
新たなクレジットカードとしてdカードを検討している人や、すでにdカードユーザーで海外旅行に行く予定がある人は、dカードの海外旅行保険の内容がどうなっているのか気になるのではないでしょうか。dカードの海外旅行保険の特徴や使い方、使う際の注意点などをまとめました。
dカードの特徴は?
NTTドコモが発行するクレジットカード『dカード』には、年会費無料の『dカード』と、『dカードGOLD』の2種類があります。
『dカードGOLD』は、ドコモ携帯料金のうち10%がポイント還元されるので大変お得なカードです。年会費は1万円かかりますが、ポイント還元や各種割引を有効活用すれば、元が取れるでしょう。海外旅行保険が付いているのが、この『dカードGOLD』です。
dカードGOLDの特徴を紹介します。
dカード GOLDは海外旅行保険付き
『dカードGOLD』なら海外旅行保険付きで、海外旅行中のけがや病気による治療費用をサポートしてくれます。
その他、旅行に欠かせないカメラといった携行品が損傷した、あるいは、ホテルのカーペットやソファを汚してしまったというときの損害賠償まで幅広く対応してくれる優れものです。
dポイントが貯まる特典いっぱいの1枚
『dカードGOLD』は以下の方法によって、ポイントがどんどん貯まります。
- ドコモの携帯代やドコモ光での利用料金1000円につき10%ポイント還元
- ショッピングで100円につき1ポイント還元
2%以上のポイントが貯まる特約店もありますので、普段のお買い物でポイントを貯められるお得なカードです。
dカードの海外旅行保険の特徴
『dカードGOLD』は海外旅行保険の内容が非常に充実しています。補償期間や適用条件の詳細、補償内容などについて詳しく触れましょう。
補償の期間の詳細
保険の対象となる旅行期間は、『海外旅行の目的を持って住居を出発したときから住居に帰着するまで』となっています。ただし『出発の翌日から起算して90日目の午後12時まで』が限度です。
つまり、海外旅行のために移動している期間であれば、日本国内での移動中も海外旅行保険の適用の対象となります。
安心の補償内容
dカードGOLDは補償内容が充実しています。『傷害死亡』と『傷害・疾病』という基本の補償だけでなく、海外旅行の際に重要な、『携行品損害』と『手荷物紛失』の補償が付いているのが魅力です。
『携行品損害』は、旅行期間中に携行する身の回り品が盗難・破損・火災などの事故にあって損害を受けた場合に補償を受けられます。
『手荷物紛失』について、会員本人でも家族でも2万円程度の補償が付きます。搭乗する航空便が予定していた目的地に到着してから、48時間以内に手荷物が運搬されなかった場合が適用条件です。
『賠償責任』は、旅行期間中に誤って他人をけがさせたり、他人の持ち物を破損させてしまったりした場合、被害者から法的に損害賠償を請求されたときに適用されます。
家族も補償を受けることが可能
『dカードGOLD』は、カードに加入していない家族も補償を受けられるのが魅力です。
ケガや病気のリスクがあるのは会員本人だけではありません。保険金額は会員本人より低いものがありますが、会員ではない家族も含めて補償を受けられる手厚いサポートは魅力的ですね。
dカードの海外旅行保険の使い方
万が一の場合に備えて、dカードGOLDの海外旅行保険の使い方を知っておきましょう。保険金の請求は、慣れない手続きで戸惑うこともあるかと思います。あらかじめ、必要な書類などをある程度把握しておきましょう。
帰国後に手続き
保険金の請求は、帰国後の手続きとなります。後述するように、現地でのキャッシュレス診療には非対応です。帰国後に、dカードの海外旅行保険の専用窓口に電話をして、保険金の請求をすることになります。
なお、受けたい補償によっては現地でのみ手配できる書類があるので、気を付けましょう。保険の対象となることが発生したときに、必要書類を必ず確認しておくことが重要です。
保険金を請求する方法
事故の起きた日を含めて30日以内に、『東京海上日動dカード保険デスク』へ事故の内容を報告します。現地あるいは国内で用意する書類が複数枚あるので、全てそろえましょう。
なお、旅行をキャンセルした場合や、旅行途中に帰国した場合および旅行を延長しなくてはならない場合に新たに生じる費用である『キャンセル代』『交通費』『宿泊代』などについては、補償の対象とはなりませんので注意が必要です。
dカードの海外旅行保険を使う際の注意点
dカードGOLDの特徴や使い方を紹介してきて、dカードGOLDに魅力を感じた人もいるでしょう。しかし、有料の保険と同じというわけにはいきません。注意点をあらかじめ把握しておきましょう。
キャッシュレス診療は不可
『キャッシュレス診療』とは、旅先のキャッシュレス提携医療機関で現金を支払うことなく外来診療を受けられるサービスのことです。『キャッシュレス・メディカルサービス』や『医療費キャッシュレスサービス』と呼ぶこともありますが、同じ意味です。
つまり現地の病院にかかったときに、保険会社が直接、病院に支払いをしてくれて、自分で支払いをしないで済むというサービスなのですが、dカードGOLDは非対応です。
そのため現地の病院に行った場合、一度自分で治療費の支払いをしなければなりません。帰国後にカード会社に保険金申請をするという手順を踏むことになります。一時的に金銭的な負担をする必要があるという点は把握しておきましょう。
dカード利用で補償金額が変わる
dカードGOLDの海外旅行保険は『自動付帯』の場合と『利用付帯』の場合で補償金額が変わってきます。つまり旅行費用をdカードGOLDで支払うことで、その旅行についてさらに手厚い補償を受けられるということです。
例えば、以下のような違いがあります。
- 自動付帯の場合:死亡・後遺傷害が最高5000万円
- 利用付帯の場合:死亡・後遺障害が最高1億円
つまり2倍の差があります。『利用付帯』の補償を受けるためには、旅行費用のうち以下のいずれかをdカードGOLDで支払うことが必要です。
- 日本発着の国際線航空機の料金
- 日本発着の国際線船舶の料金
- パック旅行の料金
会員本人が利用する旅行について、上記の費用をdカードGOLDで支払うことで、利用付帯の対象となり、手厚い補償を受けることができます。
複数のカードを使うのもおすすめ
補償を手厚くするためには、海外旅行保険が付いているクレジットカードを複数枚活用するのもおすすめです。傷害治療費用や疾病治療費用は、手持ちのクレジットカードの保険金額を合算した額まで補償されるためです。
ただし、保険の付帯条件が『利用付帯』となっているクレジットカードは、条件を満たさなければ補償されないので、dカードGOLDのような『自動付帯』のクレジットカードをおすすめします。
例えば、dカードGOLDとの組み合わせ例として、年会費無料の『エポスカード』なら、傷害治療は最高200万円、疾病治療は最高270万円のサポートを追加で受けることができます。もちろん、自動付帯なので、優秀なカードだといえるでしょう。
ちなみに死亡の補償については合算できないという点に注意してください。また、同系列会社のカードは合算できない場合があるという点も把握してきましょう。