一人暮らしの場合、週末にまとめてごはんを炊いて、冷凍しておくという人も多いでしょう。冷凍ごはんは保存の仕方次第で、炊きたてとほぼ変わらないおいしさを味わえます。冷凍ごはんの保存・解凍方法と、マンネリを感じたときのおすすめレシピをご紹介します。
冷凍ごはんをおいしく食べるには
冷凍ごはんを解凍して食べるとき、なんとなく味が劣ると感じたことはないでしょうか。実は冷凍ごはんは保存方法と解凍方法によって炊きたてに近い味を再現できるのです。
冷凍ごはんをおいしく食べるための保存方法と解凍方法をご紹介します。
保存方法とレンジでの解凍方法
ごはんを多めに炊いたら、お米全体を軽くほぐしておきます。これが解凍後もふんわり感を保つコツです。
冷凍する分のごはんを冷凍保存容器に詰め、粗熱を取り冷凍庫に入れます。
解凍するときは、冷凍保存容器の蓋を開け、少量の水をお米全体にかけます。全体に水が行き渡ったら、余った水を捨てて、レンジで温めましょう。
温めるときは、容器の蓋を完全に閉めずに、軽く乗せるようにしてレンジにかけます。ごはんをラップで包んでいる場合も、同様に水をかけ、ラップを軽く開けた状態で温めるようにしましょう。
蒸し器でひと手間も
レンジで解凍するだけでも十分ふっくら仕上がりますが、より炊きたてに近い味を再現したい場合は、蒸し器でひと手間加えるという手もあります。
水で濡らした蒸し布を蒸し器にセットし、冷凍ごはんを置きます。この際、ごはんは解凍しきっていなくても問題ありませんが、冷凍庫からあらかじめごはんを出しておき、2〜3時間常温解凍しておくと、よりふっくらとした仕上がりになります。
蒸し器に冷凍ごはんを入れたら、強火で沸騰するまで熱し、沸騰後は弱火で10分蒸していきましょう。
日持ちはどれくらいする?
冷凍ごはんは1カ月くらいを賞味期限として見ておきましょう。いくら冷凍しているとはいえ、長期間冷凍庫に入れておくと冷凍焼けして味が落ちてしまいます。
できれば3週間くらいで食べきることを目処に、最初から多く炊きすぎないのもおいしく食べるコツです。
冷凍ごはんを使ったレシピ
冷凍ごはんをそのまま食べるのに飽きてきた、という場合は、調理して食べるのもおすすめです。
冷凍ごはんだからこそ良さを出せるレシピもありますので、ぜひアレンジを楽しんでみてください。
定番のぱらぱらチャーハン
冷凍ごはんならではの良さが引き立つのがチャーハンです。冷凍ごはんは炊きたてのごはんよりも水分が抜けているため、理想のぱらぱらチャーハンを作りやすい状態になります。
冷凍ごはんと、卵、チャーハンの具材(ハムやネギなど)を加え、強火でパラッと炒めましょう。よりぱらぱらにするコツとしては冷凍ごはんを完全に解凍せず、少し固めの状態でフライパンで炒めることです。
チーズが食欲をそそるドリア
冷凍ごはんの味落ちが気になるという場合は、ドリアにして味をつけて食べるのがおすすめです。ドリアはカレードリアやかぼちゃドリア、魚介のドリアなど、使用する具材によってさまざまな味を楽しめるのもうれしいポイントです。
冷凍ごはんと具材を混ぜて、チーズを上に乗せ、オーブンで温めるだけでできあがります。冷凍ごはんだけでは物足りないな、と感じるときにぜひ試してみてください。
体が温まるリゾット
ドリアと同じく、いろいろな味を楽しみたいという人には、リゾットもおすすめです。鍋一つあれば、15分くらいで簡単に作れます。忙しいビジネスマンや一人暮らしの人にとっては、手軽でうれしいレシピです。
豆乳やスープを温めた後に、冷凍ごはんを入れて鍋でさらに温めるだけで完成できます。
胃に優しい雑炊・おかゆ
少し体調が優れないというときにも冷凍ごはんをストックしておくと重宝します。
胃の調子が悪かったり、簡単に少しでも栄養を取りたかったりするときは、冷凍ごはんを沸騰したお湯に入れた雑炊やおかゆを作りましょう。
一度冷凍していても、お湯にかけることでごはんが水分を吸ってくれるので、ふっくらとした食感に仕上がります。卵やネギ、鮭や梅など、具材によって取りたい栄養を簡単に摂取できるのもおすすめのポイントです。
冷凍ごはんをお弁当に入れる場合
毎日お弁当を作っている場合、朝に毎回ごはんを炊くのは面倒ですよね。そういった場合、冷凍ごはんをストックしておくことで、時短になります。
保温性のあるお弁当箱を使う
冷凍ごはんは解凍してそのままお弁当箱に詰めると、時間が経過するごとに固くなってしまい、ランチの時間にはふっくら感がなくなってしまう可能性があります。
冷凍ごはんをお弁当として持っていきたい場合は、保温性のあるお弁当箱を用意し、解凍後温めた状態のごはんを詰めて持っていくようにしましょう。
保温性のあるお弁当箱を使うことで、解凍後の熱が逃げないため、お米の水分が蒸発して固くなることが避けられます。
お弁当として冷凍ごはんを持っていく際も、ふっくら感をなるべく保つために、適切な保存方法・解凍方法を行うようにしてくださいね。
構成/編集部