2020年、ホンダ「フィット」がフルモデルチェンジをして、4代目となる。2020年1月現在、各ディーラーでは予約も始まり、新型への期待感が高まっている。そこで、新型ホンダ「フィット」についてご紹介したい。
新型ホンダ「フィット」のモデルチェンジはいつ?
新型ホンダ「フィット」の発売日は、2020年2月14日に決定された。
フィットのモデルチェンジの歴史を画像で振り返る
2020年2月14日の新型「フィット」は4代目モデルとなる。そこで、2001年から始まった、「フィット」の歴史を、画像と供に簡単に振り返ってみよう。
2001年6月21日 初代ホンダ「フィット」を発売
ホンダの小型車「ロゴ」の後継として、1.3Lエンジンを搭載したコンパクトカー「フィット」が登場した。
シャープなスタイリングと、リヤシートを畳める「低床ビッグキャビン」によりビッグヒット。トヨタの「ヴィッツ」と熾烈な販売競争を繰り広げた。
2002年9月12日には1.5Lエンジン車を追加。また、2002年11月29日は4ドアセダンタイプの「フィット アリア」も発売された。
2007年10月18日 2代目ホンダ「フィット」を発売
初代登場から6年後、FITは2代目へと初のフルモデルチェンジを行った。キープコンセプトながら、フロントからリヤまで流れるようなワンモーションフォルムにより、デザインが洗練され、初代を超えるヒット作となった。
2010年10月8日には、フィット初のハイブリッド車、「フィット ハイブリッド」を追加する。
2011年6月16日には、5ナンバーサイズのボディでワゴンスタイルの「フィット シャトル/フィット シャトル ハイブリッド」を発売。
2013年9月5日 3代目ホンダ「フィット」「フィット ハイブリッド」にフルモデルチェンジ。
ユーザーの絶大な評価を受けた2代目「フィット」の成功に続けと、2代目登場から約6年後の2013年9月5日にフルモデルチェンジを行った。
フロントライトとグリルがひと続きになったような、シャープなフェイスでスポーティさを増した3代目フィットは、ハイブリッドモデルがEV走行も可能になるなど大幅に進化。3代続けての人気モデルとなった。
しかし、日産「ノート e-POWER」の大ヒット、長年のライバルだったトヨタ「ヴィッツ」も2020年2月10日に「ヤリス」と車名を変更(海外では「ヤリス」の名前で販売されていた)するなど、コンパクトカーの市場が大きく変化する中、2020年2月14日のフルモデルチェンジとなった。
新型ホンダ「フィット」のグレード
4代目「フィット」は、「BASIC(ベーシック)」「HOME(ホーム)」「NESS(ネス)」「CROSSTAR(クロスター)」「LUXE(リュクス)」の5グレードになる。
それぞれのグレードに対して、1.5L アトキンソンサイクル DOHC i-VTECエンジン+2モーターのハイブリッド車「e:HEV」と、1.3L アトキンソンサイクル DOHC i-VTECエンジンのガソリン車が用意される。
BASIC(ベーシック)
デザイン性と快適性を備える基本タイプ。やわらかな表情のフロントフェイスや、シームレスで流れるようなフォルムを採用し、親しみやすいシンプルなデザインとしている。
HOME(ホーム)
良質な素材が生み出すナチュラルな風合いの織物のシートや、本革ステアリング、プライムスムースのソフトパッドなど、全体のカラーや素材に統一感をもたせた、高い質感によるこだわりの空間を目指したインテリアが特徴的なモデル。
NESS(ネス)
スポーティなカラーコーディネートを採用し、シートとインパネソフトパッドの表地に高い撥水性を持つ素材を選択。フィットネススポーツのように軽快でファッショナブルなモデル。
CROSSTAR(クロスター)
アウトドアでも街中でもスタイリッシュな、CROSSTAR専用のエクステリアデザインと大径のタイヤを採用。シートとインパネソフトパッドの表地に、高い撥水性を持つ素材を選び、コンパクトながらタフ、そんなイメージを高めている。
LUXE(リュクス)
質感や手触りのよさを追求した専用の本革シートを標準装備。外装にプラチナ調クロームメッキや専用デザインの16インチアルミホイールを採用し、小型車ながら上質で優雅さを感じさせるモデルに仕上げた。
【参考】NEW FIT先行情報サイト|フィット|Honda公式サイト
新型ホンダ「フィット」の燃費を予測
新型「フィット」の公式サイトでは、2020年1月中旬現在、燃費を含めたスペック詳細は掲載されていない。
そこで、似たシステムを搭載するホンダ「インサイト」を参考にしてみよう。
ホンダ「インサイト」のエンジンの仕様は以下だ。
最高出力:80kW(109PS)/6000rpm
最大トルク:134N・m(13.7kgf・m)/5000rpm
同車の走行用モーターの仕様は以下となる。
最高出力:96kW(131PS)/4000-8000rpm
最大トルク:267N・m(27.2kgf・m)/0-3000 rpm
ホンダ「インサイト LX」のJOC08モード走行燃料消費率は34.2km/L、WLTCモード燃費は28.4km/Lだ。車両重量は1370kgとなっている。
ちなみに、3代目の「SPORT HYBRID i-DCDハイブリッドシステム」でのJOC08モード走行燃料消費率は、37.2km/L(「フィットHYBRID」<FF>)。「1.3L DOHC i-VTEC エンジン」では26.0km/L(「フィット 13g<FF>CVT」)だった。車両重量はそれぞれ、1080kgと970kgだ。
また、2020年2月10日に発売の新型トヨタ「ヤリス」は、WLTCモード36.0km/L(HYBRID X 1.5L·2WD)と優れた燃費になっている。WLTCモードがJOC08モードの約80%前後に表示値が下がることを考慮すると、JOC08モードは未公開だが、45km/L程度の換算となる可能性がある。
結論として、ホンダ「インサイト」と似たシステム(走行用モーターの仕様は変更の可能性あり)を採用し、車両重量が3割程度軽量になると予測される新型「フィット」の燃費はどうなるだろうか?
新型トヨタ「ヤリス」に対抗する使命を持つ、新型ホンダ「フィット」のハイブリッド車は、WLTCモードで35.0km/L以上、JOC08モードで44.0km/L以上を期待したい。
新型ホンダ「フィット」の購入・予約
2020年2月14日に発売する新型ホンダ「フィット」の価格は、2020年1月現在発表されていない。しかし、各ディーラーでは予約が始まっており、インターネット上では「購入した!」という声も上がっている。
例えば、「Honda Cars 東京中央」では、東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県 Honda Cars限定の「NEW FIT 先行ご予約特典」として、「Honeda オリジナル モバイルバッテリー」をプレゼントしている(キャンペーンは終了する場合あり)
【参考】Honda Cars 東京中央
ほかにも、鳥取県鳥取市の「Honda Cars 氣高」や、「Honda Cars 八戸中央 沼館店」など、全国のディーラー各所で新型ホンダ「フィット」の予約が進んでいる。
【参考】Honda Cars 氣高 ブログ 新型フィット予約受付開始
新型FIT先行予約受付中です! Honda Cars 八戸中央
※データは2020年1月中旬時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/中馬幹弘