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節分の代名詞「豆まき」と並び、「恵方巻き」が日本の風習として定着してきた。しかし、毎年”なんとなく”恵方巻きを食べている方も多いのではないだろうか。
そこで、本記事では、正しい恵方巻の食べ方について紹介する。今年の節分から”正しい食べ方”ぜひ試してみてほしい。
恵方巻きを食べる日、時間は?
恵方巻は節分、つまり「立春の前日」に食べるのが一般的だ。食べる時間帯については特にルールはないが、家族揃って楽しむなら夜の時間帯がいいだろう。
2024年の節分は
節分は立春の前日、 2024年の立春は2月4日(日曜日)なので、節分は前日の2月3日(土曜日)。しかし、あまり知られていないが「2月3日=節分」とは限らないことをご存知だろうか。1985年から2020年までは2月3日が節分であったが、実は暦の関係で2021年は2月2日が節分になっていた。
その年の「恵方」を向いて食べる
恵方巻きは、「その年の恵方を向いて食べる」と良いとされている。恵方とは、福徳を司るとされる「歳徳神(としとくじん)」のいる方角のことで、2024年の恵方は「東北東」。恵方は毎年変わるため、節分の前にその年の方角を確認しておこう。
恵方巻きは口から離さず黙々と食べるべし!
すでに解説したように、「節分の日に」「恵方を向いて食べる」のが恵方巻の基本ルールだが、もう少し詳しい決まりごとがある。
1人1本の恵方巻きを準備する
1本の恵方巻きを家族分に切り分けてしまいがちだが、恵方巻きを切ることは「福、縁を切る」といった意味から、本来は1人1本の恵方巻きを準備するのが良いとされている。最近では小さいサイズの恵方巻きも販売されているため、1人で食べ切れるサイズのものを人数分用意しよう。
無言で一気に食べ切る
「口を離してしまうと福が逃げてしまう」と言われているため、一度食べ始めたら無言で最後まで食べ切るようにしよう。特に食べ切るまでの時間に決まりはないため、ゆっくりでも1人1本を食べ切るようにするのがいいだろう。
願い事を思い浮かべる
恵方巻きは、願い事を思い浮かべながら食べるのが良いとされている。家内安全や健康など、具体的な願い事を思い浮かべながら恵方巻きを食べよう。
恵方巻きの食べ方に関する疑問
ここまでに紹介したものが恵方巻きの基本的なルールだ。しかし、実際に恵方巻きを食べる時には、いくつか疑問が湧いてくる。ここでは、その疑問に対する回答を紹介する。
醤油はつけていいの?
「醤油をつけてはいけない」というルールは存在しないが、丸かじりして最後まで食べ切る以上、「最初の一口」にしか醤油はつけられないだろう。
立って食べる?座って食べる?
恵方巻きを立って食べるか、座って食べるかに関しても特定のルールは存在しない。「お行儀」の点で言えば、座って食べる方がいいだろう。家族全員で、恵方を向きながら食べるのも行事としては面白いかもしれない。
笑いながら食べるの?
「邪気を払う」「笑う門には福来たる」の意味から、「恵方巻きは笑いながら食べる」という説がある。しかし、先述したように願い事をしている間は喋らずに食べるのが基本。「口を離さない」「無言」というルールがあるため、「笑顔で」程度に意識してみるのもいいかもしれない。
恵方巻きの由来は?
最後に、恵方巻きの由来について紹介したい。実は、恵方巻きには「〜年にここで生まれた」と、はっきりとした由来が見当たらない。しかし、「大阪をはじめとした近畿地方が発祥」という説が有力だ。
名前の由来はセブンイレブン?
節分に食べる太巻きは、「恵方寿司」「幸運巻寿司」「招福巻」などのさまざまな呼び方が存在する。「恵方巻き」という名称は、大手コンビニチェーンセブンイレブンが発祥とされ、2000年前後からその名称が全国的に普及したとされている。
下ネタ説は本当?
一部では、「恵方巻き下ネタ説」が取り沙汰されている。遊女が太巻きを男性のアレに見立てて食べていたとする説だが、これは「花街で発祥した」という説から派生したデマ話のようだ。
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文/oki