2019年11月30日に「天下一キーボードわいわい会 Vol.3」が開催された。その内容はキーボード好きによるゆるふわ交流会らしい。開催は年に2回、主催者は自らもキーボードを設計しているゆかりさんである。「最近自作キーボードって流行してるみたいけど実際どうなの」という人にも向いているというので、早速、私も取材を申し込んだ。参加費500円の有料イベントだが定員の250人はすぐに埋まり、急遽270人に増員されるほどの人気だった。会場は座ってキーボードの打ち心地が確かめられるようにと、机と椅子のあるDMM.comのセミナールームが使われた。
会場では物販もおこなわれ14のブースに自作キーボード関連のキット、部品やグッズが販売された。これを目当ての人々もおり、11時半の開場からイベント会場は盛り上がりを見せていた。今回のレポートでは前編で物販ブースの紹介を後半で展示されていたキーボードを紹介しよう。
キーボード関連販売ブースで人気のキットとパーツはコレだ!
●NumArtisan Keycaps
手作りキーキャップに特化したブースで「沼人の会」の分家。自作キーボード界で流行中なのが、このようなArtisan Keycapにこっそり交換すること。CHERRY MX互換なので市販のキーボードでもメカニカルキーを使っているものなら交換できる可能性が高い。キーキャップを引き抜いて丸に十字が入っていれば互換キーである。透明なレジンを使ってキーキャップの形を維持したままのものはそのまま使えるので実用性も高い。キーボードのカスタマイズはここから始めよう。
りりんさんが作っているクリームソーダキーキャップ5000円(税込)。
hiddenbox4さんのArtisan Keycap『Hammerhead Shark』、6500円(税込)、略称ハンマヘ。
こちらは2Uと呼ばれるサイズのArtisan Keycap『飛行機雲 2U』6000円(税込)で制作者は、むらむらさん。
荒かったり涼しかったりする人のArtisan Keycap『沼への第一歩キーキャップ』4000円(税込)。
●沼人の会
沼人の会では、主にキーボードキットが販売されていた。人気の左右独立型にも、キーの数や配置によって様々なバリエーションが考えられる。親指にどれぐらいのキーを割り当てるかでもデザインが変わってくるのだ。ここには一体型で親指と手のひらの活用にこだわった『UraNuma』が気になった。また、LEDを最大限に活用してキラキラ光らせる魔王のキットも人気だった。
所狭しと並べられたキーボードキット、右側に見える一体型はサルチル酸の『Naked64SF』。右端では独立型の左右を連結するケーブルのオーダーも受け付けていた
monksoffunkさんの設計した『Zinc』はオール1Uキーを使い配列も通常のキーボードと同じで違和感なく使える左右独立型である
『UraNuma』はyoheさんの設計した手のひらを使って入力できるキーボード
LEDが派手に光るのは魔王の『SilverBuller44』で、怪しく輝くアルミトッププレートが特徴。