昨今、EDの患者数が増加傾向にあることをご存じだろうか?
ED治療・AGA治療を専門とする医療法人社団イースト会 イースト駅前クリニックの調べでは、2008年から2018年の10年間でED治療患者数はおよそ40倍に増加している。
そんな状況を踏まえてこのほど、全国のパートナーのいる20~40代女性500名を対象に「セックスとEDに対する女性の意識調査」が実施された。
すると、パートナーとのセックスの頻度は「半年に一回未満」が最多で、全体的にセックスレスの傾向が見られることや、およそ3人に1人は現状の頻度に不満を抱いていることなど、様々な事実が明らかになった。
女性の6割以上は「セックスが好き」。しかし、パートナーとのセックスの頻度は、「半年に1回未満」(31.2%)が最多
まず、女性のセックスに対する意識やパートナーとのセックスの頻度について調査が行われた。単刀直入に「セックスは好きですか?」という質問が投げかけられると、6割以上の人が「好き」と回答(65.8%)。
「スキンシップをとれるから」「心の繋がりを感じられるから」「愛されていることを実感できるから」など、セックスに対してポジティブな声が多数集まった。
しかし次に、パートナーとのセックスの頻度について尋ねる調査が行われると、「半年に1回未満」(31.2%)が最多となり、セックスに対してはポジティブな意見が多かったにもかかわらず、実際の頻度は少ない傾向が明らかになった。
パートナーの年齢別で見ると、「1週間に1回以上」と高頻度でセックスしている人の割合は20代が最も多く、年代が上になると低くなる傾向も見られた。
およそ3人に1人は、パートナーとのセックスの頻度に「不満」。理想は「1週間に1回」(31.9%)
このようなセックスの頻度に対して、女性たちはどのように感じているのだろうか?
現状の頻度への満足度を尋ねる調査が行われたところ、およそ3人に1人は「満足していない」と回答(32.6%)。
満足していない人に聞いた理想のセックスの頻度は、「1週間に1回」(31.9%)が最も多く、現実とはかけ離れている事実が判明した。世界的にみると日本人はセックスレスであると言われているが、今回の調査でもそのような傾向が見て取れる。
7割以上は、セックスでパートナーに不満を感じた経験あり。その理由は「前戯が下手」「ムード作りが下手」など
続いて、セックスの内容について掘り下げてアンケートが実施された。セックスにおいて、パートナーに不満を感じた経験を尋ねる調査が行われたところ、7割以上の人が「ある」と回答した(72.0%)。
具体的な理由として、最も多かったのは「前戯が下手だった」(48.6%)。その他には「ムード作りが下手だった」(30.0%)、「事後の態度が冷たかった」(18.6%)など、その場の雰囲気や態度に対する不満が見られた。
また、「勃起しなかった」(12.5%)、「勃起するまでに時間がかかった」(9.2%)といった、パートナーのEDに関する不満にも一定の票が集まった。勃起するか否かだけでなく、勃起するまでに時間がかかることを気にする女性も少なくないようだ。
このような結果を受けて、ED治療を専門に行うイースト駅前クリニックの西澤医師は、次のように語っている。
「当院を訪れる患者様のなかには、セックスの際に中折れや完全に硬くならないなど満足な勃起が出来ず、その不安や緊張から十分な雰囲気作りができずに女性を満足させることが出来ないと悩まれる方もご来院されます。
女性側にとってもEDは不満の種となり得ますが、当の男性にとってもショッキングな出来事です。ED治療は男性の自信や活力にもつながる治療で、女性との関係を円滑にする潤滑油的な側面もあります。
セックスを楽しめないことが頻度の減少にも繋がります。完全に硬くならない、勃起するまでに時間がかかると感じたら、一人で悩まずに我々のような専門クリニックに相談してみるのも一つの手だと思います」
セックスの不満が原因で浮気してしまったことのある女性は、実は10%以上
さらに、このようなセックスにおけるパートナーへの不満がどのくらい深刻なのかを探るために、セックスの不満が原因で浮気してしまった経験について調査が行われた。
その結果、10%以上の人が実はセックスに不満があるせいで浮気をした経験があることが明らかに(13.4%)。セックスの不満は浮気をも引き起こしうる、重大な問題であるといえる。
半数以上は、セックスの時パートナーが勃起していると「嬉しい」
加えて、セックスの不満で一定の票が集まった、パートナーのEDに対する意識について調査が行われた。
まず、セックスのとき、パートナーが服を脱いで勃起しているとどのように感じるか尋ねる調査が行われたところ、半数以上の人が「嬉しい」という事実が判明(51.0%)。セックスの際に勃起していることは、多くの女性がプラスに受け止める傾向がうかがえる。
その上で、逆にパートナーがEDだとどのように感じるか尋ねる調査が行われたところ、「心配になる」(50.4%)、「不安に感じる」(24.2%)、「自分に自信がなくなる」(22.6%)、「がっかりする」(16.0%)といった、ネガティブな感想が目立つ結果となった。
また、「容姿が好みでEDの人」と「容姿は好みでないが正常に勃起する人」がいたら、どちらをパートナーとして選ぶかという究極の二択が投げかけられたところ、約4割の人は「容姿は好みでないが正常に勃起する人」を選択した(37.4%)。
一定数の女性にとっては、容姿の好みよりも正常に勃起するかが重要であり、EDがもたらすネガティブな影響やED治療の重要性がうかがえる結果となった。
たとえパートナーに「顔が好み」と言われている男性であっても、満足な性行為ができなければパートナーに不満を持たれている懸念もあることが指摘できる。
反対に、容姿に自信がなかったり、パートナーに容姿を褒められたことがなかったりする男性でも、セックスのパフォーマンスが高ければ、パートナーからの満足度が高い可能性もあるのだ。男の勃起力が容姿を超越する可能性が十分にあり得ることがわかった。
パートナーがEDだった経験者、約6割が「特に何もしなかった」
次に、パートナーがEDだった経験のある女性を対象に、パートナーがEDだったときにどのような行動をしたか尋ねる調査が行われたところ、約6割の人は「特に何もしなかった」と回答した(59.1%)。
EDに対してはネガティブな印象を持つ女性が多いものの、積極的に一緒に改善したり対策したりしようとする人はあまり多くないようだ。
同時にセックスへの不満が原因で浮気をしてしまう女性もいることを踏まえると、EDについてパートナーの間で会話する以前に、知らず知らずのうちに女性から見放されているケースも考えられる。
まとめ:パートナーとの関係において大切なセックス、ED治療は早めに
このようにEDに対して多くの女性がネガティブな感想を持つことが分かったが、最後にパートナーがEDだと破局や離婚を考えるかどうか尋ねる調査が行われると、8割の人が「考えない」と回答した(80.0%)。パートナーとの絆は、身体の関係だけでは計れないものがあるようだ。
【調査概要】
調査期間:2019年12月2日(月)~12月4日(水)
対象:全国のパートナーのいる20代~40代女性500名
調査方法:インターネット調査
調査会社:株式会社ネオマーケティング
出典元:医療法人社団イースト会 イースト駅前クリニック
https://www.eastcl.com/
構成/こじへい