』という意味も込められています。
カップケーキにも『特別な人』という意味があります。デザインの凝っているおしゃれなカップケーキなら、プレゼントにぴったりです。
お返しプレゼントの選び方
お返しを選ぶときには、相手に合わせてぴったりのものを選ぶと喜んでもらえます。義理チョコに高価すぎるお返しをすることや、本命なのに手抜き感のあるお返しをしないよう、相場を押さえつつ選びましょう。
予算は同等・少し高めが基本
ホワイトデーに贈るお返しは、バレンタインデーの贈り物と同額か少し高めで選ぶのが基本といわれています。中には3000円が主流とする説もありますが、『お返しはプレゼントされたものの値段に左右される』と考えていれば問題ありません。
たくさんの人からプレゼントをもらってしまい、一人一人に見合った値段のお返しをする時間がないようであれば、一律の値段でプレゼントを購入し、包装を工夫するなどして対応しましょう。
本命の彼女の場合は5000円くらいを基準に、もらったプレゼントに合わせて選びます。
義理チョコや友達には気軽なものを
義理チョコや友達へのお返しには、負担にならない気軽なものを選ぶのが正解です。おいしいスイーツ・かわいい付箋やマスキングテープなどの文具・入浴剤といった日用品などが向いています。
お返しする相手に負担にならないよう、手頃な値段のものや、消えものを選ぶとよいでしょう。
義理チョコに対してアクセサリーやバッグなど高価なものをプレゼントすると、受け取りにくくなってしまいます。「本命と勘違いさせてしまったのでは」と気を遣わせてしまうこともあるので注意が必要です。
本命彼女にはちょっとぜいたくなものもあり
本命彼女へのお返しは、記念になるものやちょっと高価なものを選ぶと喜んでもらえます。あなたの気持ちをお返しのプレゼントで彼女に伝えましょう。
お菓子をプレゼントするなら、ホワイトデーだけの限定品がぴったりです。人気のお店の限定品なら、彼女のための特別な贈り物であることが伝わります。
アクセサリーなら記念にもなるでしょう。シンプルなデザインのアイテムだと、どんなファッションにも合わせやすいので日常的に身に着けてもらえます。
有名ブランドのアクセサリーを選ぶときは、イヤリングだと比較的購入しやすい価格帯です。
義理チョコへのお返しにおすすめ
気軽に贈れる金額で相手に負担をかけないプレゼントは、義理チョコのお返しにぴったりです。女性が喜ぶアイテムを紹介します。
ちょっとおしゃれな入浴剤
お菓子をお返しに選ぶ男性が多い中、おしゃれなパッケージの入浴剤をチョイスすると、センスのよさが光ります。
かわいいカラーや、シンプルで洗練されたデザインなど、たくさんのアイテムから選べるのも魅力です。
普段は買わないようなハーブ入りのものや、おしゃれな香りのバスソルトなら、手軽でありながら印象的なお返しになります。後に残らない気軽さもうれしいポイントです。
『ラッシュ』のシュワシュワ感が楽しめるバスボムや、オーガニック製品を扱う『ヴェレダ』のバスミルク、シンプルデザインがおしゃれな『バスツーリスト』のバスソルトなどが人気を集めています。
無難な意味を持つクッキーも人気
友達のままで、という意味のクッキーは、義理チョコのお返しにぴったりです。味も形も種類が豊富で、好き嫌いの分かれにくいお菓子なので、無難なお返しといえます。
有名な焼き菓子店や人気菓子店の季節限定品でも、義理チョコのお返しにできるような手軽なものが販売されています。
定番のプレゼントなので、ひそかにお返しでもらえることを期待している女性もいるかもしれません。
シンプルで誰にでも愛されるクッキーなら『ルタオ』のガレ ルタオが、リッチな味わいを楽しんでもらいたいなら『ゴディバ』のサブレショコラがぴったりです。
チョコのお返しはチョコレートで
「チョコレートのお返しにチョコレートをあげてもいいの?」と思うかもしれませんが、女性はきっと喜んでくれます。チョコレート好きの女性は多く、お返しにぴったりです。
予算に合わせて選びやすいのも魅力といえます。パッケージのサイズ感もさまざまですし、小さなものでもかわいらしいデザインが多いので、見栄えするのもポイントです。
義理のお返しでもきちんと感を出したいなら、ホテルメイドの『リーガロイヤルホテル』のチョコレートがよいでしょう。
フリーズドライの苺をホワイトチョコレートで包み込んだ『神戸フランツ』の神戸苺トリュフなら、春らしさも感じられて季節感の演出もできます。