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代替肉や牛乳を使わないヨーグルトやアイスクリームが人気!北米で植物性食品ブームが拡大している理由

2020.01.15

ビーガン(菜食主義)が拡大するアメリカでは、大豆などの植物性たんぱく質で作られたフェイクミート(代替肉)だけでなく、牛乳を使用しない非乳製品のアイスクリームやヨーグルトなど「植物性食品」が広がっている。

アメリカで拡大するビーガン市場

調査会社「Global Data」の報告によると、2014年に「ビーガンである」と主張した消費者はアメリカ全土でたった1%にすぎなかったが、2017年にはその数は6%にまで増加した。また、ビーガン食市場も年々拡大している。

広がる代替肉マーケット

ビーガン向けに、植物性の食材だけを使用した「代替肉」を製造しているメーカーで最もメジャーなブランドと言えば「Beyond Meat(ビヨンド ミート)」

2011年にロザンセルスで創業し、大豆やエンドウ豆など植物性のものだけを使用して、見た目も味も肉そっくりな代替肉を発売し、人気を博している。

ホールフーズやターゲットなどアメリカのメジャーなスーパーをはじめ、全米17,000店で販売されており、またフライデーズなどのレストランチェーンにも商品を提供している。

ケンタッキーやダンキンドーナツなどのファストフード店でもフェイクミートを使ったハンバーガーを販売しており、代替肉市場は拡大を続けている。

「The Vegan Society」によると、2012年から2017年までの間で、肉を含まない食品の需要は987%も増加した。

牛乳を使用しないヨーグルトやアイスも増加

植物性食品は肉だけではない。乳製品を使用せず、植物性の食材だけを使用したアイスクリームやヨーグルトなどの非乳製品市場も拡大している。

例えば、今ニューヨークで人気のアイスクリーム屋「Van Leeuwen(ヴァン・ルーウェン)」

「スーパーで販売されているような大量生産のアイスクリームとは異なる、手作りの高品質アイスクリームを提供する」というコンセプトの下、2010年にオープンした当初はビーガン商品の取り扱いはなかった。

しかし、2014年に乳製品を一切使用しないアイスクリームを発売してからは、ビーガンやベジタリアンから熱狂的に支持され、今ではニューヨークやロサンゼルスに20店舗以上展開する人気店となっている。

ココナッツを使った植物性のアイスクリームに加え、トッピングのチョコレートブラウニーやクッキーも卵や牛乳などを一切使用しておらず、「ビーガンフレンドリーな店」として愛されている。

普通のアイスクリームと比較しても遜色のない味で、甘く濃厚なアイスクリームはビーガンでない人も楽しめる。

「ハーゲンダッツ」や「ベンアンドジェリー」などの大手アイスクリームメーカーも続々と非乳製品アイスクリーム市場に参入しており、世界の非乳製品アイスクリーム市場は、10年以内に24億5000万ドルに達する見込みと予想されている。

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