横幅約1.1mのポッドが並ぶ異空間で、新たな滞在価値を提供
nine hours(日本)
出張や旅行、あるいは残業。
都市の宿泊に必要な機能を、3つの基本行動を時間に置き換え、1h(汗を洗い流す)+7h(眠る)+1h(身支度)=9h、としました。
この最もシンプルな宿泊概念をもとに、「9h(nine hours)」は都市生活にジャストフィットする宿泊の機能と、世界に類を見ない新しい滞在価値を提供します。
ほかのカプセルホテルと異なるのは、洗練された店舗のデザインだけではありません。
例えば、三つの違いを挙げてみしょう。
1つ目は、追加で上質なオリジナルグッズが手に入るところ。9h仕様まくらやマットレスをはじめ、天然素材を使用したシリコンフリーシャンプーを販売するなど、自社ブランドへのこだわりが伺えます。
2つ目は、大手町の店舗では皇居ランナーに向けて、ロッカーとシャワーのみでも利用できるようになっていること。併せて、期間限定でNIKEの最新ランニングシューズを無料で体験できるサービスを実施するなど、ランナーへの心強い味方となってくれます。
三つ目は、赤坂、浅草、水道橋、名古屋駅の店舗ではハンドドリップでスペシャルティコーヒーを楽しめるコーヒーショップと提携した、こだわりのカフェが併設されていること。
都内のスペシャルティコーヒーのシーンを牽引するコーヒースタンドをはじめ、ノルウェー・オスロに本店を構えるカフェや福岡の名店と協業することにより、カプセルホテルでありながら、質の高いコーヒーを楽しめる環境をつくりあげています。
宿泊に必要な機能の基本を押さえつつ、あったら良いなを実現しプラスアルファの価値を利用者に提供してくれる「9h(nine hours)」は、今後の変化が楽しみなカプセルホテルです。
現在では東京、大阪、京都、名古屋、福岡、仙台の計16箇所に展開されています。
【参考】nine hours公式サイト
ここは本当に地球……? 宇宙すぎると話題のカプセルホテル
Capsule hotel Zodiac(ロシア・ウラジオストク)
ウラジオストク駅から徒歩9分の人気エリアにあるレストラン付きカプセルホテル「Zodiac(ゾディアック)」。
レストランのほか、バー/ラウンジおよびコーヒーショップ/カフェがあり、ホテル全域でフリーWi-Fiが利用できます。
ドライクリーニングやランドリーといった設備も充実しており、長期の宿泊にも非常に便利です。
全32室の部屋の内装は、宇宙船のような空間と灯りで非日常感たっぷり。各部屋にはデジタルチャンネル付きのテレビ、共同バスルームには無料のバスアメニティが備えられ、非日常感を体験しつつ快適な環境で体を休められます。
宇宙っぽさの一因であるカプセル内のコントローパネルでは照明や空調、音量の調整ができるため、自分好みの空間にカスタマイズしてみましょう。
なお、こちらの宇宙カプセルは中国の企業「米艙科技」によって製造販売されています。
ほかにも、同様の宇宙カプセルを導入したカプセルホテルは世界各国で展開中のため公式サイトよりご確認ください。
【参考】「米艙科技」公式サイト
【参考】Booking.com
日本ではじまりここまで進化したカプセルホテル。
非日常的なワクワク感を体験できるため、”泊まってみたいカプセルホテル”で旅行先を決めてしまうのも良いかもしれません。
しかし、カプセルホテルは通常の宿泊施設よりは遮音性が劣ったり、スタッフの対応が店舗によってまちまちだったりするようです。
睡眠プラス必要最低限のスペースとホスピタリティがあれば問題ない、もしくは旅行の宿泊費用を安く押さえたい、という方は選択肢の1つとしてぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
取材・文/サヨサモコ