e-POWERで5ナンバークラス(小型乗用車登録)のセレナの頂点に君臨するのが、『セレナ e-POWER G』。「ハイウェイスターもいいけれど、大人の贅沢を味わいたい」という、そんなクルマ通からの支持も厚いこのモデルを詳しく見ていこう。
日産『セレナ e-POWER G』の外観とデザイン
シンプルでスマート。それでいてゴージャス感も漂わせる『セレナ e-POWER G』のデザイン。「5ナンバーサイズ」となる、『X』、『XV』、『G』ら標準ボディの頂点にふさわしい外観を備える。
『セレナ e-POWER G』のフロントマスク
e-POWER独自のブルーのラインをアクセントに、V字を描くシャープなデザインのフロントマスクを採用する。
LEDヘッドランプとLEDフォグランプをフロントバンパーに組み込む
ハイ/ロービーム、オートレベライザーとシグネチャーLEDポジションランプを持つ、LEDヘッドランプを採用。また、フロントバンパーに組み込まれたLEDフォグランプも、シャープなフロントデザインをより際立たせる。
15インチアルミホイール&タイヤ
15インチアルミホイールはe-POWER専用デザイン。そこに195/65R15タイヤを組み合わせる。
『セレナ e-POWER G』の縦長リヤコンビランプ
e-POWERオリジナルデザインのリヤコンビネーションランプが採用され、後ろ姿を凜々しく彩る。
「デュアルバックドア」
デュアルバックドアにより、狭い場所でも荷物の出し入れがしやすい。
用途に応じてバックドア全体か、
ハーフバックドア(上側)として開閉する2通りが選べるのだ。
日産『セレナ e-POWER G』の広々とした室内空間
グラスエリアが広く、室内長と幅がミニバンクラスでナンバー1の『セレナ』。フロントからの視認性にも優れる。
5ナンバークラスの『セレナ』の頂点にふさわしく、シートは「プレミアムインテリア」の合成皮革を採用する。
日産『セレナ e-POWER G』の安全性能は?
『セレナ』は、全車標準装備で360°セーフティアシスト(全方位運転支援システム)を採用している。さらに、『セレナ e-POWER G』ではオプションで安全装備を追加できる。詳しく見ていこう。
インテリジェントエマージェンシーブレーキ
前方の車両や歩行者をフロントカメラにより検知、衝突する可能性が高くなると、ブザー音とメーターへのディスプレイ表示が警告、ドライバーへ回避操作を促してくれる。
さらに、ドライバーの操作により安全な減速ができなかった場合は、緊急ブレーキで衝突を回避し、衝突時の被害や傷害を軽減する動きを起こす。
踏み間違い衝突防止アシスト
アクセルペダルを、ブレーキペダルと間違って強く踏み込んだ時に、エンジン出力を制御してブレーキをかける。
コンビニなどのガラスや、人、壁との衝突を避けるようにアシストする。
インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)+ LDW(車線逸脱警報)
警告音を鳴らしながらブレーキを制御する。これにより、元の車線内に『セレナ』を戻すような力を短時間発生させて、ステアリング操作をアシスト。
インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)+ BSW(後側方車両検知警報)
隣接するレーンの後側方を走る車両は、どうしても死角になりやすい。そちらを検知したら、ドライバーに表示して警告する。
しかし、警告にもかかわらずにドライバーが車線変更を始めたら、『セレナ』を元の車線内に戻すような力を短時間発生して、隣接するレーンの走行車両と接触することを回避するようにアシストする。
標識検知機能(進入禁止標識検知、最高速度標識検知、一時停止標識検知)
「車両進入禁止標識」「最高速度標識」「一時停止標識」をフロントカメラが検知すると、間違って進入禁止路へ入りそうになった場合や、一時停止が必要な場所で、メーターのディスプレイへ警告を表示する。さらに、ブザー(進入禁止標識検知のみ)でドライバーへ危険を伝えることで、安全運転のサポートとする。
RCTA(後退時車両検知警報)
後方を横切る車両がおり、後退している時に衝突しそうになると検知した場合、ドライバーへ警報で注意を促す。
「プロパイロット」
メーカーオプションとなるが、高速道路上での運転をサポートするもの。長時間での巡航走行や渋滞走行時に、アクセルやブレーキ、ステアリング操作をサポートし、ドライバーにかかる負担を軽減。
「インテリジェント アラウンドビューモニター」(移動物 検知機能付)
上空から見下ろしているかのような映像を、アドバンスドドライブアシストディスプレイ内の7インチカラーディスプレイに表示して、スムーズな駐車を手助けしてくれる。こちらはメーカーオプションとなる。
日産『セレナ e-POWER G』のe-POWERって何?
『セレナ e-POWER G』に搭載されているパワーユニットは、e-POWERと呼ばれる。エンジンは発電専用となり、駆動用モーターで走行する、独自のシステムをチェックしてみよう。
発電専用のエンジン
1198ccの小排気量エンジンは、発電用のモーターを回転するために搭載される。タイヤを駆動するのは、100kw(136PS)の駆動用モーターで、電気自動車と同様の走りをするのが、e-POWERだ。
アクセルペダルを踏むと駆動用モーターはすばやく反応、モーター特有の低回転から発生する力強いトルクが、小気味いい走りを可能にする。
日産『セレナ e-POWER G』は本当に低燃費なの?
『セレナ e-POWER G』の燃費性能はJC08モードで26.2km/Lという優れものだ。ちなみに、1997ccのエンジンを搭載する、S-HYBRIDの『セレナ G』(2WD)は、こちらも高性能な16.6km/Lを実現している。