2020年の「男性の成功相」が、「観相学」の権威、岡井浄幸先生によって発表された。そのポイントとなる額、眉、唇は、生まれつきのものに加え、自分で運気の良いように“作っていく”ことが重要だという。観相学の考え方と共に、成功顔のパーツごとの作り方のポイントを、岡井先生に詳しく聞いた。
2020年の男性の「成功顔」はこれ!
観相学とは「顔の相からその人の素質や性格を割り出す学問」のこと。
顔の相には、遺伝的な特徴に加え、その人の生き様が反映されるといわれる。観相学では、その人物がどのような環境で学び育ったか、どのような意識で行動するのかについては、年月をかけて作られた顔の相に現れると考える。
その観相学の権威、一般社団法人嘉祥流観相学会 代表理事の岡井浄幸(おかいじょうこう)先生によれば、2020年の男性の成功顔は次の3つがポイントになるという。
1.大きくキラっと光る美しい「額」
2.太く濃く長く、途切れのない一文字 or 下がり気味の優しい「眉」
3.口角が上がった血色の良い「唇」
この2020年に成功する顔の「額、眉、唇」それぞれについて、岡井先生に詳しく解説してもらった。
1.大きくキラっと光る美しい「額」
岡井先生によれば、額(ひたい)は観相学的に最も重要だという。
なぜなら、「額」はその人の考えや気持ちが表れるパーツで、人の行動を司る前頭葉を現すパーツでもあるからだそうだ。大きくて広く、肌の色やツヤが良く、全体が明るく輝いていると、“運気が良い方向に向かっている”と、見る人は潜在意識で判断するのだという。
そのため、手軽に肌色を調整できる「BBクリーム」で肌色を均一に整えたり、額を出す髪型にすると良いという。
●前髪は切るか立ち上げると良し
現状、額が前髪で覆われている人は額を見せたほうが良いのだろうか? 岡井先生に聞いてみた。
「額というのは脳の前頭葉にあたり、目には見えませんが『気』という生命エネルギーの出し入れが行われております。できるかぎり、額を見せたほうが脳が活性化し、顔が明るくなります。前髪は切るのも良いですし、天に向かって立ち上げるのも良いと思います。
分け目は左で分けると『知性』を磨くことができ、右で分けると『感性』を磨くことができます」
●額が少し禿げているほうが運気が良い?
額が少し禿げている人は必然的に額が広いが、禿げているほうが運気が良いということなのだろうか。
「額の広さというのは、皮膚を覆う毛細血管と関連があり、ものの考え方の深い人は上下が広くなりますし、世間の広い人(交際範囲が広い人)は左右が広くなるのです。額は初めから広い人もいますが、頭を使えば使うほど、毛根が刺激されて広くなるので、額は禿げではなく、脳をいかに使ったかということになります。光があればあるほど、脳が活発に活動していることにもなり、運気は高いということになります」
2.太く濃く長く、途切れのない一文字 or 下がり気味の優しい「眉」
岡井先生によれば、眉は一文字もしくは眉尻が下がり気味で、色は濃い目が良いとのこと。
眉を整える際は、細く短くならないようにし、眉尻が足りない場合は、アイブロウ等で足すことを勧める。
●2020年に限らず、新しい時代の眉として
岡井先生は、この眉は2020年限定で運気が上がる眉というわけではないという。
「眉の歴史は、昔から時代と共に変化を遂げており、その時代の背景や社会性を表してきました。今は21世紀という大きなくくりの中で、女性の社会進出と共に、女性は薄太眉と言って一文字眉(男眉)の時代となっております。
そんな中にあって、男性の眉のほうが薄くて細く、弱々しくなりつつあるため、男性らしさを強調し、新しい時代を顔で勝負していくための眉が今回お伝えした眉となります」
観相学的に好ましい眉の形というものがあるという。
●一文字眉・・・人生を一本貫いていく意志の強さと正直で 決断力がある印象を与えられる。
●への字眉…前向きで決断力、行動力があり、バイタリティある印象を与える。
●ハの字眉…心が広く常に他人の身になって物事を考えられる人間的魅力にあふれた印象を与えられる。
●羅漢(らかん)眉…温厚で哲学的、集中して物事を最後までやり遂げる印象を与える。
●地蔵眉…周囲から愛され、心優しい印象を与える。
●長い眉…度量が大きく協調性があり、おおらかな印象を与える。
これらの眉の中から、自分が求める印象を選んで、眉を改善してみるのも良さそうだ。また「眉を観るだけでも、遺伝や本能や性格や心の状態がわかりますので、性格診断にも使えます」と岡井先生。相手がどんな人なのか判断するために、この眉を参考にしてみるのも面白い。
3.口角が上がった血色の良い「唇」
岡井先生によれば、口角が上がっていると“福を呼び込む”といわれるそうだ。また血色を良くすることも重要だと言い、リップを塗るだけでもずいぶんと印象は変わるという。
また、常に笑顔を意識することもポイントとなるそうだ。
●口角を上げる練習時には脳内をストレスレスに!
よく鏡に向かって口角を上げ、笑顔を作る練習があるが、それもおすすめだという。しかし注意点もある。
「口角を上げるには、鏡を見て筋肉を動かすといった形から入るのも、もちろん効果があります。しかし、本当に口角を上げるためには、自律神経とも大きく関係しておりますので、形を作ることプラス、脳内をストレスレスにすることが重要となります」
●唇の上限の面積は同一に見えるように
リップクリームを使ったり、場合によってグロスを使ったりすることもおすすめだという。
「唇は、愛情や自己主張力を表現する場所ですので、上下の面積は同一に見えるようにリップメイクすることやグロスで輝かせることが大切です。上唇は愛情を注ぎ、下唇は愛情を受けとめる意味がありますので、上下を同一に見せるのがベストです」
「表情」も運気を良くするためには重要!
ところで、顔の相はパーツの形を整えるだけにとどまらない。「表情」についても重要になるという。
「人は見かけで9割の判断をしますが、7割は顔で判断しております。観相学では、第一印象が明るく、顔が輝いていて、表情のある、よく動く顔が良い顔です。
デスクワーク中は、できるかぎり額を開けて脳内を明るくし、眉間にしわを寄せない癖をつけること。人との対話中は、無理をしてでも笑みのある明るさを保ち、心を表す目を合わせて対話をすることが大切です」
男性ビジネスマンは、ぜひ顔の相を2020年の幸運仕様に整えて、日々の表情にも気を配り、2020年を順調に走っていこう。
【取材協力】
岡井 浄幸(おかい じょうこう)先生
一般社団法人 嘉祥流観相学会 代表理事
1960年 香川県小豆島生まれ。 共立女子大学家政学部食物学科卒業後、 明治乳業中央研究所、 文部科学省の外郭団体などを経て、 2006年より、 嘉祥流観相学会 藤木相元氏に師事したのち、 現在は一般社団法人 嘉祥流観相学会 代表理事として、 観相学、 姓名学、 ブレインフェイスボディメイクのアドバイス、 およびアドバイザーを養成中。 企業などでの講演、 テレビ、 ラジオ等にゲスト出演等を行う。 著書「眉を変えるだけで運命が変えられる」(KKロングセラーズ)「男は見かけで選びなさい」(主婦の友社)
取材・文/石原亜香利