飲み会、家族で外食での出費は、2019年10月に消費税が増税されたこともあり、家計に響きますよね。その外食費を無料にする方法として、「覆面調査(ミステリーショッパー)」という仕事があるのをご存知でしょうか。覆面調査が、どのようにして無料になるのかご紹介します。
覆面調査とは?
覆面調査は、飲食店で食事をして、その後に食事内容・店員さんの接客・店内の様子などのレポート提出することにより、飲食代の50%〜100%が現金やポイントで還元されます。飲食費を経費として差し引いた収入は0円であることが多いため税金がかかることは少ないです。
ただし、覆面調査では、お店側に覆面調査員であることがバレてはいけません。また、申込時に指定された時間やメニューの注文をする必要があります。お店に来店後は、当日中もしくは翌日までにレシートとレポートや写真を提出します。
報酬はどうやって受け取るの?
報酬はサイトの独自ポイントで受け取ります。そのポイントをTポイントや楽天スーパーポイントなどのショッピングサイトのポイントやマイルに交換したり、電子マネー、現金を銀行に振り込むことも可能です。
税金はかかるの?
継続的ではない覆面調査のような収入は、後日アンケートに答える等役務を伴うため、雑所得にあたります。
役務を伴う所得→雑所得
役務を伴わない所得→一時所得
雑所得は、20万円以下である場合、確定申告は不要となります。雑所得は、[収入-必要経費=雑所得]と計算されます。
したがって、飲食代を引くとプラスにならない覆面調査は、確定申告が必要な20万円超の収入になる可能性も低いでしょう。
なお、申告に収入として計上されるタイミングはポイントを受け取った時点ではなく、ポイントを現金や電子マネーに交換したタイミング、ポイントやマイルを商品の値引きとして利用したタイミングとなります。
【参考】国税庁 「企業が提供するポイントプログラムの加入者(個人)に係る所得税の課税関係
覆面調査のサイトはどんなものがあるの?
覆面調査のサイトには、覆面調査に特化したサイトとアンケートやショッピングなどでポイントを貯めることができるポイント総合サイトの2種類があります。
覆面調査に特化したサイトは、レポートを詳細に書く必要があったり、中には覆面調査をする前にテストが必要なものもあります。その反面、報酬が高い傾向にあります。
総合ポイントサイトの覆面調査は、簡単な質問に答え、レシートを送れば良く、気軽にできるのが特長です。また、その他にクレジットカードやFX口座の申込み、保険や不動産投資の無料相談等の高額報酬が受け取れるラインアップも揃っています。
それでは、主要な覆面調査のサイト3つをご紹介します。
・GBW【覆面調査特化型】
マクドナルド、コメダ珈琲店など有名チェーン飲食店やガソリンスタンドなどの覆面調査ができます。調査する前に、テストを受ける必要があり、レポートを書くのに必要な項目が細かく、提供時間などの時間を計ることもあります。
・ECナビ【総合ポイントサイト】
覆面調査だけではなく、アンケートやインターネットショッピングをECナビサイトを経由して購入するとポイントが貯まるなど、登録しておけば様々な方法でポイントを貯められるサイトです。
貯まったポイントは、直接交換できるわけではなくまずPeXポイントに交換する必要があり、ひと手間が必要です。
・ハピタス【総合ポイントサイト】
アンケートなどの覆面調査だけでなく、インターネットショッピングを利用する際、ハピタスを経由することでポイントが獲得できる複合サイトです。
交換手数料が無料であることが多く、1ポイント=1円なのでポイントの価値も分かりやすいです。ただしマイルへの交換はできないため、マイルに交換するには一度PeXポイントなどに交換する必要があります。
美味しいものを食べて収入を得よう!
外での食事は美味しいですが、税率が10%ではなく8%が適用される軽減税率の対象とならないため出費が嵩みます。そんなときは、レポートなどの少しの手間をかければ、飲食代を無料や半額にすることができる覆面調査がおすすめです。
文/大堀貴子
フリーライターとしてマネージャンルの記事を得意とする。おおほりFP事務所代表、CFP認定者、第Ⅰ種証券外務員。