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国によって違うって本当?知られざるエイプリルフールのルール

2020.03.26

年に1回嘘をついてもよい日とされているエイプリルフールには、いくつかのルールが存在するといわれています。国によってルールの内容もさまざまです。エイプリルフールの由来を解説し、日本や海外でのルールを紹介します。

まずは、意味と由来を知っておこう

エイプリルフールはどのような経緯で誕生したのでしょうか。意味や由来について理解を深めましょう。

エイプリルフールの意味とは

エイプリルフールとは、毎年4月1日に嘘をついても許される風習のことです。日本語に直訳して、『4月馬鹿』といわれることもあります。

もともと欧米で生まれた風習であり、英語で『April fool』という場合は、だまされた人のことを指します。エイプリルフール自体の英語表記は『April fool's day』です。

日本では個人間で冗談を言い合う程度の風習ですが、欧米では個人だけでなく、テレビや新聞などの大手メディアも公然とフェイクニュースなどを発信します。

由来は諸説ある

エイプリルフールのはっきりとした起源は分かっておらず、複数の説が由来として挙げられています。

最も有力なものは、フランスを起源とする説です。かつてのヨーロッパでは3月25日から4月1日まで新年を祝っていましたが、16世紀にフランスで1月1日が新年と定められました。

このことに怒った民衆が、4月1日を『嘘の新年』として抗議のお祭りを始め、多くの人が処刑されてしまいました。その後も嘘の新年として祝い続けたことが由来とされています。

他にも、インドの修行僧が修行から俗世に戻る日であったという説や、キリストの命日である4月1日を忘れないために信者が作ったという説など、いくつかの由来があります。

日本での歴史とルール

エイプリルフールは、日本でどのような風習となっているのでしょうか。歴史や現在のルールを紹介します。

大正時代に広まった

かつての日本には、4月1日を『不義理の日』とする、中国伝来の風習がありました。なかなか会えず義理を欠いているような相手に対し、手紙などで失礼をわびるための日です。

日本でエイプリルフールの風習が欧米から伝わったのは大正時代です。直訳の4月馬鹿として、江戸時代から続いていた不義理の日に代わり、全国に広まっていきました。

現在の日本でも、欧米ほどではありませんが、大手企業などがエイプリルフールに合わせて架空の商品紹介やニュースなどを発信しています。

近年は、SNSなどを利用してエイプリルフールに合わせた嘘の情報が出回るなど、若者を中心に再注目されていることも特徴です。

基本的なルール

エイプリルフールに関しては、「人を傷つけるような嘘をついてはいけない」「嘘をつき返してはいけない」という、各国に共通しているルールがあります。

本来、エイプリルフールは、「嘘をついてみんなで笑い合う」というコンセプトが、各国の共通認識です。嘘をつくことで誰かが傷つくような状況は望まれていません。

また、つかれた嘘に対し、嘘を重ねて返すこともよくないとされています。あくまでもジョークを楽しむ風習であり、嘘を真に受けてしまうと社会が混乱する可能性もあります。

午前中ルールは本当?

「エイプリルフールに嘘をついていい時間帯は午前中だけ」というルールも、近年各国の間で広がっています。日本でも、SNSなどで話題となっているルールです。

午前中ルールの由来で有力なのが、イギリスを発祥とする説です。イギリスには、『オークアップルデー』という、1660年に始まった王政復古の記念日があります。

国王に対する中世の証として、この日の午前中だけ『オークアップル(オークの実)』を身に着ける風習があり、これがエイプリルフールの午前中ルールとしてイギリス国内に広まった後、各国へ伝わっていったといわれています。

午前中ルールにおいては、「午後にネタばらしをしよう」というコンセプトがあります。笑って終わろうという意識の高まりが、午前中ルールの広まりにつながっているともいえるでしょう。

海外でのルール

日本以外の国では、エイプリルフールをどのように過ごしているのか解説します。エイプリルフールがNGとなっている国も覚えておきましょう。

イギリスでのルール

イギリスのエイプリルフールには、「真剣に嘘をつく」というルールがあるといわれています。

新聞社やテレビ局など、イギリスの大手メディアが、エイプリルフールに嘘か本当か分かりにくい情報を真面目に発信することは有名です。

国民の中には、そのような情報を真に受ける人も多く、問い合わせが殺到することもあるようです。

ユーモアのセンスに富んだイギリスの国民性を象徴するイベントとして、国を挙げて盛り上がっている様子がうかがえます。

フランスでのルール

フランス語でエイプリルフールは『4月の魚』と表現されます。

かつてのフランスで、漁獲期の最終日である4月1日に無収穫で戻ってきた猟師をからかい、ニシンを海に投げ込み釣らせてあげたことが、『4月の魚』の由来といわれています。

このことから、フランスのエイプリルフールには、紙に書いた魚の絵をこっそりと背中に張り付けるルールが現在でも残っているそうです。

4月1日にはスーパーや菓子店で魚の形をしたお菓子が並ぶことも、フランスのエイプリルフールで見られる特徴的な光景です。

中国やインドネシアはNG

中国では、エイプリルフールで嘘の発言を慎むよう、政府やメディアから呼びかけられています。文化的な伝統や社会主義の価値観にそぐわないというのがその理由です。

また、インドネシアやマレーシアなど、イスラム教信者の多い国では、エイプリルフールに基づく嘘を禁じています。

イスラム教の聖典であるコーランに、「他人に嘘をついてはいけない」という一文があり、イスラム教では宗教的にエイプリルフールが禁止されています。

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