ハンドリングと乗り心地を追求した1.2ℓエンジンの韋駄天、スズキ「スイフトRS」と「スイフトHYBRID RS」を徹底比較
2020.02.05欧州各国で走り込み、鋭いハンドリングとしなやかな乗り心地を両立させたのが、スズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』だ。
控えめで美しいエアロフォルムを身にまとい、スポーツ性能と優れた経済性を両立する両車を徹底解剖する。
スズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』の外観
シンプルな『スイフト XGリミテッド』に比較して、スズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』は、よりスポーティなフォルムでユーザーのスポーツ心をくすぐる。
精悍な印象のフロントグリル、フロント&リヤバンパー、サイドアンダースポイラー、ルーフエンドスポイラーを専用開発。
LEDヘッドランプと力強い顔つきを演出するLEDポジションランプを採用。フロントフェイスを引き締める。
さらに、リヤフォグランプや、切削加工とブラック塗装を施した『スイフト RS』シリーズ専用16インチアルミホイールも装備する。
『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』の外観上の違いはほとんどなく、バッジの違いなどで判別する。
スズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』の内装/室内・荷室空間
『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』の内装は操作性が高く、ドライビングプレジャーに満ちた設計だ。
メーターやエアコンルーバー、エアコンスイッチ、ホーンパッドといった機能部品は円筒型にデザインを統一している。
高精彩の4.2インチ大型カラードット液晶のマルチインフォメーションディスプレイをメーター中央へ配置。走行関連情報やエンジンのパワー/トルクといった情報を、わかりやすく表示する。
フロントシートに高性能な低反発ウレタンを採用し、サイドボルスターを高くすることで着座時のフィット性や振動吸収性、旋回時のホールド性を強化。また、座面形状とバネ配置を最適化している。
センターコンソール、ステアリングホイール、シフトブーツ、専用ファブリックシート表皮には、シルバー加飾やシルバーステッチを施して、スポーティな印象を強調する。
開口する地上高を先代スイフトに対して80mm低く設計した荷室は、荷物を出し入れする際の使い勝手がよい。
スズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』のエンジン・駆動形式・燃費
『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』は、K12C型デュアルジェット エンジンを搭載する。
燃焼改善技術により圧縮比を12.0から12.5まで上げて熱効率を高めた1242cc自然吸気エンジンは、冷却性能の改善や混合気の最適化などの技術によりノッキングを抑える。
低回転域でのトルクを引き上げつつも、エンジンの軽量化・コンパクト化やフリクションの低減などの改良が優れた燃費性能と力強い走りを両立する。
形式:K12C型
種類:水冷4サイクル直列4気筒DOHC16バルブ吸排気VVT
総排気量:1242cc
圧縮比:12.5
燃料供給装置:EPI(電子制御燃料噴射装置)
最高出力:67kW(91PS)/6000rpm(ネット)
最大トルク:118N・m(12.0kg・m)/4400rpm(ネット)
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
燃料タンク容量:37L
『スイフト HYBRID RS』にはマイルドハイブリッドを採用
減速エネルギーを使い発電し、加速時はモーターでエンジンをアシストするマイルドハイブリッドを、『スイフト HYBRID RS』は採用する。
発電効率のよい「ISG(モーター機能付発電機)」が減速時のエネルギーを使って発電。アイドリングストップ車専用鉛バッテリーとリチウムイオンバッテリーに充電する。
加速時にその電力でモーターを回転してエンジンをアシスト。燃費の向上を実現する。
スズキ『スイフト RS』と『スイフト HYBRID RS』の駆動方式・ミッション形式は?
両車には、2WD(FF)と4WD(フルタイム)があり、2WD、4WDともにCVTが用意される。
ただし、『スイフト RS』には5MTもラインアップする。