ほかの料理にはない〝中毒性〟があるカレー。特に、寒い季節になると無性にカレーが食べたくなるという人も決して少なくないだろうが、そんな時にこそ訪れてほしい街が東京の神田周辺だ。
ここは400店以上にものぼるカレー提供店が軒を連ねる激戦区として知られ、それを象徴するかのように2011年にはカレーの祭典『神田カレーグランプリ』がスタート。現在では国内最大級のカレーイベントにまで発展を遂げてきている。
しかし、カレー提供店が400店以上もあるとお店選びだけでも悩んでしまいそう……というわけで、ここでは2019年の神田カレーグランプリ上位3店舗を紹介。各店舗とも独創性溢れるメニューも魅力なだけに、この3店舗だけでもどこに行こうか悩んでしまいそう!?
神田カレーグランプリの頂点を極めた美味を堪能せよ!
秋葉原 カリガリ
神田カレーグランプリの2019年大会で優勝した「秋葉原 カリガリ」はタイカレーをベースにした日本風のココナッツカレーが人気を集める、2015年に外神田にオープンしたカレー専門店。
ディナータイムにはカレーだけでなく、豊富なメニューを誇るカレーを使ったおつまみや各種アルコール類も提供。女性ひとりでも気軽に立ち寄れるカフェ風のお洒落な店内も雰囲気よし。
味が異なる2種類のルウをあいがけして美味しさも2倍の「SPあいがけカレー」(1000円)は神田カレーグランプリ優勝メニュー。
チーズ好きだったら必食! 山盛りチーズが食欲をそそる「ユキノスカレー」(ランチ 1100円、ディナー 1300円)は12月18日から販売開始。
〝ラーメンの神様〟が考案した味を完全復刻
お茶の水、大勝軒
つけ麺の生みの親としても広く知られている〝ラーメンの神様〟こと故山岸一雄氏の味と心を受け継ぐ「お茶の水、大勝軒」。
山岸氏監修のもとに旧東池袋の味の再現した同店の代名詞ともいえるつけ麺はもちろんだが、大勝軒創業当時はラーメン以外のメニューも充実していたことからご飯もの復刻をスタート。
子どもからお年寄りまで誰でも楽しめる山岸氏の〝心の味〟は懐かしくも新しい。
中野大勝軒の店長だった山岸一雄氏が海軍カレーをベースに誕生させた逸品「復刻版カレーライス」(770円)。懐かしい昭和の家庭の味をぜひ!
レトロモダンな味が楽しめる「復刻版カレー中華」(950円)は大勝軒のスープと秘蔵のレシピで復刻したカレールウが抜群のマッチング。
12月28日までの期間限定カレーを見逃すな!
アパ社長カレー飯田橋駅南店
アパホテルの名物社長である元谷芙美子さん自慢の、アパ社長カレー。金沢カレーをベースにした本格派ビーフカレーが楽しめる首都圏1号店が「飯田橋南店」だ。
選び抜かれたオリジナルスパイスとまろやかなソースをふんだんに使用して、じっくりと煮込んだ牛肉と野菜の甘みを引き出した深みのある味わいは、本格派を名乗るにふさわしい内容。
金沢カレースタイルの象徴でもあるキャベツとの相性もバッチリ。
金沢カレー定番の細切りのロースカツとキャベツの千切りを組み合わせた「ロースカツ社長カレー」(830円)が1番人気。
神田カレーグランプリ2019第3位入賞メニューの「アパ社長カレー 烏骨鶏半熟卵スペシャル」(980円)は12月28日までの期間限定で提供。
文/堀田成敏