ポイントの交換先として利用している人もいる航空系のマイル。国内大手としてはANAとJALが挙げられる。それぞれのマイルに交換する際、主要6Payをはじめとするキャッシュレス決済のポイントがどんなレートになるのか。交換後のマイルの使い道などとともに紹介する。
還元できる各ポイントのレート
『メトポ』をはじめとする交通系IC一体型カードの場合は、さらにポイントの交換率が高い。
〝6大Pay〟では『d払い』のdポイントが交換に対応。そのほかにもローソンなどで使える『Ponta』のポイントなども対応するが、ほとんどの交換率は50%と低め。
〝紐づけ〟におすすめのカード
ANAマイル
・ANA JCBワイドゴールドカード
『Apple Pay』『QUICPay』『Google Pay』に対応し、支払い時におけるポイント還元率は1.0%。カードに搭載されている楽天Edyチャージでマイルも貯まる。
JALマイル
・JALカード(JCB/Visa/Mastercard)
本会員の年会費は2200円で、入会後1年間は無料。支払い時におけるポイント還元率は0.5%。イオン、ファミリーマート、ノジマなど特約店では1%(0.5%の2倍)になる。
交換したマイルの主な使い道
ANAマイル
・特典航空券
・ANA SKYコインに交換
(ステイタスなどによって交換率が1.0倍から1.7倍に変動)
・国際線アップグレード
・クーポンに交換
・国際線超過手荷物料金支払い
・レンタカー
・ホテル予約
・スターバックス、iTunesギフトコード、楽天Edy、iDバリュー、TOKYU POINT、メトロポイント、Suica、楽天スーパーポイント、Tポイント、nanacoポイント、セブンカードポイント、マツモトキヨシ現金ポイントなどのポイントに交換
ANAマイルは、ANA SKYコインへの交換に対応。交換率は利用者の年間搭乗回数などで決まる〝会員ステイタス〟によって変動する仕組み。高いステイタスほどお得だ。
JALマイル
・特典航空券
・eJALポイントに交換(1万マイル=1万5000ポイント)
・座席アップグレード
・クーポンに交換
・超過手荷物料金支払い
・提携ホテルの予約
・レンタカーの予約
・WAON、Suica、ビックカメラ、dカード、TOKYU POINT、小田急ポイント、自治体ポイント、関西電力、Amazonギフト券、ファミリーマート、マツモトキヨシギフトカード、スターバックス、JTBトラベルポイント、などなどのポイントに交換
JALマイルは特典航空券のほか、チケットやツアー代金の支払いに使えるeJALポイントにも高いレートで交換可能。関連施設やサービスも含めて利用シーンは多い。
結論!ともに還元率は低いものの、交換後の使い道は広がる!
『d払い』ユーザーならJAL、『楽天ペイ』ユーザーならANAの各マイルに交換できるほか、〝マツキヨポイント経由〟ならau WALLETポイントも両マイルに交換可能(au WALLETポイント→マツキヨポイントは100%、マツキヨポイント→JALマイルは40%/→ANAマイルは22%)。交換率が低いのは難点だが、マイルに交換することでより幅広い用途に使えるようになる。上記の「主な使い道」で目当てのものがあれば、交換してみてもいいだろう。
取材・文/房野麻子