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車の買い替えを検討する際、高級セダンを選択肢として考えることもあるでしょう。国産と外車、スポーツタイプとラグジュアリータイプなど、さまざまなタイプがあります。高級セダンの選び方やおすすめのモデルを紹介します。
セダンを選ぶポイント 性能編
セダンは、人が乗る車室とエンジンルーム、トランクが3つの空間に分かれているのが特徴です。車の基本形ともいえるタイプで、走行性能の高さに定評があります。
SUVやミニバンと異なり、3ボックスで車室が独立しているため、振動が少なく乗り心地のよい車が多数あります。
まずは高級セダンを選ぶうえで重視したい性能面のポイントを紹介します。燃費も忘れずにチェックしておきましょう。
走行性能の高さ
セダンは重心が低くボディに安定感があり、空気抵抗を受けにくいメリットがあります。そのため、走行性能に優れたモデルが数多く販売されているのが特徴です。
シャープな切れ味のハンドリング性能を備えた車種や、ハイスピードなコーナリングでもフラットな車両姿勢を保つ安定性の高い車種なら、機敏でスポーティーなドライビングを楽しめるでしょう。
アクセルレスポンスに優れたモデルも、多数ラインナップされています。スムーズかつ豪快で素早い加速は、高級セダンならではの根源的な醍醐味ともいえるものです。
広い車室空間やパワーを求めるなら、ボディのサイズやエンジンの排気量が比較的大きい車種がおすすめです。長距離を快適に移動したい場合に向いています。
乗り心地
高級セダンはSUVやミニバンと比べ、乗り心地に明確な差があります。
重心が低いためサスペンションが柔らかく、路面からの振動が少ないのが特徴です。加速時やコーナリングで受ける力も抑えられていため、長時間ドライブでも疲れをほとんど感じさせません。
しかし、高級セダンの中でも、スポーティー仕様のモデルはやや乗り心地が犠牲になっています。操縦の安定性と乗り心地は相反するものだということを覚えておきましょう。
走行時の振動やボディの安定性などに加え、乗り心地のよさを左右する要素が『音の侵入』です。動力部分や外部からの騒音を抑え、静寂性に優れたモデルは、より快適な乗り心地を提供してくれます。
高速での長距離移動向きか、荒れた路面の街乗り向きかという点でも乗り心地が異なります。ライフスタイルに合わせて乗り心地をチェックすることも重要です。
燃費のよさ
排気量が多く燃費も悪くなりやすいセダンは、ガソリンで動くエンジンと電気で動くモーターという二つの動力源をもつ『ハイブリッド』が現在の主流です。
ハイブリッド車は従来のガソリン車と比較し、1Lあたりの走行距離が2倍以上となる燃費性能を実現しています。モーター走行による騒音の少なさやスムーズな走りも魅力です。
一方で、ハイブリッド車は車両価格が高いというデメリットもあります。同じモデルでガソリン車とハイブリッド車が用意されている場合、100万円もの価格差が生じることもあるほどです。
それほど車に乗らない場合は、ランニングコストが優れていても車両価格の元が取れない可能性があります。普段の乗り方を考慮してエンジンタイプを選ぶようにしましょう。
セダンを選ぶポイント デザイン・サイズ編
車の見た目や大きさは、高級感を醸し出す大事な要素といえます。選ぶ際に気をつけたいポイントをチェックしておきましょう。
用途に合わせたサイズ
車は、車体サイズ・重量・排気量などにより、『セグメント』と呼ばれるカテゴリに分けられます。A~Eの5段階が設定され、セダンは主にB~Eへ分類されます。
日本の交通状況にマッチしたタイプは、B~Cセグメントに分類されるコンパクトセダンです。全長が4300~4600mm前後で、街乗りなどの普段使いに適しています。
C~Dセグメントに分類される、全長が4600mm前後のタイプは、ミドルサイズセダンと呼ばれる万能型のセダンです。車内が広いうえに燃費もよく、長距離走行にも向いています。
全長4800mm前後のタイプは、Eセグメントに分類されるプレミアムセダンです。高級車の代表格であり、長距離ツーリングでこそ優れた走行性能や乗り心地のよさを実感できます。
車体のデザイン・内装
車の外装は、周囲から見た印象を決定づける要素です。また、内装は乗り心地に大きな影響を与えるでしょう。
一般的に、走行性能が優れたモデルは、スポーティーなデザインであることが多く、乗り心地を重視したモデルは、大半がラグジュアリーな雰囲気を前面に打ち出しています。
リッチテイストな本革シートや大手メーカー製のスピーカー、レトロ感あふれるアナログ時計など、メーカーやモデルごとに、内装もさまざまなこだわりが施されています。
高級感の中にも自分好みのこだわりを楽しめる、いつまでも愛着が失われないようなデザインや内装を選ぶことが大切です。
海外のおすすめ高級セダン
1000万円以下で購入可能な、大手海外メーカー製のおすすめ高級モデルを紹介します。それぞれの主な特徴を確認しておきましょう。
二つの賞を受賞 BMW 3シリーズ
ドイツの名門であるBMWにとって不動のエースともいえる、『3シリーズ』の7代目にあたるモデルです。よりパワフルで高効率なエンジンを搭載し、スポーツセダンをさらに進化させています。
高い走行性能や先進安全装備などが評価され、『2019-2020 インポート・カー・オブ・ザ・イヤー』『RJCカーオブザイヤー・インポート』といった二つの賞を獲得しています。
初めて導入された『BMW インテリジェント・パーソナル・アシスタント』は、会話を通して車の操作やさまざまな情報を取得できる魅力的な機能です。
前方に注意しながらすぐにハンドル操作ができる状態にある場合、ステアリングから手を離しての走行が可能となる機能を、国内モデルとして初めて搭載しました。
新世代を意識したデザインは従来のBMWを再解釈し、よりスポーティーでワイドに、かつエレガントさをまとった雄姿を表現しています。
イタリアらしい機能美が魅力 アルファロメオ ジュリア
上質感あふれるレザーなどの厳選素材を使用し、細部にまでイタリア人の熱きエンジニア魂が貫かれた機能性やインテリアが魅力的なモデルです。
パワーと躍動感に満ちた、シンプルかつフォーマルな外装は、流麗でありながらも各部が調和した機能性を保っています。
Apple CarPlayやAndroid Autoに対応したデバイスを接続すれば、ハンズフリー通話や音楽再生、ナビの操作などが、視線と両手を奪われずに行える機能を備えています。
セーフティテクノロジーも世界最高水準です。2016年の『Euro NCAP』試験において、高スコアと5つ星の評価を獲得しています。エレガントかつスポーティーなラグジュアリーカーを求めている人にぴったりの4ドアセダンです。
Alfa Romeo GIULIA(アルファロメオ ジュリア)
快適な人気モデル メルセデス・ベンツ Cクラス
日本でも高い人気を誇るドイツブランド『メルセデス』が提供する、優れた安全性能と疲れにくい設計が魅力的なモデルです。
エクステリアは、Sクラスと見間違えるほど上質で、徹底して磨き上げられた滑らかなラインと質感が特徴です。インテリアは、ダッシュボードからドア、シートまで、流れるようなラインに沿ってデザインされています。
カメラに加え、ミリ波レーダーも備わっており、危険検知を両方でカバーしています。アウトバーンで鍛えられた効きの強いブレーキ性能で、さらなる安心が得られることもメリットです。
高速道路でウインカーを操作するだけで、自動的に車線変更してくれる機能や、カメラが速度制限などの標識を読み取る機能も好評です。
ガソリン・ディーゼルエンジン・ハイパワーのAMGなど、エンジンのラインナップが豊富であることもおすすめのポイントです。