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キーマップを自由に書き換えて自分仕様のキーボードが完成!自作キーボード製作初挑戦レポート

2020.01.25

最後の仕上げ「QMK Toolbox」で書き込んで完成!

キーマップが完成したら、データを保存しておこう。そしてレイヤーごとのキー配置画面をプリントアウトしたら、最後に右上のCOMPILEボタンを押して、書き込み用ファイルを作りダウンロードする。完成したファイルを「QMK Toolbox」で開いて、Pro Microに転送すれば作業完了。

ダウンロードしたファイルにはhexという拡張子が付く。「QMK Toolbox」を起動してLocalfileの隣にあるOpenでダウンロードしたファイルを選択する。ファイルの名称は「QMK Configurator」のKEYMAP NAMEから変更できる。次に右下のAutoーFlashにチェックを入れる。『ErgoDash mini』の左右の接続ケーブルを外して左側だけをPCに接続した状態で、リセットボタンを押す。少し待つと文字列がズラズラッと流れて最後に「avrdude.exe done. Thank you.」と表示されたら完了。右側のキーボードに接続し直して同じ作業をおこなう。

これで、キーマップの書き込みも完了。遂に自作キーボードキットが使えるようになった。通常のキーボードと同じように左右を接続ケーブルでつないで、左側のPro MicroとPCを接続すれば認識されるはずだ。慣れるまでは今までのキーボードよりも、ゆっくりとした速度でしか打てないので、いきなり交換ではなく、空き時間に入力の練習をする。徐々にキー配列になれて手元を見なくても打てるようになってくる。私の場合は通常のキーボードでも急ぐとミスタッチが多くなったので、それを差し引きすれば快適な速度で入力できるところまで慣れてきた。また、何らかの理由で通常の一体型キーボードに戻ってもすぐに頭が切り替わり、両方のキーボードを併用しても支障はなかった。

COMPILEボタンを押すとジャガイモが回転する画面が出て変換が開始される

表示が消えるとFARMWAREが押せるようになるので、ここを押してデータをダウンロード

プリンタのアイコンを押すと書き込んだキーマップの画像をプリントアウトできる

「QMK Toolbox」を起動して保存したファームウエア、hex形式のファイルを開く。AutoーFlashにチェックを入れたらキーボードの裏側にあるリセットボタンを押すとファイルが書き込まれる

キーボードに角度を付けたい

『ErgoDash mini』はキーボードの最上段が少し高くなるようにアクリル板1枚分厚みが増やされている。私の好みではもっと高くしたい。そのためにキーキャップも高さがフラットなDSAタイプではなく最も高低差のあるSAに近いMDAタイプを使っているのだ。キーキャップにはDSA、DCS、SAなどの種類があり、キーの段によって高低差が付いている。これは一体型のキーボードでも採用されているので、皆さんもお馴染みだと思う。

手っ取り早く手前を低く、奥を高くするにはアクリル板を固定しているネジを長いものに交換すればいいのだが、安定感に問題がありそうだ。ネジの厚みだけアクリル板を追加するのが理想だ。遊舎工房にはアクリル板を切ってくれるレーザーカットサービスもある。早速、チェックしてみるとアクリル板は結構、高価である。理想の高さも分からないので、とりあえず、拙宅にある材料だけで高さ調整に挑戦。透明のアクリル板が発見されたので、これを利用して三角形のプレートを切り出してキーボードにゲタを履かせることにした。 

必要なのはアクリルカッターとアクリル用接着剤である。三角形を切り出すには直線で1個所カットするだけで済む。アクリル板の厚みは5mmなので切れそうだ。

アクリルカッターとアクリル対応の接着剤を用意。左が切り出したプレート。左右で高さを変えるため大きさの違うモノが2枚1組になっている

段差のない方に合わせて接着したのだが、バランスが悪く前につんのめってしまう。剥離剤を購入してプレートを剥がしてから前側に移動して接着し直した

完成した高さ調整プレート。ゴム足を併用。さらに重さを出すため真鍮のオモリを両面テープでキーボード裏側から貼り付けてある

やっぱりパームレストも欲しくなった

角度を付けたことによって『ErgoDash mini』はさらに打ちやすくなった気がする。このままでもいいのだが、手前にパームレストが欲しくなった。以前使っていたキーボードがパームレスト一体型だったので、これがないと何か落ち着かないのだ。しかし、左右独立型のパームレストはなかなかない。あるにはあるが、これが結構高価なのだ。メルカリを見ていると手作りパームレストを出品している人がいて、サイズを指定して左右に切ってくれることも可能らしい。

このためにアプリをスマホにダウンロードしてメルカリ初体験。注文方法も分かりオーダーできた。価格は送料込み1700円とハイコスパである。板は集成材で艶消しクリアニス仕上げ、裏側には滑り止めパッドも貼られていた。使ってみるとパームレストがある方が手首は安定する。

別の機会があり、木工加工の専門メーカーにパームレストを試作してもらえることになった。今度はエルゴの部分に切り欠きを入れてもらい、無垢材のタモ材を使用。タモ材は野球のバットや楽器にも使われる木目のキレイなモクセイ科の広葉樹である。手前にかけて高さにテーパーを付けて徐々に低くしてある。これも使いやすい。木目がある分だけなめらかは集成材の方がいいが、前後の幅がワイドなので多少手首が動いても問題ない。自作キーボードに合ったパームレストが、これからもっと増えてくれるといいなあと実感した。

メルカリでオーダーした左右独立型のパームレスト

左右の幅はピッタリ、さすがオーダーメイドである

タモ材で試作したワイドタイプ。切り欠きはデザイン重視

この記事はErgoDash mini + Gateron Silent Redで作成した。

文/ゴン川野

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