
日産『セレナ』に追加されたe-POWER。エンジンを発電用として、駆動はモーターで行う機構により、
低速域での力強い走りと、優れた燃費性能を誇る。
まずは、日産『セレナ e-POWER』で燃費を比較してみよう。
では、グレードごとに燃費を確認していこう。
『セレナ』でe-POWERを搭載するのは、2タイプ×3グレードで6種類となる。
5ナンバークラス(小型乗用車登録)は『セレナ e-POWER X』『セレナ e-POWER XV』『セレナ e-POWER G』の3グレード。
『ハイウェイスター』は『セレナ e-POWER ハイウェイスター』『セレナ e-POWER ハイウェイスター V』『セレナ e-POWER ハイウェイスター G』の3グレードとなる。
日産『セレナ e-POWER X』の燃費
JOC08モードの燃料消費率で26.2km/Lだ。
日産『セレナ e-POWER XV』の燃費
JOC08モードの燃料消費率で26.2km/L。
日産『セレナ e-POWER G』の燃費
JOC08モードの燃料消費率で26.2km/L。
『セレナ e-POWER ハイウェイスター』の燃費
JOC08モードの燃料消費率で26.2km/Lとなる。
『セレナ e-POWER ハイウェイスター V』の燃費
JOC08モードの燃料消費率で26.2km/L。
『セレナ e-POWER ハイウェイスター G』の燃費
こちらのみ、JOC08モードの燃料消費率で23.4km/Lとなる。
日産『セレナ e-POWER』と「S-HYBRID」車の燃費を比較
e-POWER車以外にも、1997ccのエンジンと1.9kwのモーターを組み合わせた、スマートシンプルハイブリッド(S-HYBRID)車も『セレナ』には用意されている。
こちらもe-POWER車同様、2タイプ×3グレード合計6種類が用意されている。
JOC08モードの燃料消費率は『セレナ X』が17.2km/L。それ以外は16.6km/Lとなる。
また、「S-HYBRID」車には4WDモデルもある。こちらは、5種類が用意される(『セレナ ハイウェイスター G』に4WDはない)
JOC08モードの燃料消費率は『セレナ X』4WDと『セレナ ハイウェイスター』4WDが15.8km/L。それ以外は15.0km/Lとなる。
日産『セレナ e-POWER』の実燃費は高速道路でどれくらい?
『セレナ e-POWER ハイウェイスター G』を除くと、JOC08モードの燃料消費率で26.2km/Lとなる『セレナ e-POWER』。
高速道路の走行では、実燃費が16〜18km/Lくらいとする検証が多い。
ただし、こちらは1名もしくは2名程度の乗車でのテストであり、多人数で積載する荷物が多いと変化する。
あくまで参考程度にとどめておきたい。
日産『セレナ e-POWER』の評判はどう?
では、『セレナ e-POWER』のネットでの評判はどうだろうか?
まず1198ccという小排気量エンジンは騒音などに問題はないだろうか?
多くのユーザーは、静粛性については好感する向きが多いようだ。連続した上り坂ではやや騒音が高いと感じるユーザーもいるが、基本的にはファミリー向けのクルマなので、のんびりドライブに適している模様。
逆に、モーターの低速時のトルクに満足している向きも多い。
さらに、各種安全機能に恩恵を感じているユーザーも多いよう。広い室内とともに、家族からの高い評価も多い。
筆者も実車を試乗したが、富士山麓の坂道を走るという過酷な環境下で、確かにエンジン音が高いと思う場面もあったが、低速での力強い走りや、静粛性は別格と思われた。
多くのユーザーと同じく、安全装備は使いやすく、オプション装備のプロパイロットは高速道路での走行で、負担を確実に減らしてくれると感じた。
日産『セレナ e-POWER』のパワーユニットの仕様
最後に、『セレナ e-POWER』が使う発電用エンジンと駆動用モーターの仕様をご紹介する。
発電用エンジン
形式:HR12DE
種類:DOHC水冷直列3気筒
総排気量:1198cc
最高出力:62kw(84PS)/6000rpm
最大トルク:103N.m(10.5kgf.m)/3200-5200rpm
タンク容量:55L(無鉛レギュラーガソリン)
駆動用モーター
形式:EM57
種類:交流同期電動機
最高出力:100kw(136PS)
最大トルク:320N.m(32.6kgf.m)
動力用主電池:リチウムイオン電池
※データは2019年12月下順時点での編集部調べ。
※情報は万全を期していますが、その内容の完全性・正確性を保証するものではありません。
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文/中馬幹弘