出かける前にスマホをフル充電していても、外出中にバッテリーが底を尽きてしまうことが往々にしてある。そこで今回は、スマホのバッテリーを長持ちさせるコツを紹介していこう。
スマホのバッテリー残量/使用状況を確認する方法
バッテリーを長持ちさせるコツを紹介する前に、現状のバッテリー残量確認方法と、バッテリー使用状況の確認方法をあわせてみておこう。バッテリーをより多く消費している時間帯やアプリを特定できれば、対策の方法もわかるはずだ。
Androidスマホで残量/使用状況を確認する方法
Androidスマホは機種によってその操作手順が異なるため、当項目で「Galaxy S8」を用いて紹介する確認方法は、あくまで一例として参考にしてほしい。
1:設定アプリを開く。
2:「デバイスケア」をタップ。
3:「バッテリー」をタップ。
4:「バッテリーの使用状況」をタップ。
iPhoneでバッテリー残量/使用状況を確認する方法
【バッテリー使用状況確認方法】
1:設定アプリを起動。
2:「バッテリー」をタップ。
3:使用状況を確認可能。さらにバッテリーの最大容量を確認したい場合は「バッテリーの状態」をタップ
【バッテリー残量確認方法】
iPhone Xシリーズ以降の機種なら、コントロールセンターを開くことでより詳細なバッテリー残量を確認可能だ。
スマホのバッテリーを長持ちさせる方法
ちょっとした工夫により、スマホのバッテリー駆動時間を増やせる可能性がある。今まさにバッテリー表示が赤くなってしまった人も、フル充電状態にある人も、より長くスマホを利用するためにしっかりとチェックしておこう。
【参照】覚えておきたいiPhoneのバッテリー容量|駆動時間と耐用年数を増やす使い方
スマホのバッテリーを長持ちさせる方法その1:複数アプリの終了
※iPhone XSマルチタスク画面
バックグラウドで複数のアプリが起動していると、バッテリー消耗が早まる可能性が高い。特に音楽アプリやゲームアプリ、位置情報サービスを利用しているアプリなどが起動していると、より消耗スピードが上がってしまう。動作が遅くなってしまうケースもあるため、使っていないアプリは極力終了しておこう。
スマホのバッテリーを長持ちさせる方法その2:充電方法
バッテリー残量が0%になっていない状態で充電する、いわゆる“継ぎ足し充電”。バッテリーに負荷がかかってしまい、劣化を早めるといわれていたが、現在多くのスマホに使われているリチウムイオン電池ならば、継ぎ足し充電をしても問題ない。ただし、充電をしながら動画を視聴したり、ゲームアプリをプレイすると、端末本体が熱を持ってしまい、バッテリーに負荷がかかって劣化が早まる可能性が高い。
【参照】スマホを充電する時のベストなタイミングって?バッテリー寿命が延びるちょっとしたコツ
スマホのバッテリーを長持ちさせる方法その3:照明や音量の設定
※左:iPhoneコントロールセンター、右:Androidスマホコントロールセンター
基本中の基本だが、音量と液晶画面の明るさを下げると、バッテリーの駆動時間は長くなる。ただし、あまりにも液晶画面の明るさを下げてしまうと、目に負担がかかってしまうため、適度な明るさに設定しよう。
スマホのバッテリーを長持ちさせる方法その4:外気温
勘違いされがちだが、外気温が高い状態でスマホを利用しても、バッテリー消耗が早まることはないそうだ。反対に外気温が低い(0℃以下)状態でスマホを利用すると、バッテリー内にある電解質の中の化学物質が安定性を失い、うまくスマホに電力を供給できなくなってしまう。つまり寒い場所でスマホを利用すると、普段よりもバッテリー消耗が早まってしまう可能性が高いのだ。ちなみに暑い状態でスマホを利用すると、バッテリーの劣化が早くなる。どうしても外気温が高い(or低い)状態でスマホを使わなければならない場合は、長時間の利用は控えて、少しずつ休ませながら操作しよう。
スマホのバッテリーが長持ちしなくなってきたら……?
上記で紹介したように、充電をしながらスマホで動画を視聴したり、外気温が高い状態でスマホを操作すると、バッテリーの劣化が早まり、長持ちしなくなる可能性が高い。
スマホバッテリーを劣化から復活させる方法はある?
0%までバッテリーを消耗し、しばらく充電をせずに放電させ、その後フル充電すると劣化したスマホのバッテリーが復活するという説もある。しかし、この方法は現在のスマホに多く使われているリチウムイオン電池では、あまり効果をのぞめない。それどころかリチウムイオン電池を0%まで使い切ってしまうと、“過放電”となって、より劣化の進行を早めてしまう可能性が高い。劣化したスマホのバッテリーを復活させることは難しいといっていいだろう。
おすすめスマホ用モバイルバッテリー
スマホのバッテリーが劣化し、外出中に電源が落ちてしまう。このような危機的状況を作り出さないよう、外出先でも充電できるモバイルバッテリーを購入しておこう。
【参照】めちゃ便利!モバイルバッテリーとしても使えるSandlotsのポケットサイズプロジェクター「FN-03」
Lightning、Type-C、microUSBに対応!ケーブル1本でデバイスにもバッテリー本体にも充電できるRAVPowerのモバイルバッテリー「RP-PB172」
iPhone、Android対応のワイヤレス充電器、持ち運びに便利なモバイルバッテリー、丈夫なライトニングケーブルのおすすめ16選
緊急時に役立つ「ChargeSPOT」とは?
【参照】ChargeSPOT
外出時。モバイルバッテリーを携帯しておらず、スマホのバッテリーが切れてしまいそうな時は、街中にある「ChargeSPOT」を訪れよう。ChargeSPOTとは、モバイルバッテリーの貸し出しをしてくれる「モバイルバッテリーシェアリングサービス」だ。対応端子はLightning、Micro USB Micro-B、USB 3.1 Type C。初めてChargeSPOTを利用する場合は、アプリストアから専用アプリをインストールした後、以下の手順に従ってモバイルバッテリーをレンタルしよう。
1:近くのレンタルスポットを検索。
2:レンタルスポットまで移動。
3:レンタルスポットの貸し出し機にあるQRコードをアプリで読み取る。
4:モバイルバッテリーが貸し出し機から突出するので受け取る。
以上がレンタル方法だ。返却時は借りたレンタルスポットに返さなくても良いのも魅力。手軽に借りられる上に、3種類の端子(Lightning、Micro USB Micro-B、USB 3.1 Type C)がモバイルバッテリーに付いているため、Lightningケーブルなどの充電コードを持ち歩いたり購入する必要もない。なお、支払い方法はキャリア決済に対応しているため、財布が手元になくともレンタル可能だ。
「ChargeSPOT」のバッテリーレンタル料金は?
ChargeSPOTからモバイルバッテリーをレンタルした時に発生する費用は以下のとおりだ。
レンタル開始〜1時間:150円(税抜き価格)
1時間〜48時間:300円(税抜き価格)
48時間〜(1日ごとに増加):450円(税抜き価格)
※データは2020年1月上旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/高見沢 洸