日本人が「本当はやめたい日本の風習」、ナンバー1は年賀状。実際、発行枚数はピークだった2003年の44億枚から減り続け、昨年は24億枚に。ひとつの理由として思いつくのは、メールやSNSの普及だが、出さない理由の第1位は単純に「準備が面倒」となっている。
さらに深刻なのは7位の「相手の住所がわからない」。近年は個人情報保護の観点もあり、連絡網も廃止する時代。住所を知るには相手に聞く必要がある。さらに「出す相手がいない」(8位)なら、いくら郵便局が宛名印刷なども請け負っても、販売枚数は増えないだろう。
そんな時代に年賀状を出し続ける人の理由を見ると「毎年、年賀状をもらうので」「義理・しがらみで」といった、〝本当はやめたい感〟がうかがえる意見も少なくない。ペーパーレス化が加速している今、エコの流れからみても、本当になくなってしまうかもしれない。
■ 本当はやめたい日本の風習ランキング
2017 SUUMOジャーナル調べ
「節分の豆まき」「ひな祭り・端午の節句」といった風習もランクイン。日本の伝統が失われつつあることを象徴するデータといえる。
■ 年賀状を出す理由/出さない理由
2018 パイロットコーポレーション調べ
郵便局は年賀状を出す手間を省くべく、宛名印刷からポスト投函代行まで請け負っているが、その手続きすら面倒くさい人も多そう。
■ 年賀状を投函する時期
2019 パイロットコーポレーション調べ
元日に届けるには12月25日までに投函する必要があるので、忙しい人には無理がある。期日が緩和されれば、投函する人が増える?
取材・文/編集部