鎌倉は、毎年多くの人が国内外から訪れる、歴史ある古都としてその名が知られています。街を散策していると、家族や友人に買って帰りたくなるお土産もたくさん目に飛び込んでくるでしょう。鎌倉で出会えるおすすめのお土産を11種類紹介しますので、参考にしてください。
鎌倉観光の魅力とは?
鎌倉は都心から電車でおよそ1時間と訪ねやすい場所にありながら、自然豊かな景観と深い歴史を感じさせてくれる、絶好の観光スポットです。
季節ごとに街の表情が変わり、何度足を運んでも新鮮な感覚を味わえて飽きることがありません。それゆえ、常にたくさんの人で賑わいを見せる街です。なぜこれほどに多くの人の心をとらえるのでしょうか。鎌倉観光の魅力について探ります。
情緒あふれる街並み
古都の風情を今に残す鎌倉は、12世紀に鎌倉幕府が誕生した地として歴史に名を刻む土地です。歴史を感じさせるスポットが点在する、情緒あふれる美しい街並みが、訪れた人の印象に強く残ります。
鎌倉の中心に位置する鶴岡八幡宮も、由緒あるたたずまいが荘厳な雰囲気をかもし出します。材木座海岸にまで伸びる参道の若宮大路も、独特な存在感をたたえています。
京都や奈良に並ぶほどの深い歴史と伝統を持った鎌倉には、鎌倉五山を始めとする神社仏閣もあります。現代では、それらを順に巡るコースが人気です。
周遊コース近辺には、古民家や蔵を改装したおしゃれなカフェなども増えました。伝統と流行がクロスするお店も、鎌倉の新たな魅力といえるでしょう。
豊かな自然に癒される
豊かな自然を感じられる点も、鎌倉の大きな魅力です。都心から約1時間とは思えないほど、自然に溶け込める環境に触れることができます。
藤沢駅から鎌倉駅までを繋ぐ江ノ島電鉄に乗って、車窓から流れゆく景色を眺めてみましょう。青く輝く海の美しさは言葉に尽くせない味わいがあります。
金運上昇のご利益があるとされる『銭洗弁財天宇賀福神社』は、森林に囲まれた神社です。山道を進み行くと突如として現れ、神秘的な空気を生み出しています。
『報国寺』もぜひ足を伸ばしたい場所です。境内にある竹林は一見の価値ありの素晴らしいもので、自然と和の調和を心ゆくまで満喫できるでしょう。
ばらまき用に。鎌倉の定番お土産
平日・休日を問わず、また四季どの季節にも数多くの観光客が訪れる鎌倉には、素敵なお土産がたくさんあります。家族やお友だちにと、お土産選びも楽しい時間です。
歴史に支えられたお店のものから時流に合わせた注目の商品まで、バラエティーに富んだ品々がそれぞれのお店に並んでいます。ここからは、厳選したおすすめのお土産を、タイプ別に紹介していきましょう。まずは、ばらまきに適した定番品からです。
和の香りと上品な口当たり 鎌倉五郎本店 鎌倉半月
ほんのりとした甘さが上品な風味を生み出す鎌倉五郎本店の『鎌倉 半月』は、サクっとした触感の和せんべいにクリームを挟み込んだお菓子です。
クリームの種類によっていくつかのタイプがあります。抹茶クリームをはさんだ抹茶風味や、小倉クリームの小倉風味などです。
その他、ゴマを練り込み独特の香ばしさが人気のゴマ風味や、ローストアーモンド入りのキャラメル風味もあります。
素朴な味わい 豊島屋 鳩サブレー
鎌倉土産の代名詞といっても過言ではないお菓子が『鳩サブレー』です。その名のとおり鳩を模した形のサブレーは、食べたことがある人も多いでしょう。
胸部に膨らみがある可愛い形は、もはやトラディショナルな風格すら漂います。サクサクとした軽い食感や、バターをふんだんに含んだ濃厚な香りが魅力です。
販売しているのは、1894年創業の老舗和菓子店『豊島屋』です。白い壁が特徴的な小町通りの本店は風格あるたたずまいで、SNS映えもバッチリでしょう。
自家製キャラメルが決め手 BENIYA クルミッ子
鎌倉を訪れたら必ず買って帰るという人が後を絶たない人気のお菓子がBENIYA(鎌倉紅谷)の『クルミッ子』です。濃厚な自家製キャラメルに、クルミがふんだんに詰まったお菓子です。
しっとりとした生地で造られたクルミッ子は、県内外を問わず多数のファンに支えられています。キャラメルとクルミが抜群のバランスで美味しさを生むお菓子です。
1954年に地元で創業した鎌倉紅谷は、鶴岡八幡宮の周辺や鎌倉大仏(高徳院)の近くにも店舗を構え、散策途中に立ち寄れるお店です。
おしゃれなスイーツ系お土産
和の雰囲気をたたえる鎌倉ですが、お土産には和菓子ばかりではなく、モダンな洋風スイーツにも人気商品がたくさんあります。
和菓子に伝統や歴史の良さを見出す一方で、現代的な味わいも楽しみたいものです。次に、鎌倉で見つけたおしゃれなスイーツ系のお土産を厳選して紹介しましょう。
パティシエが作る 鎌倉山倶楽部 鎌倉山ぷりん
鎌倉山倶楽部は、世界的に有名なミシュランガイドで一つ星を獲得した鎌倉の日本料理店です。
その同店が手掛けるティーサロン 鎌倉山倶楽部による『鎌倉山ぷりん』は、食通の舌をうならせるパティシエによる渾身のスイーツです。シンプルかつゴージャスな味わいがたまりません。
完全手作りで、1日60個の限定販売となっています。
湘南の海をイメージ イル・ド・ショコラ シェルジャン
イル・ド・ショコラの販売するお菓子『シェルジャン』は、美しい湘南の海をテーマにした、貝の型が可愛いパイ菓子です。同店のシェフが、数年の歳月をかけて完成させました。
オリジナリティーあふれる焼き菓子は、湘南らしさを感じさせるお土産として人気を博しています。味わいも、上質なコクと爽やかな後味が絶妙なバランスです。
プレーンバターと発酵バターをブレンドし、オリジナルレシピで軽くソフトに仕上げた折りパイの香りは、豊潤そのものです。
ご飯のお供にぴったりなおかず系お土産
和菓子や洋風スイーツは、お土産の定番ともいえるジャンルでが、時には食事を彩るお土産を選んでみてはいかがでしょうか。
お米を主食にしている日本人にとっては、ご飯のお供になるちょっとした食べ物はとても喜ばれる贈り物です。鎌倉のおかず系のお土産について、おすすめ商品を紹介します。
秘伝タレに漬け込んだ 稲村亭 炭火焼豚
お肉好きなら、焼豚の名店として知られる稲村亭の名前を耳にしたことがある人も多いでしょう。
数ある商品の中でもおすすめは『炭火焼豚』です。60年の長きに渡って受け継がれてきたのは、醤油と野菜をベースとした秘伝のタレです。
このタレに漬け込み、炭火でじっくり焼き上げます。その際、使用するのは、こちらも創業以来守ってきた独自の焼き釜です。しっかりとした歯ごたえと、口に広がる炭火の香りが、肉の旨味を引き立てます。
種類が豊富 味くら 漬け物
味くら(みくら)の『漬け物』もおすすめのお土産です。鎌倉の風土が育てた自然の恵みを大切にし、健康に配慮した漬け物を日々提供しています。
店頭には、数々の漬け物を試食できるよう、多彩の漬け物が並びます。「味で選んで欲しい」という味くらの思いがあらわれた設えです。
徹底して塩分や合成着色料・合成保存料を控え、素材が持つ本来の美味しさを引き出すことに専念しています。優しい味わいがご飯にぴったりです。
無添加しらす使用 とも乃 かまくらの朝
鎌倉・雪ノ下に本店を構えるとも乃は、新鮮な海と山の幸を使って作る、ごはんのお供の専門店です。丁寧な料理が評判になった、かつての武士の妻・とも乃からその名を取りました。
同店の『かまくらの朝』は、しらす山椒という一品です。国内で獲ったしらすを天日干しにして、同じく国産の実山椒と地元の調味料を用いて丁寧に炊き上げます。保存料などはいっさい使用せず、無添加・手づくりを貫き通すこだわりの逸品です。
お土産におすすめの雑貨も紹介
ここまでは美味しいお土産をタイプ別にみてきました。どれも甲乙つけがたい逸品ばかりです。最後の項目として、鎌倉ならではの雑貨にスポットを当ててみましょう。特徴ある雑貨を、街のあちらこちらで手にできるのです。数ある雑貨の中から、選りすぐりで紹介します。
表情豊かな柄が可愛い nugoo 手ぬぐい
呉服問屋を思わせるおしゃれな店構えが印象的な『nugoo(ヌグー)』の手ぬぐいはいかがでしょうか。雑貨屋がたくさん並ぶ界隈にあって、特に目を引くお店です。
意表を突かれる部分がありながら、あればとても重宝する。そんな手ぬぐいは、お土産に最適なアイテムでしょう。ハンカチとは異なる趣が素敵です。
毎年7月に開催される鎌倉の花火大会には、約15万人が鑑賞に訪れます。浴衣姿で汗をぬぐうにも、可愛い手ぬぐいがとてもマッチするでしょう。
若宮大路店近くにカフェも開設されています。街の散策で少し疲れたときに、和風の手ぬぐいを選びながらひと休みできるお店です。
選べるサイズ展開 鎌倉ふぃる がま口
風呂敷や手ぬぐい、あるいはハンカチなどを揃えて小町通りでお店を開くのは『鎌倉ふぃる』というショップです。和柄で特徴あるデザインの品々が店内に並びます。
そんな鎌倉ふぃるでおすすめなのは、がま口です。ふんわりとした手触りで、玉と呼ばれる口金を開閉する感覚は、どこか懐かしくもあり、同時に新しさも感じます。
財布を使い慣れた現代の人たちに、あえてがま口をプレゼントしてみるのも喜ばれるのではないでしょうか。
ポップなデザイン 鎌倉・文具と雑貨の店 コトリ オリジナル切手
コトリは、鎌倉駅東口から歩いておよそ7分の場所にある、文具と雑貨が豊富なお店です。デザインも楽しいものばかりで、レトロで素敵なアイテムが並びます。
スマートなステーショナリーとは一味違う、落ち着きを感じさせる商品が多く、温かみのある雰囲気が優しい気持ちを呼び起こしてくれます。
密かに人気を集めるものが、鎌倉のシンボルでもある大仏をモチーフにしたオリジナルの切手です。メールやSNSが主流の時代に切手を送るのも乙なものではないでしょうか。
文/編集部