NTTドコモが発行するdカードは年会費が永年無料で、さまざまなシーンでお得に使えるクレジットカードです。電子マネーiDと一体型になっており、スマートな決済ができるという点も見逃せません。dカードのメリットとデメリットを知り、賢くポイントを貯めていきましょう。
dカードの特徴
「dカードは便利そうだけど年会費がかかる」というイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。2019年9月16日からは年会費が『永年無料』になっています。ここでは、dカードの特徴を見ていきましょう。
年会費は永年無料
dカードとは、ドコモが提供する年会費が永年無料のクレジットカードです。提携するクレジットカード会社は、VISAかMasterCardが選べます。ドコモユーザーやローソンで買い物する人にお得な特典が豊富です。
電子マネー『iD』と一体になったクレジットカードであり、iDマークのあるお店でカードをタッチするだけで支払いができます。
新規入会でキャッシュバックが受けられるキャンペーンを展開していることが多いです。iDでのキャッシュバックなので、電子マネーでの支払いが多い人にもおすすめできます。
お買い物で1%のdポイントが貯まる
dカードは、ショッピングで100円の支払いにつき1ポイントのdポイントが貯まります。dポイントは『1ポイント=1円』として利用できるため、dカードのポイント還元率は1%です。
クレジットカードのポイント還元率は0.5%のタイプが多いので、日々のショッピングをdカードに切り替えれば『2倍お得』に使えます。
dカードのメリット
dカードはさまざまなお得な使い方ができます。ドコモユーザー以外でも発行できますが、ドコモユーザーだけが受けられる特典が豊富なこともポイントです。ポイントを貯める方法が非常に多く、使い道も豊富な、dカードのメリットを見ていきましょう。
dポイントは使い道が豊富
貯まったdポイントは、ドコモのケータイ料金の支払いやドコモ商品の購入に使えます。ローソンやマクドナルドなどdポイント加盟店も豊富で、使い道は多彩です。
AmazonやノジマオンラインなどのECサイト、東急ハンズ、マツモトキヨシ、ライフなどでも使えます。ほかにもカフェやレストラン、書店などさまざまなカテゴリーで提携店が目白押しです。
特約店や加盟店での利用でポイントアップ
『dカード特約店』で買い物をすると、100円につき1ポイントの決済ポイントに加算して、1ポイント以上の特約店ポイントが獲得できます。
ローソンではdカードを提示して1ポイント還元、dカード決済で1ポイント還元、さらにカード請求時にお買い物金額が3%オフになる『最大5%お得』なシステムです。
さらにドコモの特設サイト『dカード ポイントUPモール』を経由してネットショッピングをすると、『最大10.5倍のポイント』が貯まります。
ほかにもさまざまなポイント獲得のルートやキャンペーンがあり、専用アプリの『dポイントクラブアプリ』で一元管理が可能です。
ドコモユーザーはお得な特典あり
ドコモのケータイ料金をdカードで支払うと、付随サービスとの組み合わせによって1000円(税抜)につき10~100ポイントが獲得できます。パケットデータ量の追加にもdポイントが使えるため、ケータイ料金で貯めて使うだけでも利用料金の節約になります。
またドコモユーザーなら、誕生日に最大3000ポイント、『ずっとドコモ割コース』の更新のたびに3000ポイントが獲得できるなど、手厚いサービスが受けられます。
特典の一つである『dカードケータイ補償』では、ドコモのケータイを購入から1年以内に紛失したり水没させたりした場合、同じ機種・カラーのケータイの再購入が最大1万円割引での購入ができます。
家族カードでポイント共有
dカードでは、年会費が永年無料の『dカード 家族カード』も発行できます。家族カードは自分のカードと一つの口座で支払いを管理して、ポイントも共有するシステムです。利用明細も一つにまとまり、家計管理がしやすくなります。
ポイント還元率や補償内容など、サービス内容や使い方はdカードと同じです。なお家族カードはdカードでは最大2枚、後述する『dカードGOLD』では3枚まで発行できます。
dカードのデメリット
dカードは年会費無料で、持っておいて損をすることはないクレジットカードです。基本的にかなりお得な使い方ができますが、dポイントにフォーカスしていることで注意点もあります。ここでは、dカードの使い方で気をつけたいポイントを見ていきましょう。
dポイントを使わない人には不向き
dカードは、ドコモユーザーやdポイントをメインで使いたい人にはかなりお得なカードです。ドコモユーザーでなくとも、ローソンでの買い物が多い人にはうれしいカードといえます。
しかし、ほかのクレジットカードでもポイント還元は受けられますから、dポイントの利用が少ない人は、dカードにこだわる必要はないでしょう。複数のカードを使い分けたい人は、ポイントを合算するなどの工夫が必要になります。
旅行傷害保険がついていない
dカードを持つ上で注意したいのが、『旅行傷害保険』がついていないことです。
旅行傷害保険とは、旅行中のけがや盗難、持ち物の破損などの損害に対する保険で、この保証が付いているクレジットカードも多くあります。国内外問わず、ケガやカードで購入した商品の破損や盗難に対する補償があることは、旅行中の安心感につながるポイントです。
しかしdカードには、旅行中の怪我や病気による通院費保障、カード自体とカードで購入したもの以外の盗難や破損の保障などはありません。旅行のお供としては、ほかのクレジットカードもあわせて携帯するのがベターです。
dカードとdカードGOLDの違いは?
一般的なカードの区分でいえば、dカードがスタンダードカード(一般カード)、『dカードGOLD』がゴールドカードです。ここでは、dカードをグレードアップしたdカードGOLDの特徴を見ていきましょう。
年会費の有無
dカードGOLDとdカードの大きな違いの一つは、年会費の有無です。dカードは永年無料ですが、dカードGOLDは1万円(税抜)の年会費がかかります。
『dカードGOLD 家族カード』の年会費は、1枚目は永年無料、2枚目・3枚目は1000円(税抜)です。家族カードはdカードGOLDとサービス内容が同じなので、枚数が多いほどお得に使いやすくなります。
年会費はかかりますが、ドコモのケータイ料金やドコモ光の利用料金で『10%のポイント還元』が受けられるなど、手厚いサービスがポイントです。
補償や保険が充実
dカードGOLDでは、dカードよりも補償や保険がかなり充実していることも大きなメリットです。dカードでは年間100万円までだった『お買い物あんしん保険』が年間300万円までになり、dカードケータイ補償も購入後『3年間最大10万円』にグレードアップしています。
また、dカードでネックだった旅行損害保険に関しても、dカードGOLDでは海外旅行保険が最大1億円、国内旅行保険が最大5000万円という手厚い内容です。旅先での予期せぬトラブルをトータルにカバーできることで、利用シーンを選ばないカードとなっています。
空港のラウンジ利用が無料
旅行に関して、もうひとつのうれしい点が、空港のラウンジ利用が無料であることです。dカードGOLDの会員であれば、国内外の合計30以上の空港ラウンジで快適な時間を過ごせます。
無料でWi-Fi接続ができたり、無料のソフトドリンクを利用できたりと、空港の待ち時間が優雅なひとときに変わるサービスです。