日産『セレナ』にラインアップするe-POWER。こちらに4WDモデルはあるのだろうか?
実は、日産『セレナ e-POWER』に4WDはラインアップしない
結論から言えば、日産『セレナ e-POWER』に4WDはない。しかし『セレナ』には4WDモデルもラインアップする。「S-HYBRID」モデルだ。
『セレナ』の4WDは「S-HYBRID」モデルから選べる
S-HYBRIDはブレーキ時のエネルギーを蓄電する、回生システムだ。アイドリングストップの再始動と、発進時のエンジンアシストに回生エネルギーを利用し、必要に応じて発電を行うもの。
1997ccの4気筒エンジンと1.9kwのモーターを搭載する。
※写真はモーター含む
形式:MR20DD
種類:DOHC筒内直接燃料噴射直列4気筒
総排気量:1997cc
最高出力:110kw(150PS)/6000rpm
最大トルク:200N.m(20.4kgf.m)/4400rpm
タンク容量:55L(無鉛レギュラーガソリン)
S-HYBRIDのモーター
形式:SM24
種類:交流同期電動機
最高出力:1.9kw(2.6PS)
最大トルク:48N.m(4.9kgf.m)
動力用主電池:鉛酸電池
『セレナ』のe-POWER車が乗車定員7名なのに対して、S-HYBRID車の乗車定員は8名となるのも特徴のひとつ。
また、4WDのシステムには「オートコントロール4WD」を採用する。
オートコントロール4WDシステムとは、FFをベースにした4WDで、後輪のトルク伝達にオートトルクコントロール(ATC)カップリングを利用するスタンバイ方式と呼ばれるものだ。
例えば、雪道発進や雪道登坂など、前輪が滑りやすい走行シーンでは、必要なトルクを前輪のスリップ量に応じて後輪へ伝達する。
逆に乾燥路面での車庫入れ、高速走行時など、トルクをあまり必要としない走行シーンでは、走行抵抗のを低減した燃費性能の高い走りができる。
ハイウェイスターの「S-HYBRID」にも4WDがラインアップする
「5ナンバークラス」(小型自動車登録)の『セレナ X』、『セレナ XV』、『セレナ G』に加えて、『セレナ ハイウェイスター』、『セレナ ハイウェイスターV』がラインアップする。ただし、『セレナ ハイウェイスター G』の4WDモデルは存在しない。
日産『セレナ ハイウェイスターV』325万1600円〜
『セレナ』の「S-HYBRID」の4WDの燃費はどれくらい?
『セレナ X』と『セレナ ハイウェイスター』の4WDモデルのJC08モード燃費消費率は15.8km/L。そのほかの4WDモデルは15.0km/Lとなる。
e-POWERの4WDは日産『NOTE e-POWER FOUR』シリーズ
『セレナ』のe-POWER車に4WDは存在しないが、同社の『NOTE』のe-POWER車には4WDモデルがラインアップする。そのため、『セレナ』のe-POWER車にも4WDモデルが期待されるのだ。
日産『NOTE e-POWER X FOUR』価格227万9200円〜
【参考】日産|NISSAN NOTE e-POWER 4WD
e-POWER 4WD 仕組みってどうなってるの?
通常のe-POWERの仕組みに加えて、新たに後輪駆動予選用のモーターを搭載。前輪のスリップ量に応じて最適なトルク配分をし、瞬時に4WD走行へ切り替える。
4WD車用のリヤモーター
形式:N2
種類:直流電動機
最高出力:3.5kw(4.8PS)/4000rpm
最大トルク:15N.m(1.5kgf.m)/1200rpm
動力用主電池:リチウムイオン電池
ノート e-POWERの4WDの燃費はどれくらい?
『NOTE e-POWER X FOUR』をはじめ、最上級の『NOTE e-POWER MEDALIST FOUR ブラックアロー』までのJC08モード燃料消費率は28.8km/Lとなっている。
※データは2019年12月下順時点での編集部調べ。
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文/中馬幹弘