都心へのアクセスが良好で生活環境も整っている「目黒区」。閑静な住宅街が広がる街が多い一方で、昔ながらの商店街を構える街もあり、多種多様な顔がある。
「SUUMO住みたい自治体ランキング2019」でも3位に選ばれている人気の街だ。今回は、そんな目黒区の家賃相場とともに人気の魅力をランキングを参考に紹介しよう。
目黒区の家賃相場が安い街ランキング
住みたい自治体ランキング3位の目黒区は、東京23区全体の2.4%を占める広さで23区中16番目とそこまで広くはない。
目黒区内に位置する駅はわずか9駅と23区内で最も少ないが、住みたい沿線ランキングで2位の東急東横線沿線の駅が半分を占めており、人気の要因がうかがえる。さらには、目黒区が実施する世論調査では毎年、定住意向の割合が9割を超え、実際に居住している人から見ても“住みやすい街”といえそうだ。また、女性比率が高く、20~30代女性の転入数も多いという。
目黒区の家賃相場が安い街(駅)ランキング(シングル向け)
シングル向け(10㎡以上、40㎡未満)の家賃相場が安い街第1位は、唯一東急目黒線で目黒区に位置している「洗足」。電車で目黒駅まで約7分、住みたい街ランキング1位の横浜駅までは東急東横線日吉駅で乗り換えて約30分と、アクセス良好な街だ。駅周辺には、「東急ストア」に加え、「いちょう通り商店街」とも言われている「洗足商店街」があり、生活のしやすい環境は整っていると言えそうだ。
2位の東急東横線「祐天寺」は、昨年駅ビルが開業。1階は商業施設「エトモ祐天寺」、2階は東急グループのキッズベースキャンプが運営する保育園「KBCほいくえん祐天寺」、3~6階はスモールオフィスとなっており、東急グループでは初の「保育園連携型オフィス」となっている。
また、交通面では、電車で渋谷駅まで約7分で便利なうえ、バスも充実しており恵比寿や三軒茶屋方面へも簡単にアクセスできるのも魅力だ。さらに、「祐天寺」には商店街が5つもあり、飲食店や美容室、アパレルショップなど多くの店舗でにぎわっているのも魅力のひとつかもしれない。隣駅の「中目黒」は目黒区内でも家賃が一番高い結果となったが、そんな「中目黒」に電車で約1分で行ける「祐天寺」は穴場な街といえるかもしれない。
また、3位「自由が丘」や4位「学芸大学」など急行の停車駅にも関わらず上位にランクインしている街も注目したい。急行で渋谷まで約9分、横浜まで約21分の「自由が丘」はおしゃれなショップやカフェ、スイーツショップが多く集まるが、駅から10分ほど歩けば閑静な住宅街が広がる。
「学芸大学」もまた、渋谷まで急行で約7分というアクセスの良さはもちろん、駅前には6つの商店街が広がり夜遅くまで営業している店もあるため、帰りが遅くなった場合でも食事や買い物する場所に困ることはなさそうだ。
目黒区の家賃相場が安い街(駅)ランキング(2人暮らし以上向け)
2人暮らし以上向けの40㎡以上、70㎡未満の物件でみても、シングル向けの順位と大きくは変わらない。
また、先日発表された「港区の家賃相場が安い街ランキング」と比較してみると、港区は2位の「芝浦ふ頭」以降はすべて20万円を超えてくるため、目黒区は港区より全体的に相場が低いことがわかる。
調査概要
【調査対象駅】目黒区の駅(9駅)
【調査対象物件】駅徒歩15分以内、住戸名寄せあり、物件数11件以上、中古マンション価格は築年数40年未満
(1)10平米以上~40平米未満、1K・1DKの物件(定期借家を除く)
(2)40平米以上~70平米未満、1LDK/1SLDK/2K~2SLDK/3K~3SLK(定期借家を除く)
構成/ino