親日国として知られ、日本からも多くの人が旅行に訪れる台湾。現地では、様々な日本製品が売られているが、その中でも特に人気のものというと、いったい、何になるのだろうか?
そこでこのほど、「台湾で人気の日本製品ランキング」を紹介していきたい。なお本調査は、訪日外国人向けのショッピングサポートアプリ「Payke」における商品接触ランキングデータを参考に作成されている。
台湾で関心の高い日本製品は?
「Payke」は、商品のバーコードをスマートフォンでかざすだけで、あらゆる情報や口コミを利用者の母国語で閲覧できるサービス。現在、7言語に対応しており、利用ユーザは400万人を超えている。*
今回、「Payke」のスキャン数と検索数のデータを活用し、台湾の日本製品に対する関心度の分析が行われた。
以下の図は、2019年1月~11月までの「Payke」のスキャン数が多かった商品のランキング(検索数が確認できた商品のみ)と検索数を比較したもの。
* API提供先なとも含む利用者数(2019年6月末時点)
<食品>
<化粧品>
<医薬品>
※Google AdWords キーワードプランナーツールによる検索数データ
台湾における繁体字の検索数(2019年1月~10月)
■需要がありながら、認知度が低い可能性がある商品
スキャン数が多い一方で検索数が少ない商品は、商品情報を知らないが、興味関心が高いため、スキャンをして商品情報を得ていると考えられる。これは、需要の高い商品でありながら、商品としての認知度が低い可能性があると言える。
食品では『一平ちゃん』『雪印コーヒー』『じゃがりこ』、化粧品では『なめらか本舗』『馬油スキンクリーム』、医薬品では『サンテFX』『ロートリセ』などがこれにあたる。
■認知度と需要ともに高い可能性のある商品
また、スキャン数が少なく、検索数が多い商品は、商品としての認知度と需要がともに高い可能性がある商品といえる。
食品では『午後の紅茶』『マルちゃん』、化粧品では『ペアアクネ』『ロゼット』『ヒアルロン酸原液』『薬用パック ツブ・ナイト』、医薬品では『アリナミン』『サロンパス』などがこれにあたりる。
※検索数を調査しやすくするため、商品名を簡略化している場合がある。
【日清 から揚げ粉】の検索数、前年比約1.3%(31,600)増
2018年1月から2019年10月にかけて検索数の変動が大きかった検索ワードについて調査が行われたところ、以下の図のようになった。
2018年1~10月と2019年1月~10月の合計値を比較すると、【日清 から揚げ粉】は+31,600、【龍角散】は+21,900、【カップヌードル】は-10,600、【午後の紅茶】は-13,030と推移している。
【日清から揚げ粉】は2019年3月から増加傾向にある。また、【龍角散】は花粉症の多い3~4月に、【午後の紅茶】は、3月と9月に検索数が伸びており、季節による規則性が出ていることがわかる。
※Google AdWords キーワードプランナーツールによる検索数データ
台湾における繁体字の検索数(2018年1月~2019年10月)
商品のスキャン数と検索数からも言えるように、顕在的な商品に関する興味関心があるのにも関わらず、商品名が長かったり覚えづらい場合、認知度が上がらず、リピートやネット上の購買に繋がらなくなってしまう。
覚えやすい・検索しやすいネーミングにすることはもちろんのこと、商品を検索したときに広告や自社サイトがトップに表示されるよう、Webプロモーションを行っていくことが必須となる。
出典元:アウンコンサルティング株式会社
https://www.auncon.co.jp
構成/こじへい