今では40以上もあるといわれているスマホ決済サービス。まずは主要6大サービスの一覧表から、自分が使いやすそうなサービスをチェックしてみよう。
自分の環境で使いやすいサービスを選択しよう
スマホ決済とひと口に言っても、そのジャンルやサービス内容は実に様々。まずはどのようなサービスがあるのか、ジャンル別に示した下図を見てほしい。
まず、誰もが利用しやすいのがケータイキャリア系やEC系。例えばドコモユーザーなら、ドコモのスマホにアプリがプリインされ、「dアカウント」で利用できる『d払い』が始めやすい。「au ID」がある人なら『au PAY』、「楽天ID」なら『楽天ペイ』、『LINE』を使っている人なら、『LINE』アプリから利用できる『LINE Pay』もおすすめだ。
一方、銀行系は口座を持っていることが条件になる。全国展開するゆうちょ銀行の『ゆうちょPay』は、該当する人も多いだろう。
次に主要6大サービスの一覧表では、支払い方法に注目。銀行口座からのチャージ、クレジットカード決済など、各社、様々な支払い方を用意しているので、利用しやすいものをチェックしてみよう。
また、最近では個人間の送金や出金による現金化に対応するサービスも増えた。出金は銀行口座に戻せるものと、ATMから現金を引き出せるものがあるので、その両方に対応していると便利だ。
ポイント還元率も気になるところだが、一番の基本は自分がよく行く店舗で利用できるかどうか。自宅や職場の最寄り店舗での対応状況なども考慮して、自分に合うサービスから使い始めよう。
ジャンル別 主なスマホ決済サービス
主要となるケータイキャリア系を中心に、EC系、銀行系など、様々なスマホ決済サービスが登場している。
このほかにも物販イベントに特化したサービスなどもある。
※『ゆうちょPay』『はまPay』『YOKA!Pay』はマルチバンク対応の『銀行Pay』を利用。各サービスの加盟店をほかのサービスでも利用できる。
au PAY
【運営会社】KDDI
【特徴】『au ID』を取得することで、auユーザーではない人にもサービスを提供開始。保険や投資、外貨預金などの金融系サービスが充実。
【開始日】2019年4月
【利用者数】700万人(2019年11月時点)
【支払い方法】[事前チャージ]銀行口座(じぶん銀行)、クレジットカード、セブン銀行ATM、ローソンレジ、auショップau WALLETポイント充当 [後払い]auかんたん決済(通信料金との合算請求)
【連携可能なクレジットカード】Mastercard、American Express、Visa(一部)、JCB(一部)、au WALLETクレジットカード(全国際ブランド)
【支払限度額】1回5万円未満
【ポイント制度】au WALLET ポイント
【還元率】0.5~1.5%
【利用可能な実店舗】100万か所以上(2019年8月時点)
【送金】○
【出金】○(じぶん銀行口座対応、手数料は2万円未満1回200円、2万円以上は1%)
【セキュリティー対策(本人確認機能)】有
【不正利用時の補償】規約に基づき補償
メルペイ
【運営会社】メルペイ
【特徴】ふるさと納税サイト『ふるさとチョイス』で利用できるなど、加盟店を拡大中。商店街ジャックというユニークな試みも好調。
【開始日】2019年2月
【利用者数】500万人(2019年10月時点。メルペイ電子マネーの登録者数とメルペイコード払い、ネット決済、メルペイスマート払いなどの利用者の合計。重複除く)
【支払い方法】[事前チャージ]銀行口座(100行) [即時払い]メルカリの売上金やポイントの利用 [後払い]メルペイスマート払い
【連携可能なクレジットカード】なし
【支払限度額】銀行口座登録済みの場合、1日100万円、1か月300万円、口座未登録の場合、1か月10万円
【ポイント制度】メルカリポイント
【還元率】常時ではなく、クーポンやキャンペーンでの還元
【利用可能な実店舗】約170万か所(2019年10月時点)
【送金】×
【出金】○(銀行口座対応、手数料は1回200円)
【セキュリティー対策(本人確認機能)】有
【不正利用時の補償】金額補償