財布を新調したり、部屋の掃除をしたりすると開運するという話はよく耳にする。それらについて、現役で活躍する占術師はどうとらえているのか?
東洋占いの本場、台湾に23年在住し、台湾でも日本でも活躍する日本人女性占術師、龍羽ワタナベさんによくある開運術がおすすめかどうかを聞いてみた。
よくある開運方法はおすすめ?
日本に昔から、開運するといわれている行動がいくつかある。それぞれの方法は、おすすめだろうか? 5つのよくある開運方法について、答えてもらった。
1.財布を新調して金運を呼び込む
「おすすめします。くたびれたお財布は金運を逃がします。特に『己巳の日』に新調すると良いです。2020年の己巳の日は3月27日、5月26日、7月25日、9月23日、11月22日。
またポイントカードや領収書でパンパンのブタ財布も金運が付きません。なぜなら、お財布はお金のお家だから。お金以外のモノでいっぱいだと、お金が居たくなくなるのです。財布が汚いのも、お金にとって自分の家が汚いのと同じなので、気分が悪く、そこには留まりたくなくなります。反対に居心地がいいと、“友達”を連れて帰ってきてくれるのです」
2.部屋の掃除をする
「もっともおすすめ。部屋が汚かったり、ゴチャゴチャしていたりすると、氣の流れが滞り、運気も滞ります。風水の基本は『部屋をキレイにすること』。部屋がゴチャゴチャしていれば、絶えずモノを探したり、けつまづいたりで、イライラして、ロクな思考もできなくなります。そもそも汚部屋に住むお金持ちなんていません」
3.ネガティブな言葉はなるべく使わず、ポジティブな言葉を使うようにする
「もちろんおすすめ。『言霊』、つまり口にしたことがその通りになるという言葉もあり、効果があります。特に『どうせ~』とか『だって~』などは、無意識に使いやすいので、注意が必要です」
4.雑誌やテレビの占いを見て、自分の星座や血液型などのラッキーアイテムを身につける
「これも効果があり、おすすめです。一番の効果は、自分がそのラッキーアイテムを身につけていることによって、自信を持って行動できたり、不安が解消できたりすること。いわゆる、プラシーボ効果(placebo effect)です。よく研究の実験などで、薬としての効果を持たない成分を含んだ偽薬といわれるものを用いることがありますが、その偽薬によっても、薬としての効果が得られるという現象です。ラッキーアイテムもそれと同じで、心理的なことが影響しているのです」
5.パワースポットと呼ばれるところに行ってみる
「これは、本当にパワースポットならいいでしょう。しかし、中には全くパワースポットではないのにパワースポットといわれているところもあります。また、そこが本当にパワースポットだったとしても、その場所が、誰にでも合うとは限りません。自分がそこに行ったときに、本当に気持ち良いと感じるか、自分の感性に聞いてみる必要があります」
占いの本場、台湾の占術師からすれば、日本でよく耳にする開運行動は、5個中4個がおすすめということだった。気になる行動があれば、早速取り組んでみよう。
【取材協力】
龍羽ワタナベ(りゅうは わたなべ)さん
台湾在住23年。「経営者(出版社.サロン.レンタル教室等)」「台湾・開南大學 兼任助理教授」「占術師」「コンサルタント」「作家」(著書多数あり)。日本で年に数回セミナー(経営・自己啓発・占術等)を開催。最新刊に「お金と愛をつれてくる 虹色鳳凰の招き方・もてなし方」がある。
http://www.ryuhawatanabe.com/
取材・文/石原亜香利