宮城県の県庁所在地である仙台市は、東北地方最大の都市であり、同エリア屈指の観光地としても知られています。歴史的名所が多く、ご当地グルメも満載です。仙台旅行で役立ててほしい、目的別のお土産情報を紹介します。
仙台のおいしいお土産は仙台駅に集結
仙台でお土産を買う場所に迷ったら、何でもそろう仙台駅に行きましょう。仙台の魅力についても併せて紹介します。
伝統を守りながら進化を続ける仙台
『杜の都』の美称でも知られる仙台は、東京から新幹線で約2時間と、気軽に行ける観光地です。伝統的な文化を守りつつ、新スポットも次々と誕生しています。
伊達政宗が築いた『仙台城』の遺構や、伊達政宗が眠る『霊屋(おたまや)』、パワースポットとしても有名な『大崎八幡宮』などは、歴史散策で訪れたい王道の名所です。
代表的な仙台グルメ『牛タン』は、仙台市内のいたるところで味わえます。枝豆をすりつぶしてあんにした『ずんだ』は、近年スイーツとして食されるのが人気です。
ほかにも、ショッピングが楽しめる『定禅寺通』や『仙台泉プレミアム・アウトレット』、豊かな自然が満喫できるスポットなど、数多くの見どころがあります。
49店舗のお土産屋 エスパル仙台
東北地方における交通の要所である仙台駅は、JR東日本および仙台市地下鉄が乗り入れており、仙台駅を通る東北新幹線は、全ての列車が仙台駅で停車します。
また、仙台駅はショッピングやグルメなどの商業施設や文化施設も充実していることから、東北地方の流行や文化の発信基地にもなっています。
中でも、仙台駅に直結している『エスパル仙台』は、お土産やグルメに関する100以上の店舗があり、仙台にちなんだ商品が種類豊富にそろうショッピングセンターです。
本館の地下1階にある『エキチカ おみやげ通り』には、49店舗のお土産店が並んでいます。グルメ系のお土産が集結しており、各店舗を巡りながら商品を選べるのが魅力です。
仙台駅直結 エスパル仙台 おみやげ・レストラン | S-PAL仙台
買い忘れ品はここで おみやげ処せんだい
仙台をはじめとした東北各地の人気商品がそろう『おみやげ処せんだい』は、仙台駅構内の数カ所に点在するお土産店です。
新幹線南口改札・中央改札の隣・改札内などにあるため、お土産の買い忘れを思い出したときや、早く着き過ぎて時間があまってしまったときなどに、ありがたい存在といえます。
宮城をはじめ東北6県のお土産品・工芸品・酒類などが購入できます。新幹線の車内で飲食できるジュースやおつまみも豊富です。
店舗によっては午前6:00から営業しているため、朝早く着いてしまった場合でも利用できます。閉店時間も午後9:30~10:00ごろまでと遅めで、発着に合わせて便利に利用できることが特徴です。
おみやげ処せんだい3号(駅2F)|JR東日本東北総合サービス株式会社【LiViT】
これは持ち帰りたい 仙台グルメといえば牛タン
仙台観光で1度は食すべき牛タンは、お土産品としても喜ばれるでしょう。持ち帰りにおすすめの商品を紹介します。
秘伝のタレでジューシー 陣中 牛タン丸ごと一本塩麹熟成
その名の通り、塩麹を使用して熟成させた牛たんを、丸ごと一本味わえる商品です。ジューシーな霜降りタン元部位から赤身部分のタン中先部位まで、牛タンの三つの部位を使用しています。
塩麹を使用した秘伝のタレにじっくりつけ込んだ後、さらに低温熟成をすることで牛タンをやわらかく仕上げ、素材が持つ本来の濃厚な旨みが引き出されています。
本場の味を自宅でも気軽に食べられるとあって、お土産として誰にでも喜ばれる商品です。味付け・スライス・目入れが済んでいるため、解凍して焼くだけですぐに食べられます。
仙台駅のおみやげ処せんだいをはじめ、仙台国際空港でも購入することが可能です。長時間用の保冷パックもあるため、安心して持ち帰れます。
やわらかい部分のみ使用 伊達の牛たん本舗 厚切り芯たん 塩仕込み
仙台牛タンの名店『伊達の牛たん本舗』が提供する商品です。牛タンの中でも特にやわらかい部分『芯たん』を厚切りにし、絶妙な塩加減に仕立てています。
『芯たん』は、伊達の牛たん本舗が名づけた、商標登録もされている独自の部位です。
程良い塩加減が牛タン本来の旨味を引き立たせ、旨味があふれる肉汁と相まって、伊達の牛たん本舗の一番の人気商品として、多くの人からお土産品に選ばれています。
仙台駅前の本店をはじめ、仙台駅のエスパル仙台・おみやげ処せんだい・仙台三越店など、仙台の主なお土産売り場で購入できる商品です。
シンプルな本場の味 利久 牛たん 真空パック
仙台を中心に飲食店を構える『牛たん炭焼 利久』が販売する、牛タンを真空パックに詰めた商品です。お店と変わらない味に仕上がった牛タンを、家庭でも味わえます。
創業当時から続く利休のこだわりは、包丁一つで牛タンを仕込む技と、手振り塩での味付け・熟成です。上質な牛タンの皮を丁寧に取り除き、やわらかい部分だけを切り分けています。
味がなじみやすいように切れ目を入れ、熟練の職人が一つずつ肉を見ながら手振りで塩を振っていきます。真空パックに入るまで、お店で作る工程と全く同じです。
利休の牛タンを食べられるお店は全国に広がっており、仙台駅周辺にも数店舗が展開されています。お土産で買う前に、ぜひ現地でも味わってみましょう。
迷ったらこれ 伝統の仙台お土産
お土産に何を買おうか迷った場合は、以下二つのお菓子を選んでおけば大丈夫でしょう。どちらも全国的な知名度を誇る銘菓です。
クリームがとろける 菓匠三全 荻の月
1947年創業の老舗お菓子店『菓匠三全』が展開する『荻の月』は、仙台を代表する銘菓です。もらったお土産として、1度は食べたことがある人も多いのではないでしょうか。
まろやかでやさしい風味のオリジナルカスタードクリームをたっぷり使い、ふんわりとした高級カステラで包み込んだ、老若男女問わず喜んでもらえるお菓子です。
荻の月という商品名は、萩の咲き乱れる宮城野の空にぽっかりと浮かぶ名月に由来しています。美しい紅紫色の花を咲かせるミヤギノハギは、宮城県の県花にも指定されている植物です。
仙台市内にある菓匠三全の各店舗や、仙台駅の土産物店、百貨店やショッピングモールなど、さまざまな場所で購入できます。お土産に迷ったら、荻の月を選べば間違いないでしょう。
ふわっとなめらか 榮太楼 なまどら焼き
なまどら焼きは、1987年に宮城県で誕生したお菓子です。仙台の隣町である利府町の菓子店『カトーマロニエ』が発祥とされています。
ほどなくして、その隣町である塩釜の老舗菓子店『榮太楼』も、なまどら焼きの製造・販売を始めました。以来、なまどら焼きは全国に知られていき、今や仙台を代表する銘菓となっています。
榮太楼のなまどら焼きは、北海道産の厳選小豆にフレッシュな生クリームをミックスしたクリーミーな中あんを使用しています。蜂蜜をたっぷり含ませ、ふっくらと焼き上げた特製の皮も特徴的です。
ごま・ラムレーズン・チョコ・ずんだなど、さまざまな味の商品も販売されています。塩釜の本店をはじめ、仙台の主要お土産売り場で入手可能です。仙台のお土産として、手堅い選択肢の一つといえるでしょう。
おしゃれな和のお土産
和菓子を好む人へのお土産におすすめの商品を二つ紹介します。どちらも歴史のある和菓子店が販売しており、見た目がおしゃれであることも特徴です。
飲むスイーツ 九重本舗玉澤 九重
仙台を代表する和菓子『九重』は、1901年に『九重本舗玉澤』が明治天皇へ献上した菓子が気に入られ、万葉の古歌にちなんで命名された由緒ある和菓子です。
九重は、あられ球の粒々に柚子・ぶどう・ひき茶の風味を付けた物です。グラスに大さじ1~2杯を入れ、白湯を注ぎ、浮き上がってきた九重を飲みながら味わいます。
夏は冷水に入れて飲んだり、ウイスキーやジンと混ぜたり、アイスクリームやヨーグルトにかけて食べたりと、いろいろな楽しみ方ができることも魅力です。
賞味期限が約3カ月と長いため、お土産としても多くの人に選ばれています。仙台にある本社やエスパル仙台などの直営店で購入できます。
贅沢な錦玉羹 玉澤総本店 銀河のきらめき
『玉澤総本店』は、1950年に創業した仙台の老舗和菓子店です。『黒砂糖まんじゅう』と『ずんだ餅』が人気で、メイン通りと仙台駅を中心に店舗を展開しています。
玉澤総本店が販売する『銀河のきらめき』は、星空をモチーフとした錦玉羹(きんぎょくかん)です。錦玉羹は、寒天に砂糖などの甘味を入れて固めたお菓子で、琥珀などとも呼ばれています。
黒砂糖の層と透明感のある層に金粉をちりばめ、満天の星を表現しています。さっぱりとして涼やかな味わいの中に、黒砂糖の甘さが感じられ、見た目も味もバランスよく仕上げられているお菓子です。
仙台発のおしゃれな新銘菓として、和菓子好きな人へのお土産におすすめです。仙台市内にある直営店などで購入できます。